SSブログ

総合音楽鑑賞プレーヤーソフト「Roon」を試してみた [音楽]

スポンサードリンク



20151003roonPC55.jpg

クラウド/ローカルをシームレスにつなぐ“総合音楽鑑賞プレーヤーソフト”「Roon」の魔法とは? (1/6) - Phile-web

「Roon」というPCソフトが、海外で話題になっているという。

このソフト、レビューによって、総合音楽鑑賞プレーヤーソフトと呼んでいたり、オーディオ用のライブラリ管理/プレーヤーソフトなどと呼んだりしていて、なかなか掴みどころがないソフトだが、かつてないソフトということで、なかなか表現が難しいらしい。

ソフトのライセンス料金は、1年で119ドル、生涯で499ドルとのことで、昨今のPCソフトの状況を考えれば、かなり高い。

それでも、海外のレビューなどを読む限り、絶賛に近いものが多いので、興味を持った。

レビューを読んでいると、どうやら従来の音楽プレーヤー機能と、ライブラリ管理機能を備えた上で、ライブラリの楽曲情報とクラウドで管理する様々なデータベースを連動させて、楽曲の間の見えていなかったリンクをユーザーに提示することで、聞きたい音楽を広げてくれるソフトと言えるようだ。

たとえば、少し音楽に詳しくなってくると、アレンジャーやエンジニアだったり、サポートミュージシャンなんかが誰なのかが気になってくるものだが、このソフトは、例えば気に入った曲のアレンジャーをキーに、そのアレンジャーの代表作品をピックアップして教えてくれたり、曲のソロプレイが気に入ったら、それを弾いているミュージシャンの他のプレイが聞ける曲を教えてくれたりするらしい。

そうした音楽的なリンクの広がりの中で、知識を広げながら好きな音楽を増やしていけるという、確かに音楽好きにはハマりそうなソフトだ。

とりあえず、2週間は無料で試用できるというので、使ってみることにした。

Roon Labs

ダウンロードはこちらから。

なお、試用するためには、自分のアカウントを作り、支払用のクレジットカードの登録まで必要。
試用期間が過ぎたら、ソフトが使えなくなるのではなく、確実に課金されるので、その点は要注意だ。

インストールして、ソフト起動後に作成したアカウントでログインし、音楽ライブラリのフォルダを指定するが、ローカルのストレージ以外に、SAMBAサーバやWindowsネットワーク共有のネットワークストレージの指定も可能。
私の場合、NAS上に音楽ライブラリを置いているので、そのネットワークパスを指定すると、問題なく認識してくれて、ライブラリを検索し始めた。
検索中は、結構処理が重いらしく、並行してWebを見ていたりすると、結構レスポンスが低下するのが分かる。
検索処理は、一晩放置したら完了しており、自分のライブラリを検索できるようになった。

スクリーンショット 2016-08-29 23.59.07.png

ライブラリの登録が終われば、楽曲の検索は、iTunesに比べても速いし、検索結果の表示もエレガントだ。

そして、かなり時間は待たされるものの、そこから参加ミュージシャンや、アレンジャーやエンジニアなどのリンクをたどって、その人が参加している楽曲のライブラリを見ることができ、どんどん辿って行けるのが、音楽好きには麻薬的かもしれない。
「このミュージシャン、あのシンガーにも曲を提供していたんだ」みたいな、人に教えたい発見が次々とあって、面白いのだ。

ただし、現状では問題もある。

スクリーンショット 2016-08-29 23.33.58.png

まず、私のライブラリを読み込ませたところ、日本語のMP3タグについて、文字化けしている楽曲が非常に多い。
日本語できちんと表示される楽曲もあるようなので、おそらく、認識できる文字コード体系に制限があって、おそらくUTF-16ぐらいしかサポートしていないのだろう。
お蔭で、日本語楽曲の半分ぐらいは、文字化けして利用できない。

スクリーンショット 2016-08-28 22.46.07.png

もっとも、このソフトで見られる独自の詳細なミュージシャンや楽曲情報は、すべて英語ベースなので、多分日本語を正しく認識したとしても、日本人ミュージシャンについては、何も情報は用意されないケースも多いし、もし、情報があっても文章は英語のみだ。

そこは、元々ソフトが日本語対応を謳っていないので仕方ない。

ということで、まとめると、「Roon」は、英語圏のミュージシャンの楽曲管理だけでいいのであれば、非常に魅力的なソフトなのは間違いない。

ただ、日本の音楽に対しては全く無力というか、文字化けが多くて音楽を聴くことさえまともにできないということで、ウーン、これだとまだ、499ドルを払ってもいい、とまでは思えないな。
残念ながら、無料期間中に解約、という結論にならざるを得ない。

後々、ソフトが日本語に対応したら、再度、購入を検討してもいいけど、とりあえずアンインストール&解約することにした。

Roon Labs

なお、試用期間中のキャンセルは、上記サイトに自分のアカウントでログインし、「Membership」のタブから、簡単に行える。
一応、解約理由は書く欄はあるが、それだけ。
最初、無料の試用するのにも、クレカを登録させるのは如何なものかと思ったが、解約時に、どこぞの日本のネットサービスのように、しつこく解約を思いとどまらせようと、何段階も無駄な確認作業をさせる厭らしさは全くないようで、その点では好意的な目で見られるサービスだ。

一応、解約理由には、「MP3 TAG情報の解析で、日本語文字コードがUTF-16にしか対応していないため、EUCやShift JISなどの他の文字コードもサポートして欲しいことと、メニュー等の日本語対応と、日本のミュージシャン情報の日本語化と内容の充実」を、英語でお願いしておいた。
それが対応されれば、499ドルぐらいは出しても、全然惜しくないと思っているからだ。

関連記事:
定額音楽配信の「Spotify」が日本進出:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ




スポンサードリンク



nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

ROON検索の通りすがり

参考になりました。
オーディオ雑誌などでは絶賛しかなく、日本語対応に重点を置いた記事がありませんでした。
英語読めないんで、アーティスト情報とか無意味なんですよね。
タグが文字化けってのも致命的です。
良い記事をあげていただきありがとうございました。
by ROON検索の通りすがり (2017-07-12 07:52) 

naniwa48

ROON検索の通りすがりさん、はじめまして。
参考になったようで、幸いです。
ただ、なにぶん昨年11月の古い記事なので、私が引っかかった点については、ソフトは無料期間を利用して、一度ご確認される方がいいかと思います。改善されている可能性もありますので。
私自身が確認できればいいのですが、二度目のインストールでは無料期間はない(当たり前か)みたいで、チェックできませんでした。
by naniwa48 (2017-07-12 12:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。