TBSラジオが「ポッドキャスト配信」を終了 [ポッドキャスト]
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TBSラジオ、ポッドキャスト終了 10年超の歴史に幕 「収益化のめどが立たないため」 (ITmedia ニュース) - Yahoo!ニュース
TBSラジオが、放送済みのラジオ番組のポッドキャスト配信を6月30日で終了するという、私にとっては衝撃のニュースが発表された。
理由は、「現状の運用ではマネタイズできるめどが立たないため」とのことで、これまでポッドキャスト内で広告を入れたりする試みをやっていたが、結局、配信にかかる費用を捻出できるめどが立たなかった模様だ。
いつまでも、「ラジオの宣伝になるなら赤字でもいい」では済まなくなってしまったのだろう。
Podcastは死ぬのか? | トドのつまりは・・・ - 楽天ブログ
私自身、ブログでも、ポッドキャスト配信というメディアの根本的な問題点を取り上げており、このままでは日本ではポッドキャストは衰退するだろうことは、何度か発言しているが、いよいよその時が来たか、という感じがする。
何せ、TBSラジオのポッドキャストコンテンツは、JUNKを始め、日本では常に上位を独占する勢いの番組ばかりで、それが一斉になくなるというのは、iTunes Storeとしても大きな痛手だろう。
iTunes Store自体、最近、全くやる気を感じられなくて、ポッドキャストの登録申請をしても、平気で1か月以上待たされた、というような話も聞くので、自業自得と言えなくもないが、ポッドキャストアグリゲーターソフトとして、ほぼ独占的シェアをもつiTunesアプリだけに、ポッドキャストという配信メディア自体の衰退に拍車をかけるのは間違いない。
ポッドキャストのマネタイズ上の問題をおさらいしておくと、
・ポッドキャストを配信するRSS方式のダウンロード配信では、ダウンロードされたコンテンツがどの程度聞かれているか把握する方法がないため、広告主から見て広告効果が明確でない
・RSS方式だと、勝手にダウンロードされるため、配信サイトでのアフィリエイト広告収入が得られない
・コンテンツ自体にCMを入れることは考えられるが、実際に聞く数が把握できない上に、簡単に飛ばせることもあり、広告メディアとして魅力に乏しい
・ポッドキャスト配信自体に著作権保護を掛ける仕組みがないので、YouTubeなどで勝手にアップロードする人が増え、ポッドキャスト自体でのダウンロード数も増えない
といったところだと思う。
その解決方法についても、ポッドキャストを主導してきたアップルから何の解決案も出てこないのだから、収益が厳しく見られる企業で、ポッドキャスト配信から撤退するところが増えるのは、当然かもしれない。
TBSラジオクラウド
なお、TBSラジオは、ポッドキャスト配信の代わりに、ストリーミング型の新サービス「TBSラジオクラウド」に移行し、今後もコンテンツ配信は続けるという。
ストリーミング配信であれば、
・アクセス数=実聴取者数であり、広告効果も見積もりやすい
・広告も、配信サイトやアプリや、コンテンツ内の両方に入れられる
・ストリーミング方式の工夫次第で、コンテンツ内のCMについても、CMを飛ばせないように制御することもできる
といった具合に、ポッドキャスト配信の問題点を解決できるし、今後を考えれば、
・著作権保護もいくつか方式があり可能(現在でも、番組個別でストリーミング配信しているときはWMAなどで保護が掛かっている)
・著作権保護が掛けられると、場合によれば音楽も入った形で配信できるケースもあるかもしれない(著作権料の支払いがペイすれば)
・著作権保護が掛けられると、YouTubeなどへのアップロードの抑止にもなる
といった配信側のメリットがあり、少なくともポッドキャストよりは収益が上がると見ているのかもしれない。
もちろん、ストリーミング配信にも問題はあって、一番の問題は、ネットワーク環境によっては安定して番組聴取ができなくなることや、特にモバイル環境で聴く場合、パケット料金体系によっては、それが負担になる可能性があることだろう。
すなわち、配信側のメリットが大きい代わりに、リスナー側にしわ寄せが出るということだ。
もっとも、最近は莫大なパケットを消費する動画のストリーミング配信サービスを気にせず使っている人も多いし、モバイルでYouTubeやニコ生を見る人も多いぐらいだから、それに比べれば、パケット消費量など微々たるもので、気にしない人も多いのかもしれない。
個人的には、変に独自の配信サービスを立ち上げるよりは、YouTubeに公式チャンネルを作り、そこから配信して欲しかったなぁと思う。
配信コストも最小限に抑えられるし、アフィリエイト広告の効果も大きいから収入も相当あるはず。
そもそも、公式チャンネルから配信があるなら、YouTube上でも、誰もそれ以外から聴こうとは思わないだろう。
私は、パケット料金は気にせず使える環境はあるので、ストリーミング配信でも構わない。
ただ、専用アプリを作るなら、できれば、コンテンツをキャッシュし、オフラインでも聴ける機能を付けて欲しいのと、できればどのコンテンツも配信期間は最低1か月以上は設けて欲しいかな(1週間だとちょっと厳しいので)。
「TBSラジオクラウド」は、既にサービスが始まっているので、早速利用してみようと思う。
関連記事:
