2018年度「i-dio」はどうなる? [放送メディア]
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2018年度が始まるということもあり、このタイミングで、デジタルマルチメディア放送「i-dio」の今後について、ググってみた。
V-Lowマルチメディア放送?i-dio(アイディオ)”2018年度、サービスエリアが全国に拡大!|TOKYO FMのプレスリリース
3月1日付で、北海道親局(札幌局)の予備免許が下り、ようやくサービスエリアが全国に広がるようだ。
さらに、2018年5月よりi-dio受信機能を備えた車載端末プロトタイプを実装した車を使った走行実証事業を開始し、ハイレゾ級の音源を試験的に配信するとのことで、これでi-dio受信機能搭載のカーラジオが増えることになるのだろうか。
ただ、一般家庭内で聞くよりノイズが多い車向けに、なぜハイレゾ級音源配信なのか?その理屈はよく理解できない。
しかも記事内には、車載市場でのi-dio放送波の本格的普及の加速を図るために、4月1日付でジャパンマルチメディア放送社内に車載専門のマーケティング部門「車載推進本部」を設立するという。
それって、車向けのアマネクチャンネルを放送するアマネク・テレマティクスデザインとの関係はどうなるの?と思い、アマネク・テレマティクスデザインの公式サイトを見ようとしたら、なぜかもはやサイトが存在せず、Amanekチャンネルのサイトに飛ばされてしまう。
となると、実質的にアマネク・テレマティクスデザインは、i-dio本体に吸収合併されることになるのだろうか? ちゃんとしたニュースリリースが出ていないのでよくわからない。
新放送サービス「i-dio(アイディオ)」 福岡地区の受信環境を大幅向上|TOKYO FMのプレスリリース
基地局に関しては、広島、仙台に基地局ができ、福島に中継局ができることが決まったが、その後、福岡局の送信出力を500Wから3kWに増力する申請を総務省に提出し、既に出力アップを行っているそうだ。
これで、福岡エリアの受信状態は改善されるはずだが、依然として貧弱な受信機については、次の情報ぐらいしかない。
アプリケーション | i-dio 新放送サービス
i-dioアプリが、Ver3.0に更新され、UIの改良や、機能アップがあったみたいだが、あんまり興味ある改良項目はないな。
google home i-dio - Twitter検索
ただ、i-dioの公式ツイッターアカウントで、こんなメッセージを呟くとは、ひょっとして、i-dioが、Google Homeで聴けるようになる可能性があるのかな?
ハイレゾ級のコンテンツ配信をやる意思があるのなら、最低限でもそれが受信できるラジオを売り出して欲しいものだ。
TOKYO FMと羽田空港が共同で訪日中国人観光客に情報発信 インバウンドプロジェクト「八六東京」2月12日にスタート|TOKYO FMのプレスリリース
サービスに関しては、新たに来日する中国人観光客に向けて、日本初の中国語放送「八六東京チャンネル」と「八六東京ポータル」を2018年2月12日(月)からスタートするらしい。
「八六東京チャンネル」は、TOKYO FMグループのTOKYO SMARTCASTが、業務提携を締結している中国最大級のメディアコングロマリット SMG(Shanghai Media Group)の全面協力のもと運営する日本初の中国語放送チャンネルだそうで、来日観光客に便利な観光ガイドや、ポップカルチャーやおしゃれ、グルメなどを紹介する番組が流れるらしい。
この「八六東京チャンネル」は、i-dioの新チャンネルとして放送され、IPでもサイマル配信されるそうだ。
また、「八六東京チャンネル」と連携して中国語で情報提供を行うポータルWebサイト「八六東京ポータル」も開始され、情報発信だけでなく、コンシェルジュチャットサービスや予約サービス、越境EC等の拠点に進化する予定とのこと。
記事には、このサービスのために、羽田空港に設置した「世界初のコンシェルジュ型Wi-Fiルーター」というものを紹介してるが、よく見れば普通のスマホ、さらに言えば、コヴィアのi-dio phoneそっくりに見えなくもない。
それにしても、V-LOWという日本の共有財産の周波数帯を使って、中国人観光客向けに特化した放送をやることに疑問を感じざるを得ないし、そもそも、中国人が持っているスマホで、i-dioの電波は受からない。
だとすると、このサービスはIP配信が大前提ということになるが、もはやi-dioは放送事業者のメンツは捨ててしまったのだろうか?
