タイムフリーを使い始めて・その後 [ネット配信]
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radiko.jp
タイムフリー、その後たびたび使っている。
プロトコルも覗いてみたが、配信方式として、HTTP Live Streaming(HLS)を使っているようだ。
HLSはアップルが開発したストリーミングプロトコルで、かなり昔からある枯れた方式だが、HTTPサーバがあれば動くし、コンテンツに暗号を掛けない限り、ライセンス使用料は不要なようで、その点が評価されて採用したのだろう。
なお、私も一度経験したが、ネット上の利用している人の感想で、時々、音が数秒戻って繰り返される現象が起きることが書かれている。これは、通信回線が不安定なときのHLS独特の現象だ。
HLSのサーバでは、長い音声ファイルを、数秒ごとの細切れにしたファイル(メディアセグメントファイル)に分割し、その再生順序を示すプレイリストファイルを用意する。HLSのストリーミングを行うradikoアプリは、まずプレイリストをダウンロードして、その内容に従って、分割されたメディアセグメントファイルをダウンロードして連続再生を行う仕組みになっている。
なので、通信の状態が悪く、radikoアプリが、次のメディアセグメントファイルをダウンロードしようとして、ダウンロードできなかった場合、radikoアプリのエラー処理として、次のメディアセグメントファイルがダウンロードできるまで、最後にダウンロードできたメディアセグメントファイルを繰り返し再生する処理を行っているために、音が戻る現象が発生するのだろうと思う。
なので、これはバグではないし、起きた時の解決案は、通信環境を安定させるしかない。
さて、その後、気づいたことをいくつか。
・某事務所出演者がメインでなくて、ゲスト出演する場合でも、その番組部分はタイムフリー配信されないケースがあるみたいだ。しかも、その番組、TBSラジオクラウドでは平気で配信されていたりする。また、某事務所出演者でも、タイムフリーで流れている番組もあるらしく、本質的に何のリスクを気にして配信する/しないを決めているのか謎だな。
・プロ野球の日本シリーズは、契約の関係か、タイムフリー聴取不可となっていた。また、日本シリーズの番組延長で、例えばTBSラジオでは「荻上チキ Session-22」の開始が遅れたのだが、radikoの番組表自体には、番組がずれたことは反映されておらず、タイムフリーで聴くと、日本シリーズが流れていた時間帯は「配信を停止しています」というフィラーが流れ続けることが判明した。
・1番組3時間の制約が、最初に聴き始めてから3時間で、途中で中断してもタイマーはカウントダウンし続けるので、朝聞いた後、中断して、よく続きを聞くことができない。
ここはら分かりにくい制約だし、ネットでも評判が悪いようだ。ただ、この制限はCookieで実現しているみたいなので、別の端末ではまた聴ける非常に緩い制限ではある。
・シェアラジオ機能で、リンクをクリックしたらタイムフリーのプレーヤーに飛んで再生できるのはいいが、そこから3時間のカウントダウンが始まってしまうので、後で改めて番組全体を聞きたいと思っても、その時は時間切れで聴けなくなってしまう。
これって、せっかくのシェアラジオ機能の目的を台無しにしている気がする。
また、こうした使い方で時間切れを迎えた人は、おそらくタイムフリー聴取機能のことをあまり意識しないで聴いてしまうので、時間切れで聴けなくなったことをしっかりUIで提示して欲しいな。
・時刻を指定してシェアする機能が使いにくい。ポジションバーでドラッグして開始時刻を指定して、プレイボタンで再生はできるのだが、そこで再生しながら「この場所」と思ったところでURLコピーのボタンを押しても、生成されるURLは、最初にポジションバーで指定した開始時刻でしか生成されず、耳で聞いてちょうど「この場所」と思った部分をシェアできないのは、要改善。
さらに、3時間の時間切れ後は、そういった頭出し自体も出来なくなって、シェアラジオ機能のメリットを著しく阻害している。
伊集院光、radikoのタイムフリー機能導入で権利関係や局の垣根を超える試みが必要だと指摘「ANNもJUNKも聴くみたいな」 | 世界は数字で出来ている
