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電子書籍の売り方 [電子書籍]

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最近、電子書籍を売るための新しいビジネスモデル作りで、いろいろな試みが増えている。
特に気になるのは、無料配信をうまく使って儲けるビジネス形態だ。
そんなの他の分野でもあるじゃん、と思うかもしれないが、意外と電子書籍という媒体特有の、他にはない特徴もあり、それを生かしたビジネスが生まれてきつつあるのが面白いのだ。

そのような無料配信ビジネスを、ここでは6種類に分類して解説を試みてみる。

(1)広告モデルタイプ

マンガ「ブラックジャックによろしく」の全127話無料公開がスタート - GIGAZINE

安心せえや、タダやで!アプリなら『新ナニワ金融道』が全巻無料で読めるんや | TABROID(タブロイド)

iTunes App Store で見つかる iPhone、iPad、iPod touch 対応 【マンガ全巻無料】ハナムラさんじゅっさい

iTunes App Store で見つかる iPad 対応 【マンガ全巻無料】REBORN HD

Amazia、アプリ「マンガ全巻無料」の第一次契約マンガ作品として『女帝』リリース - ITmedia eBook USER

全巻無料!サラリーマン金太郎~今だけ限定!無料漫画(マンガ) - Android app op AppBrain

手塚治虫の名作『火の鳥』、『ブッダ』、『ブラックジャック』が全巻無料配信! - IRORIO(イロリオ)

絶版漫画に広告をつけて無料配信するサイト「Jコミ」が正式オープン | カレントアウェアネス・ポータル

『黒バス』&『暗殺教室』が期間限定で無料配信! | RBB TODAY

電子書籍自体に広告を載せ、読みながら広告を見てもらうことで、儲けるビジネスと思われる。広告を強制表示させるため、アプリ化してあるか、オンラインでしか読めず、ダウンロードして読めない作品が多い。
なお、ビジネスモデルの性格から、たくさんの人がダウンロードしてくれて、読まれる作品でないと意味がないため、割と有名な作家、作品も多い。

(2)続きに自信ありタイプ

キングダム10巻分無料公開にやられた!11巻から29巻まで大人買い☆ | CORAL CAFE

漫画「GANTZ」1~6巻を限定無料配信 完結37巻は電子版も同時発売 - ねとらぼ

eBookJapan、人気マンガ39冊を無料で読める「東証一部上場記念キャンペーン」 -INTERNET Watch

マンガなどでは、第1巻のみ無料という販促策はよく見かけるが、それを、さらに発展させ、数巻分を一気に無料で公開し、続きが読みたくなった人は、お金を払って続きを買ってもらうビジネスモデル。
最近、このタイプの無料配信が増えている気がするのは、やはり作品自体が面白ければ、途中で止められなくなり、その後を買ってくれるので、ビジネスモデルとして堅いからだろうか。
ビジネスモデルの性格から、知られざる名作、傑作だが、読めば面白くて、止められないという作品が最適。また、マンガなどで、巻数が多い作品の方が適している。
なお、できれば無料公開分も、後からお金を払って買って欲しいので、無料公開はDRMを使って期間限定で行われるケースが多い。

(3)自己宣伝タイプ

経営者こそ社畜であるべき!川上量生と麻生巌の対談が無料電子書籍で公開(9月25日配信)

ガンダムコミック&小説が続々と電子書籍化!8月26日より「BOOK☆WALKER」にて本格配信スタート! | GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト

電子書籍を無料で配信したうえで、同じ作者の他の作品のサンプルや広告をつけて、有料の電子書籍の購入につなげようとするビジネスモデル。
マンガみたいに冊数が多い書籍ではなく、活字中心の1冊完結の単行本で、増えてきている形態だ。
これも本当に面白い本で、作者のファンになれば、他の本も読みたくなるだろうから、作者に自信があれば、いいビジネスモデルになる可能性はある。ただ、(1)(2)に比べると、まだ成功例は多くはないようだ。

(4)連載=宣伝タイプ

「LINE」無料の小説配信サービスをスタート | ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト

ニコニコ動画で無料小説配信! 夢枕獏「キマイラ」や伏見つかさ「俺妹」などが読める - ONETOPI

小説や漫画を連載中、無料で配信し、完結後、有料で配信する。有料版は、連載時より大幅改稿したり、オマケや続きのコンテンツなどの付加価値をつけて、購入意欲をそそる工夫で販売に結びつけることが多い。
作者は、メディアから原稿料を貰って連載するため、その堅い収入が入り、読者も、無料で気軽に読み始められ、最後まで気に入れば、電子書籍も買ってもらえるため、いい作品であれば双方にメリットがある方式だと思う。

(5)いいところで有料タイプ

『人類資金』の原作小説が電子書籍にて配信開始!電子書籍版100ページ先行無料公開! | 『人類資金』10月ロードショー! | 最新情報

吉川トリコ書き下ろし小説、BookLive!で先行配信――第1回は無料 - ITmedia eBook USER

小説などを途中まで無料で公開し、それ以降が読みたければ、有料で購入させるタイプ。
ミステリーなどで、伏線が張られていて、最後にどんでん返しがあるような小説には最適。
無料の範囲で、読者をその後の結末が気になって仕方ない状態に出来る作品に最適で、エンタテイメント小説では、今後さらに普及しそうな手だ。

こういってはなんだが、日本人は、こうした最初は無料と思わせて、後からお金を取るビジネスモデルに弱いからな。
日本での電子書籍の普及は、こうしたビジネスモデルが鍵になるかもしれないな。

(6)セミプロ支援タイプ

NHN PlayArt、無料で読めるコミック配信・投稿サービス「comico」 - ケータイ Watch

これは、以前から多く、出来てはすぐに潰れることも多い。作家の卵に呼びかけ、無料でコンテンツを配信するタイプのサービス。
作者にとっては、才能のアピールの場となることを狙っているが、実際のところ、単に、無料だが面白くないコンテンツが集まるサービスになってしまっているケースは多い。

最近は、(6)のタイプは、廃れつつあり、(1)と(2)が人気があるようだ。
特に、(2)や(5)のタイプは、本当に作品が面白く、値付けが妥当であれば、ビジネス的に一番おいしそうなので、これからも今以上に流行りそうだな。

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