米国ではポッドキャストが再ブレイクしているらしい:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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TBSラジオ、ポッドキャスト終了 10年超の歴史に幕 「収益化のめどが立たないため」 (ITmedia ニュース) - Yahoo!ニュース
TBSラジオが、放送済みのラジオ番組のポッドキャスト配信を6月30日で終了するという、私にとっては衝撃のニュースが発表された。
理由は、「現状の運用ではマネタイズできるめどが立たないため」とのことで、これまでポッドキャスト内で広告を入れたりする試みをやっていたが、結局、配信にかかる費用を捻出できるめどが立たなかった模様だ。
いつまでも、「ラジオの宣伝になるなら赤字でもいい」では済まなくなってしまったのだろう。
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私自身、ブログでも、ポッドキャスト配信というメディアの根本的な問題点を取り上げており、このままでは日本ではポッドキャストは衰退するだろうことは、何度か発言しているが、いよいよその時が来たか、という感じがする。
何せ、TBSラジオのポッドキャストコンテンツは、JUNKを始め、日本では常に上位を独占する勢いの番組ばかりで、それが一斉になくなるというのは、iTunes Storeとしても大きな痛手だろう。
iTunes Store自体、最近、全くやる気を感じられなくて、ポッドキャストの登録申請をしても、平気で1か月以上待たされた、というような話も聞くので、自業自得と言えなくもないが、ポッドキャストアグリゲーターソフトとして、ほぼ独占的シェアをもつiTunesアプリだけに、ポッドキャストという配信メディア自体の衰退に拍車をかけるのは間違いない。
ポッドキャストのマネタイズ上の問題をおさらいしておくと、
・ポッドキャストを配信するRSS方式のダウンロード配信では、ダウンロードされたコンテンツがどの程度聞かれているか把握する方法がないため、広告主から見て広告効果が明確でない
・RSS方式だと、勝手にダウンロードされるため、配信サイトでのアフィリエイト広告収入が得られない
・コンテンツ自体にCMを入れることは考えられるが、実際に聞く数が把握できない上に、簡単に飛ばせることもあり、広告メディアとして魅力に乏しい
・ポッドキャスト配信自体に著作権保護を掛ける仕組みがないので、YouTubeなどで勝手にアップロードする人が増え、ポッドキャスト自体でのダウンロード数も増えない
といったところだと思う。
その解決方法についても、ポッドキャストを主導してきたアップルから何の解決案も出てこないのだから、収益が厳しく見られる企業で、ポッドキャスト配信から撤退するところが増えるのは、当然かもしれない。
TBSラジオクラウド
なお、TBSラジオは、ポッドキャスト配信の代わりに、ストリーミング型の新サービス「TBSラジオクラウド」に移行し、今後もコンテンツ配信は続けるという。
ストリーミング配信であれば、
・アクセス数=実聴取者数であり、広告効果も見積もりやすい
・広告も、配信サイトやアプリや、コンテンツ内の両方に入れられる
・ストリーミング方式の工夫次第で、コンテンツ内のCMについても、CMを飛ばせないように制御することもできる
といった具合に、ポッドキャスト配信の問題点を解決できるし、今後を考えれば、
・著作権保護もいくつか方式があり可能(現在でも、番組個別でストリーミング配信しているときはWMAなどで保護が掛かっている)
・著作権保護が掛けられると、場合によれば音楽も入った形で配信できるケースもあるかもしれない(著作権料の支払いがペイすれば)
・著作権保護が掛けられると、YouTubeなどへのアップロードの抑止にもなる
といった配信側のメリットがあり、少なくともポッドキャストよりは収益が上がると見ているのかもしれない。
もちろん、ストリーミング配信にも問題はあって、一番の問題は、ネットワーク環境によっては安定して番組聴取ができなくなることや、特にモバイル環境で聴く場合、パケット料金体系によっては、それが負担になる可能性があることだろう。
すなわち、配信側のメリットが大きい代わりに、リスナー側にしわ寄せが出るということだ。
もっとも、最近は莫大なパケットを消費する動画のストリーミング配信サービスを気にせず使っている人も多いし、モバイルでYouTubeやニコ生を見る人も多いぐらいだから、それに比べれば、パケット消費量など微々たるもので、気にしない人も多いのかもしれない。
個人的には、変に独自の配信サービスを立ち上げるよりは、YouTubeに公式チャンネルを作り、そこから配信して欲しかったなぁと思う。
配信コストも最小限に抑えられるし、アフィリエイト広告の効果も大きいから収入も相当あるはず。
そもそも、公式チャンネルから配信があるなら、YouTube上でも、誰もそれ以外から聴こうとは思わないだろう。
私は、パケット料金は気にせず使える環境はあるので、ストリーミング配信でも構わない。
ただ、専用アプリを作るなら、できれば、コンテンツをキャッシュし、オフラインでも聴ける機能を付けて欲しいのと、できればどのコンテンツも配信期間は最低1か月以上は設けて欲しいかな(1週間だとちょっと厳しいので)。
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