TOKYO SMARTCAST×MAQUIA 美容情報新番組「MAQUIA ON AIR BEAUTY」放送スタート!:時事ドットコム
2月24日(土)より、「TS ONE」で、美容情報番組「MAQUIA ON AIR BEAUTY」の放送を開始し、中国語字幕付き版の放送を3月1日(木)より「八六東京」チャンネルでも開始するそうだ。本当の狙いは、「八六東京」の方かもね。
アマネクチャンネル、「ラジオ モーターファン」11月4日より放送開始…老舗自動車雑誌と連動 | レスポンス(Response.jp)
Yahoo!運営の東北エールマーケット、Amanekチャンネルとのコラボページをオープン | レスポンス(Response.jp)
Amanekチャンネルでは、2017年8月1日より「逢いに行くラジオ東北」「道の駅ソングブック」が、2017年11月4日より「ラジオ モーターファン」が放送開始になったが、それらは3月で終了したみたい。
マスコミ研究会 > 日刊合同通信 > バックナンバー
最後に、毎度おなじみの業界誌「日刊合同通信」のタイトルから、i-dio絡みのものをピックアップ。
2018年1月11日(木)―1月10日発行 第63巻 第15125号
IoT時代対応ビズ実現へというのと、i-dioとの関係はよく分からないが、あまりうまくいっているとは思えないな。
2018年2月19日(月)―2月16日発行 第63巻 第15151号
そしてこの最新記事。これはタイトルを見ただけだと、まるで週刊誌のゴシップ記事だな。
いよいよ、行き詰って、何かクーデターみたいなものが起きる雰囲気がプンプンするな。
2017年11月27日(月)―11月24日発行 第62巻 第15100号
一方、こちらは、i-dioとは関係ないが、一足先に潰れたV-High帯域を使った「NOTTV」跡地の利用方法を、2018年2月中旬を締切に提案募集しているらしい。2020年の東京オリンピックに開始することも視野に入れているそうだが、それは無理だろ。
ただ、「用途は放送業務」に限らないとしており、もはや総務省さえも、i-dioでも使用しているマルチメディア放送という形態に見切りをつけたのかもしれない。
さて、i-dioの今後については、短期的には、中国人観光客向けに「八六東京」チャンネルでしのぎ、中期的には、車向けのサービスを強化して、生きる道を探るみたいだな。
Amanekチャンネルにそれほどの魅力があって、カーナビメーカーや自動車メーカーが果たして乗ってくれるのか? はなはだ疑問ではあるが。
関連記事:
もう聴いていないが、一応「i-dio」の現状をチェック:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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2018年度が始まるということもあり、このタイミングで、デジタルマルチメディア放送「i-dio」の今後について、ググってみた。
V-Lowマルチメディア放送?i-dio(アイディオ)”2018年度、サービスエリアが全国に拡大!|TOKYO FMのプレスリリース
3月1日付で、北海道親局(札幌局)の予備免許が下り、ようやくサービスエリアが全国に広がるようだ。
さらに、2018年5月よりi-dio受信機能を備えた車載端末プロトタイプを実装した車を使った走行実証事業を開始し、ハイレゾ級の音源を試験的に配信するとのことで、これでi-dio受信機能搭載のカーラジオが増えることになるのだろうか。
ただ、一般家庭内で聞くよりノイズが多い車向けに、なぜハイレゾ級音源配信なのか?その理屈はよく理解できない。
しかも記事内には、車載市場でのi-dio放送波の本格的普及の加速を図るために、4月1日付でジャパンマルチメディア放送社内に車載専門のマーケティング部門「車載推進本部」を設立するという。
それって、車向けのアマネクチャンネルを放送するアマネク・テレマティクスデザインとの関係はどうなるの?と思い、アマネク・テレマティクスデザインの公式サイトを見ようとしたら、なぜかもはやサイトが存在せず、Amanekチャンネルのサイトに飛ばされてしまう。
となると、実質的にアマネク・テレマティクスデザインは、i-dio本体に吸収合併されることになるのだろうか? ちゃんとしたニュースリリースが出ていないのでよくわからない。
新放送サービス「i-dio(アイディオ)」 福岡地区の受信環境を大幅向上|TOKYO FMのプレスリリース
基地局に関しては、広島、仙台に基地局ができ、福島に中継局ができることが決まったが、その後、福岡局の送信出力を500Wから3kWに増力する申請を総務省に提出し、既に出力アップを行っているそうだ。
これで、福岡エリアの受信状態は改善されるはずだが、依然として貧弱な受信機については、次の情報ぐらいしかない。
アプリケーション | i-dio 新放送サービス
i-dioアプリが、Ver3.0に更新され、UIの改良や、機能アップがあったみたいだが、あんまり興味ある改良項目はないな。
google home i-dio - Twitter検索
ただ、i-dioの公式ツイッターアカウントで、こんなメッセージを呟くとは、ひょっとして、i-dioが、Google Homeで聴けるようになる可能性があるのかな?
