人工知能(AI)はラジオを変えるか? [ラジオ]
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最近、ラジオ番組に、人工知能(AI)を使うという企画が、急に増えてきた。まだ実験的ではあるのだが、会話や選曲、情報分析など、様々な試みが始まっている。
特に、AlexaやGoogleアシスタント、Siriのような音声UIの人工知能が現在急速に進化していて、音声のみのラジオというメディアとの相性もいいため、ラジオ番組での利用が増えているのだろう。
J-WAVE「INNOVATION WORLD」にIBM Watsonを活用したAIアシスタントが登場! - IBM THINK Watson - Japan
J-WAVEの「INNOVATION WORLD」という番組に、2017年8月から、IBM Watsonを活用したAIアシスタント「Tommy」が登場するようになったことは、以前このブログでもご紹介した。
人工知能がやってくる!僕らの未来予想図|ニッポン放送 ラジオFM93+M1242
ニッポン放送でも、2017年9月18日(月・祝)の13:00~14:00に、特番「ニッポン放送ホリデースペシャル 人工知能がやってくる!僕らの未来予想図」が放送されたし、
あのFROGMANが“A.I.“とコラボ!? 「TBSラジオ」で横山だいすけ・花田優一の新番組もスタート - music.jpニュース
先日ご紹介したように、TBSラジオでも、人工知能犬ドッチ君などが登場する4時間の生ワイド番組「THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ 好奇心家族」が10月からスタートしている。
ただ、ラジオ番組にAIを使うという企画は、実は、今突然沸いて降ってきたことではない。
Radiobots ? 人工知能ラジオ番組
人工知能ラヂオはじめました! ? Team AI Blog ? Medium
研究レベルでは、ラジオに使える人工知能の開発はずっと行われていて、それを利用したネットラジオ配信なども行われている。
さらには、商業的利用においても、
AIvsA.I~アーティストAIと、人工知能A.I.が、禁断のトークバトル!?~
昨年12月には、TBSラジオで、歌手のAIさんと人工知能のAIがトークする番組「未来系トークバトル AI vs A.I. 」(2016.12.18 19:00~19:30)が放送されたそうで、これは完全に聞き逃してしまったが、民放ラジオ局として先駆けだったみたい。
ということで、10月からAIが出演するレギュラー番組を始めたTBSラジオも、しっかりその前に単発でパイロット番組を作っており、試行錯誤を行った上での、今回レギュラー化であることが分かる。
AI「りんな」、ラジオでしゃべることに―ネットでも聴ける [インターネットコム]
その後も、マイクロソフトのAI bot「りんな」や、
音声合成ソフト、読み上げ、人工・電子音声なら【株式会社 エーアイ(AI)】
エーアイというベンチャー企業が開発したAI高品質音声合成エンジンAITalkが、
スキマから聴こえてくるラジオスペシャル 『AIか、人間か~ラジオパーソナリティの未来~』|JFN PARK
2017年7月29日(土)に、JFN系全国14局ネットでオンエアされた特別番組「スキマから聴こえてくるラジオ」スペシャル「AIか、人間か ~ラジオパーソナ リティの未来」において、タイトルコールや番組内のトークに使われたり、
ニュース読み上げをAIで アマゾン系、ラジオ局向け :日本経済新聞
アマゾンウェブサービスが、文章を読み上げる人工知能(AI)「アマゾン・ポリー」を日本の地域ラジオ局に提供したと発表したが、
和歌山のコミュニティーFMが人工知能を導入 ニュースや天気予報を放送 - 和歌山経済新聞
和歌山のコミュニティFM「バナナFM」で、「アマゾン・ポリー」を利用したニュースや天気予報などを、放送に利用し始めているそうだ。
こちらの導入理由は、小さな局だけに切実で、アナウンサーの確保が難しい時間帯や災害時に人間の代わりに情報提供するために利用しているという。
現在は、日本語の発音や文章のつながりに違和感が残るが、AIに、ラジオ局が学習させることで、より自然なアナウンスができるようになるという。
アマゾン・ポリーは2016年12月に世界で利用が始まったAIで、企業はAWSが提供するクラウドを通して利用し、従量課金制で、100万文字あたり4ドル(約442円)というから、コミュニティFMのような小規模な放送局でも利用しやすいのだろう。
現時点で、日本語の音声合成は、英語に比べてまだまだ不自然な部分も多いのが難点だが、こうした不具合も、ディープラーニングにより徐々に解消されていくことは、他分野でも立証されている。
「THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ 好奇心家族」で使われているAIエンジンでも、天気予報に限って言えば、かなりイントネーションも自然で、人間の声に近付いているのが分かったりするので、分野を限れば最適化が進んでいるのだと思う。
もし、アナウンサーの仕事が、一部でもAIで置き換え可能になるなら、これは、放送局のコスト削減にもつながるだろうし、実際その試みは、コスト上、専業アナウンサーを抱えられないコミュニティFMで切実なので、「バナナFM」のような試みが始まっているのだろう。
そう考えると、ラジオ局は、今後、AIと真正面から向き合わざるを得ないはず。
AIの使い道は、もちろんアナウンスメントだけではない。
千原ジュニア、「大喜利のできる人工知能」の性能を絶賛「コイツが、むちゃくちゃオモロイんですよ」 | 世界は数字で出来ている
千原ジュニアが番組で出会った大喜利のできる人工知能「真悟くん」が非常に優秀で、バラエティにも使える クオリティの返しをしてくるらしい。
お笑い芸人の枠まで、AIが侵食し出したら、これは大変なことになりそうなことは、上のリンクに掲載されたトークからもひしひしと伝わってくる。
J-WAVEの「INNOVATION WORLD」でも、ゲストの性格分析に利用していたりするし、占いやら、音楽番組の選曲、ゲスト来歴の自動生成、書籍や映画の要約など、ラジオでAIの能力が生かせそうな分野は多そうだ。
誰も人工知能と気づかない人工知能が話す番組が人気を得る未来を考えると、ぞっとする部分もあるので、何か歯止めが必要な気もするが、それが問題になるまでは、技術は進歩し続けるのは間違いなさそうだ。
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TBSラジオ2017年秋の新番組情報:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
J-WAVEでAIを使った新番組「INNOVATION WORLD」:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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ただ、ラジオ番組にAIを使うという企画は、実は、今突然沸いて降ってきたことではない。
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さらには、商業的利用においても、
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昨年12月には、TBSラジオで、歌手のAIさんと人工知能のAIがトークする番組「未来系トークバトル AI vs A.I. 」(2016.12.18 19:00~19:30)が放送されたそうで、これは完全に聞き逃してしまったが、民放ラジオ局として先駆けだったみたい。
ということで、10月からAIが出演するレギュラー番組を始めたTBSラジオも、しっかりその前に単発でパイロット番組を作っており、試行錯誤を行った上での、今回レギュラー化であることが分かる。
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現在は、日本語の発音や文章のつながりに違和感が残るが、AIに、ラジオ局が学習させることで、より自然なアナウンスができるようになるという。
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もし、アナウンサーの仕事が、一部でもAIで置き換え可能になるなら、これは、放送局のコスト削減にもつながるだろうし、実際その試みは、コスト上、専業アナウンサーを抱えられないコミュニティFMで切実なので、「バナナFM」のような試みが始まっているのだろう。
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タグ:人工知能 AI 企画 会話 選曲 情報分析 音声UI 番組 j-wave INNOVATION WORLD IBM Watson Tommy ニッポン放送 人工知能がやってくる!僕らの未来予想図 THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ 好奇心家族 ネットラジオ 未来系トークバトル AI vs A.I. TBSラジオ りんな マイクロソフト AI bot AITALK スキマから聴こえてくるラジオ AIか、人間か ラジオパーソナ リティの未来 アマゾンウェブサービス アマゾン・ポリー コミュニティーFM バナナFM ニュース 天気予報 AWS 音声合成 日本語 大喜利のできる人工知能 真悟くん 千原ジュニア A.I.
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