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最後の暗闇は大手出版社かもしれない [マスメディア]

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最近、ネットメディアを中心に、既存メディアの批判が多い。

特に、テレビ、新聞は、ずっと殿様商売を続けてきて、社員はやたら高給取りで、記者クラブ制度に代表される特権意識、エリート意識が強く、よそへの批判は声高に行うくせに、自分が犯した過ちに対しては絶対に謝らない、など散々だ。

そんなことを言われてきたテレビ、新聞も、最近は、随分様相が変わってきた。

テレビ局では、広告収入の低迷を反映して、まずは外注先への支払いがまず大幅にカットされた。ブラック企業を批判する報道を出しながら、自ら外注先に対しブラック企業だったという笑えない状況もあった。

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さらに、それでも足らず、中核社員以外はできるだけ分社化して給料を抑える施策に踏み込み、日テレ、TBSなど、随分給料が下がった局も多いと聞く。残る牙城はフジぐらい。

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新聞社も、給料が高いのは読売と朝日だが、朝日は広告収入の激減や発行部数の低迷により、相当業績が苦しいので、新社長の下、大鉈が振るわれ始めている。

誤報道などの過ちに対しても、朝日新聞のアレ以降、新聞やテレビに対する見方が厳しくなっており、朝日を批判した他紙でも、急に誤報道の訂正記事が丁寧になり、必ず謝罪の文章をつけるようになるなど、影響は大きい。
ここに来て、テレビや新聞も、さすがに外からの批判に対して、上から目線で下々を諭す態度では、済まなくなったことを分かり始めているようだ。

さて、この状況で、読売新聞やフジテレビ並みの高い給料を維持し続けている大手メディア群があるのを、ご存知だろうか?

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それは大手出版社らしい。

実は、講談社や集英社、小学館といった大手出版社は株式を公開しておらず、その業績についても公開情報が乏しいため、テレビや新聞社以上に、その実態は外からは見えにくい。

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しかし、そんな中、漏れ聞こえてくる情報を聞くと、給料が下がり気味のテレビ、新聞をもはや上回る給料を維持している実態が見えてくる。
単年度で見ると、会社は赤字のこともあるのだが、だからといって、その年、社員の給与や賞与をカットしたというような話は、こうした大手出版社のどこからも聞こえてこないのが面白いところ。
それだけ、膨大な内部留保が、社内にあるのだろう。

さて、テレビや新聞社は、記者クラブ制度に守られているため、情報の出所である政府や官僚の言いなりの記事が多いことが問題になっているが、それを明らかにしたのは、記者クラブに属しないジャーナリストによる雑誌記事であり、本の出版であった。

ところが、こうした雑誌、本を発売する大手出版社で起きた不祥事に対する批判というのは、ほとんど出てこない。
そりゃそうだ。大手出版社の暗部を批判する原稿を書いても、それを載せてくれる雑誌はないし、本だって出版されない。

一部の漫画家や作家が暴露しているが、大半の漫画家や作家より、大手出版社の編集者の方が高級取りで、ものすごくエリート意識やプライドが高いらしい。

電子書籍に関しても、元本の電子化を出版社がコントコールできる「電子出版権」を実現するロビー活動を行い著作権改正で認めさせたし、電子書籍の印税も、大手出版社から、出版社に明らかに有利な条件で一方的な提示があったという話も聞く。

しかも、先ほども書いたが、株式を公開していないし、経営情報も積極的には公開する気がないので、その経営の実態は外からは窺い知れないのだ。

あまり意識されないが、誰も批判する人がいないアンタッチャブルな世界が、ここに存在してしまっている訳だ。

さて、この大手出版社のダークサイドを暴く人は、いつか出てくるのだろうか?
出てくるとしたら、完全に大手出版社と手を切ったフリーライターが、出版社を通さず自費出版する電子書籍か、Webメディアしかないだろう。

茨の道だが、だれかがいつか挑戦すると信じたいな。

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