ハイレゾ級のコンテンツ配信をやる意思があるのなら、最低限でもそれが受信できるラジオを売り出して欲しいものだ。
TOKYO FMと羽田空港が共同で訪日中国人観光客に情報発信 インバウンドプロジェクト「八六東京」2月12日にスタート|TOKYO FMのプレスリリース
サービスに関しては、新たに来日する中国人観光客に向けて、日本初の中国語放送「八六東京チャンネル」と「八六東京ポータル」を2018年2月12日(月)からスタートするらしい。
「八六東京チャンネル」は、TOKYO FMグループのTOKYO SMARTCASTが、業務提携を締結している中国最大級のメディアコングロマリット SMG(Shanghai Media Group)の全面協力のもと運営する日本初の中国語放送チャンネルだそうで、来日観光客に便利な観光ガイドや、ポップカルチャーやおしゃれ、グルメなどを紹介する番組が流れるらしい。
この「八六東京チャンネル」は、i-dioの新チャンネルとして放送され、IPでもサイマル配信されるそうだ。
また、「八六東京チャンネル」と連携して中国語で情報提供を行うポータルWebサイト「八六東京ポータル」も開始され、情報発信だけでなく、コンシェルジュチャットサービスや予約サービス、越境EC等の拠点に進化する予定とのこと。
記事には、このサービスのために、羽田空港に設置した「世界初のコンシェルジュ型Wi-Fiルーター」というものを紹介してるが、よく見れば普通のスマホ、さらに言えば、コヴィアのi-dio phoneそっくりに見えなくもない。
それにしても、V-LOWという日本の共有財産の周波数帯を使って、中国人観光客向けに特化した放送をやることに疑問を感じざるを得ないし、そもそも、中国人が持っているスマホで、i-dioの電波は受からない。
だとすると、このサービスはIP配信が大前提ということになるが、もはやi-dioは放送事業者のメンツは捨ててしまったのだろうか?
TOKYO SMARTCAST×MAQUIA 美容情報新番組「MAQUIA ON AIR BEAUTY」放送スタート!:時事ドットコム
2月24日(土)より、「TS ONE」で、美容情報番組「MAQUIA ON AIR BEAUTY」の放送を開始し、中国語字幕付き版の放送を3月1日(木)より「八六東京」チャンネルでも開始するそうだ。本当の狙いは、「八六東京」の方かもね。
アマネクチャンネル、「ラジオ モーターファン」11月4日より放送開始…老舗自動車雑誌と連動 | レスポンス(Response.jp)
Yahoo!運営の東北エールマーケット、Amanekチャンネルとのコラボページをオープン | レスポンス(Response.jp)
Amanekチャンネルでは、2017年8月1日より「逢いに行くラジオ東北」「道の駅ソングブック」が、2017年11月4日より「ラジオ モーターファン」が放送開始になったが、それらは3月で終了したみたい。
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ただ、「用途は放送業務」に限らないとしており、もはや総務省さえも、i-dioでも使用しているマルチメディア放送という形態に見切りをつけたのかもしれない。
さて、i-dioの今後については、短期的には、中国人観光客向けに「八六東京」チャンネルでしのぎ、中期的には、車向けのサービスを強化して、生きる道を探るみたいだな。
Amanekチャンネルにそれほどの魅力があって、カーナビメーカーや自動車メーカーが果たして乗ってくれるのか? はなはだ疑問ではあるが。
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