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「スーパー戦隊モノ」のフォーマット権ビジネス [著作権]

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スーパー戦隊シリーズ - Wikipedia

「スーパー戦隊モノ」というのは、いわゆる「ゴレンジャー」に代表される5色のマスクをかぶった戦隊ヒーローモノだ。
最新シリーズは「宇宙戦隊キュウレンジャー」で、これまでに41作が作られているという。


この番組も、海外にフォーマット権が販売されており、実際、世界中で、各国に応じた戦隊ヒーローモノが放送されている。

通常、フォーマット権を購入すると、その番組の設定情報や、脚本などの情報が入手でき、それに従い、その国にカスタマイズして、番組を制作し、放送することができる。
ただ、その国で番組をオリジナルで制作するとなると、それはそれで大変で、お金もかかる。

「スーパー戦隊モノ」の場合、一般的なフォーマット権の販売から若干逸脱していて違う部分があり、そのことが、他の番組よりたくさんの国で利用されている理由となっているので、その部分について説明したい。

まず、「スーパー戦隊モノ」のフォーマット権のを買うと、設定資料や脚本だけでなく、日本制作の戦闘シーンの特撮映像も入手できるらしい。
この部分の戦闘シーンは、基本的に、ヒーローも敵もマスクをかぶっているから、登場人物の素顔は見えない。

そして、戦闘以外のシーンを、現地の俳優を使い脚本に沿って撮影し、特撮映像部分(音声はその国の言葉で吹き替える)と組み合わせることで、その国にローカライズした戦隊ヒーロー番組を、低コストで制作することができるのだ。

実際、このフォーマット権に基づいて作られた「スーパー戦隊モノ」を、海外出張中に、米国や欧州のホテルのテレビで何度も見かけたことがあるが、パッと見に、外国人が戦隊モノを演じているのが不思議な感じだ。
しかし、おそらく、その国では、この番組が元々日本製であることなど、マニアでもなければ誰も知らないことだろう。

しかも、このシリーズ自体、日本でも毎年新しいアイデアの新番組が作られ続けており、海外でも固定ファンがいるらしいため、それらも次々と海外で販売できることになる。

さらには、日本での「スーパー戦隊モノ」の番組スポンサーである「バンダイ」は、戦隊モノの新番組が作られるたびに、そのキャラクターグッズを新たに制作し、番組が放送される国でワールドワイドに販売することが可能になっている。
しかも、日本での放送が終了した後に、世界各国で続々と現地版が作れることになるから、そのキャラクターグッズも息の長い販売が見込める。
これにより、日本での番組スポンサー費用を遥かに超える利益を生み出し続けているのだから、これも賢い。

その意味で、「スーパー戦隊モノ」のフォーマット権販売は、最も巧妙なワールドワイドでのコンテンツ販売のビジネスモデルかもしれない。
よくこんな商売、思いついたものだ。

関連記事:
番組の「フォーマット権」で稼ぐ方法:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ





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