この3時間制限については、10月11日(火)のTBSラジオ「伊集院光とらじおと」で、タイムフリー&シェアラジオに関するニュースのの中で伊集院が語っていた。
それによれば、タイムフリーで聴き放題にしてしまうと、番組内の楽曲部分を一人の人が繰り返し聴けてしまい、それによりCDや楽曲配信が売れなくなるのではないかということを、音楽著作権団体が危惧して、条件を付けたのだそうだ。
うーむ、タイムフリーを音楽聴き放題サービスの音楽プレーヤーのような形で使われるのを危惧するのは、一歩譲って理解するとしても、3時間という制限が、それを効果的に解決するとは全く思えない。
個人的には、この制約条件を考えた権利団体の人は、頭悪いなぁ、と思わざるを得ない。
まあ、今回スタートした実証実験でその辺の制約が無意味であることが証明され、本サービスでは撤廃されることを期待したいな。
個人的には、radikoプレミアムに加入しているので、全国でネットされている番組は、他のネット局でも3時間聴けるため、正直なところ、今の制約でもあまり困ってはいないが。
「radiko」タイムフリー始動に「神すぎる!」と大絶賛 | R25
radikoの新機能『タイムフリー』がネットニュース・まとめサイトのウソを暴く……かも。 : ゲムぼく。
世間的に見ると、3時間制約に対する不満は出ているものの、総じて「タイムフリー」に肯定的に見ている人が多いようだ(2ちゃんねるの関連スレを除く(笑))。
このまま、順調に正式サービスに昇格できるといいのだが。
新機能タイムフリーは通過点、まだ成長するラジオの最終形態とは (1) タイムフリー聴取は進化の始まりに過ぎない | マイナビニュース
こちらは、radiko関係者に対するタイムフリー&シェアラジオに関するインタビュー記事。
radikoのサイマル配信がフェーズ1で、タイムフリーサービスがフェーズ2と位置づけ、フェーズ3を「ラジオのプラットフォーム化」したいと言っていたが、正直具体的なイメージが湧かない。
ただ、ラジオの発展の余地は、この方向しかなさそうなのも事実。本当に存在するかどうかも分からないフェーズ3に向けて、radikoは模索しながら、進化して行かざるを得ないんだろうな。
関連記事:
radikoタイムフリー&シェアラジオがスタート!:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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タイムフリー、その後たびたび使っている。
プロトコルも覗いてみたが、配信方式として、HTTP Live Streaming(HLS)を使っているようだ。
HLSはアップルが開発したストリーミングプロトコルで、かなり昔からある枯れた方式だが、HTTPサーバがあれば動くし、コンテンツに暗号を掛けない限り、ライセンス使用料は不要なようで、その点が評価されて採用したのだろう。
なお、私も一度経験したが、ネット上の利用している人の感想で、時々、音が数秒戻って繰り返される現象が起きることが書かれている。これは、通信回線が不安定なときのHLS独特の現象だ。
HLSのサーバでは、長い音声ファイルを、数秒ごとの細切れにしたファイル(メディアセグメントファイル)に分割し、その再生順序を示すプレイリストファイルを用意する。HLSのストリーミングを行うradikoアプリは、まずプレイリストをダウンロードして、その内容に従って、分割されたメディアセグメントファイルをダウンロードして連続再生を行う仕組みになっている。
なので、通信の状態が悪く、radikoアプリが、次のメディアセグメントファイルをダウンロードしようとして、ダウンロードできなかった場合、radikoアプリのエラー処理として、次のメディアセグメントファイルがダウンロードできるまで、最後にダウンロードできたメディアセグメントファイルを繰り返し再生する処理を行っているために、音が戻る現象が発生するのだろうと思う。
なので、これはバグではないし、起きた時の解決案は、通信環境を安定させるしかない。
さて、その後、気づいたことをいくつか。
・某事務所出演者がメインでなくて、ゲスト出演する場合でも、その番組部分はタイムフリー配信されないケースがあるみたいだ。しかも、その番組、TBSラジオクラウドでは平気で配信されていたりする。また、某事務所出演者でも、タイムフリーで流れている番組もあるらしく、本質的に何のリスクを気にして配信する/しないを決めているのか謎だな。
