雑誌の「時限再販」の試行が始まったそうだ [雑誌]
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雑誌が売れないと言われ続けて久しいが、本の方は電子書籍も含めれば復活の兆しもあるのに、雑誌はますますひどい状況にあるようだ。
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その状況の打開策という趣旨もあるのだろうか、8月1日から~9月30日まで、一部の雑誌について、発売してから一定期間経過したら書店が自由に値引きできる「時限再販」の制度が始まったそうだ。
まずは2カ月間の期間限定の試行のようだが、日販やトーハンが主体となり全国約600書店で実施するというから、対象店舗はもはや「一部」とは言えない大規模。
日販経由の書店では、出版社34社の雑誌80誌が対象になるそうで、「婦人画報」「ダ・ヴィンチ」「ノンノ」「セブンティーン」などの雑誌名が漏れ聞こえており、こちらも必ずしもマイナー雑誌だけ、という訳でもなさそう。
ただ、どこにも具体的な対象雑誌のリストが掲載されていないのが不親切。
それを見て値引き待ちの客が増えるのが嫌なのかもしれないが、「時限再販」に対する腰の引け具合と、取次と出版社のスタンスの差が透けて見える。
値引きの形態は、お店に任されており、そのまま100円程度値引きするお店もあれば、値引き相当分をポイントで還元する書店もあるようだ。
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これにより、雑誌の返品率を少しでも下げて、出版社の収益を改善したい意図があるようだが、100円程度の値引きで果たしてどの程度効果があるのかは、よく分からない。
分からないから、2か月実験してみて、データを取りたいのだろうと思うが。
正直、一律100円引きというのは無理があって、おそらく安い雑誌はそれなりに売れるが、1,000円前後の高めの雑誌は、あまり売れないということになりそう。
ただ、雑誌を買い取りではなく、返本可能な再販制度を維持しながら、値引きしようと思ったら、この辺が限度なのかもしれない。
そして、この値引きで、出版社の業績が大して改善されないようなら、以前から言われていることではあるが、もはや再販制度自体を見直さざるを得ないところまで来ていると思うし、実際、そうせざるを得なくなるのではないだろうか。
ところで、近所の大きめの書店をいくつか見て回ったが、そのような値引きされた雑誌のコーナーみたいなものは見つからなかったな。どこでやっているのかな? 書店は本当に乗り気なのかな?
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それを見て値引き待ちの客が増えるのが嫌なのかもしれないが、「時限再販」に対する腰の引け具合と、取次と出版社のスタンスの差が透けて見える。
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そして、この値引きで、出版社の業績が大して改善されないようなら、以前から言われていることではあるが、もはや再販制度自体を見直さざるを得ないところまで来ていると思うし、実際、そうせざるを得なくなるのではないだろうか。
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