・プロ野球の日本シリーズは、契約の関係か、タイムフリー聴取不可となっていた。また、日本シリーズの番組延長で、例えばTBSラジオでは「荻上チキ Session-22」の開始が遅れたのだが、radikoの番組表自体には、番組がずれたことは反映されておらず、タイムフリーで聴くと、日本シリーズが流れていた時間帯は「配信を停止しています」というフィラーが流れ続けることが判明した。
・1番組3時間の制約が、最初に聴き始めてから3時間で、途中で中断してもタイマーはカウントダウンし続けるので、朝聞いた後、中断して、よく続きを聞くことができない。
ここはら分かりにくい制約だし、ネットでも評判が悪いようだ。ただ、この制限はCookieで実現しているみたいなので、別の端末ではまた聴ける非常に緩い制限ではある。
・シェアラジオ機能で、リンクをクリックしたらタイムフリーのプレーヤーに飛んで再生できるのはいいが、そこから3時間のカウントダウンが始まってしまうので、後で改めて番組全体を聞きたいと思っても、その時は時間切れで聴けなくなってしまう。
これって、せっかくのシェアラジオ機能の目的を台無しにしている気がする。
また、こうした使い方で時間切れを迎えた人は、おそらくタイムフリー聴取機能のことをあまり意識しないで聴いてしまうので、時間切れで聴けなくなったことをしっかりUIで提示して欲しいな。
・時刻を指定してシェアする機能が使いにくい。ポジションバーでドラッグして開始時刻を指定して、プレイボタンで再生はできるのだが、そこで再生しながら「この場所」と思ったところでURLコピーのボタンを押しても、生成されるURLは、最初にポジションバーで指定した開始時刻でしか生成されず、耳で聞いてちょうど「この場所」と思った部分をシェアできないのは、要改善。
さらに、3時間の時間切れ後は、そういった頭出し自体も出来なくなって、シェアラジオ機能のメリットを著しく阻害している。
伊集院光、radikoのタイムフリー機能導入で権利関係や局の垣根を超える試みが必要だと指摘「ANNもJUNKも聴くみたいな」 | 世界は数字で出来ている
この3時間制限については、10月11日(火)のTBSラジオ「伊集院光とらじおと」で、タイムフリー&シェアラジオに関するニュースのの中で伊集院が語っていた。
それによれば、タイムフリーで聴き放題にしてしまうと、番組内の楽曲部分を一人の人が繰り返し聴けてしまい、それによりCDや楽曲配信が売れなくなるのではないかということを、音楽著作権団体が危惧して、条件を付けたのだそうだ。
うーむ、タイムフリーを音楽聴き放題サービスの音楽プレーヤーのような形で使われるのを危惧するのは、一歩譲って理解するとしても、3時間という制限が、それを効果的に解決するとは全く思えない。
個人的には、この制約条件を考えた権利団体の人は、頭悪いなぁ、と思わざるを得ない。
まあ、今回スタートした実証実験でその辺の制約が無意味であることが証明され、本サービスでは撤廃されることを期待したいな。
個人的には、radikoプレミアムに加入しているので、全国でネットされている番組は、他のネット局でも3時間聴けるため、正直なところ、今の制約でもあまり困ってはいないが。
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世間的に見ると、3時間制約に対する不満は出ているものの、総じて「タイムフリー」に肯定的に見ている人が多いようだ(2ちゃんねるの関連スレを除く(笑))。
このまま、順調に正式サービスに昇格できるといいのだが。
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ただ、ラジオの発展の余地は、この方向しかなさそうなのも事実。本当に存在するかどうかも分からないフェーズ3に向けて、radikoは模索しながら、進化して行かざるを得ないんだろうな。
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2016-10-30 00:00
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