radikoのターゲットマーケティング広告を狙った番組編成 [ラジオ]
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radiko、音声によるターゲティング広告モデルの実証実験を開始 - CNET Japan
radiko、音声によるターゲティング広告モデル「ラジコオーディオアド」の実証実験を開始したことは、以前、このブログでも取り上げたことがあるが、正直、どの程度ラジオ局の収益に貢献するのかは、ピンと来ていなかった。
「ラジコオーディオアド」では、各ラジオ局が持つ自社広告枠(自社の番組やイベントの宣伝、および、ACジャパンが流れている枠が該当すると思われる)を、radikoリスナーの年代や性別といった属性でターゲットをセグメント分けし、ターゲットとなるセグメント情報や聴取履歴などの情報に従い、広告を配信するサービスで、当初は、在京7局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVE、InterFM897)限定で実証実験が始まり、秋頃を目途に在阪局(ABCラジオ、MBSラジオ、OBCラジオ大阪、FM COCOLO、FM OH!、FM802)へと拡大、その後、順次、全国展開を目指すということだったので、10月からは在阪局にも拡大されるのだろう。
ちなみに、こうしたターゲット広告の広告料単価は、対象を絞れている分、広告効果が高いと言われており、放送広告よりは単価はかなり高いはず。なので、radikoでのリスナー絶対数がまだ少ないにしても、広告料単価が高い分、これはこれで十分新たなビジネスになりえるのだろうな、とは思っていた。
しかし、ラジオ局や広告代理店は、もう一歩先を考えていたらしい。今秋の番組改編で、その試行が始まったようだ。
~リアルタイム視聴より、タイムフリーを主戦場に~ コンテンツマーケティング発想で新ラジオ番組 【10BLOCKS(テンブロックス)】 を10月から開始|お知らせ|各地域に根ざした総合広告代理店|DENTSU WEST JAPAN INC. 電通西日本
10月からの新番組を見ていて、ニュースリリースにおいても、radikoタイムフリーを意識した番組編成というのが、かなり目についたのだが、こちらの記事を読んで、その本当の意図がようやく理解できた。
Kiss FM KOBEの新番組「10BLOCKS(テンブロックス)」についてのニュースリリースなのだが、通常、早朝の時間帯というと、早起きのお年寄り向けの番組が定番なのだが、とは言ってもその聴取率はたかが知れている。
この番組は、そうではなく、もっと下の世代をターゲットとしている。
では、そうした世代に早起きして聴いて欲しいと考えているかというと、そうではなくradikoのタイムフリーで、積極的に後から聞いて欲しいという、狙いらしいのだ。
こうした早朝の時間帯は、ほとんどスポンサーがつかないから、先ほど説明した「ラジコオーディオアド」が流せる広告枠がたくさんある。
そして、こうした番組に、radikoタイムフリーで聴くリスナーを積極的に呼び込むことで、従来全くお金にならなかった時間帯の番組でも、新たな広告収入を得られる可能性が出てくるのだ。
おそらく、その辺の効果について調査するという狙いもあって、今回電通西日本と組んで、この番組を立ち上げたようなのだ。
開局30年を迎えるJ-WAVE(81.3FM)の秋改編は、スローガンに掲げる「OVER THE WAVE」をテーマに、深夜にオリジナリティあふれるプログラムを一気に10番組新たに編成!|株式会社J-WAVEのプレスリリース
そういわれてみれば、J-WAVEは、10月から、平日深夜26時以降のド深夜に、かなり個性的、または、実験的な番組を始めるが、これも
と説明しており、おそらくこれらもタイムフリーで聴いてもらい、それにより「ラジコオーディオアド」の広告収入を積極的に増やすあらたな施策と捉えるべきなのだろう。
また、始まる番組が極めてバラエティに富んでいるのも、一体どのような番組が、タイムフリーに向いていて人気が出る可能性があるのか、データを取り、今後の番組編成に生かしたいのだと思われる。
木梨憲武のTBSラジオ新番組スタート、土曜朝6時に1時間生放送 - お笑いナタリー
TBSラジオの新番組「土曜朝6時 木梨の会。」も、朝6時から放送するのが不思議だったが、こうした一連の流れの中で見ると、これもradikoタイムフリーで聴いてもらい、どの程度「ラジコオーディオアド」の収益が上がるかを検証したいという試みなのだろう。
そう考えれば、完全に納得の人選と時間帯だ。
もし、この一連の試みが成功し、「radikoタイムフリー」と「ラジコオーディオアド」の組み合わせが、ラジオ局にとって新たな金のなる木であると認識されたら、これらのようなタイムフリーを狙った深夜早朝の番組編成は、今後ますます増えそうだな。
お金のことばかり言うと、ラジオ局を批判していると捉えられるかもしれないが、全くそうは思っていないので、誤解なきよう。
近年、聴取率も下がり続け、広告収入も低迷するラジオ局が再生するには、このような新たな収入源が絶対に必要だと思うし、どんどん積極的にやるべきだと思う。
今後、早朝深夜にも面白い番組がどんどん誕生することを期待したいな。
関連記事:
radikoでもターゲティング広告の実証実験を開始:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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radiko、音声によるターゲティング広告モデルの実証実験を開始 - CNET Japan
radiko、音声によるターゲティング広告モデル「ラジコオーディオアド」の実証実験を開始したことは、以前、このブログでも取り上げたことがあるが、正直、どの程度ラジオ局の収益に貢献するのかは、ピンと来ていなかった。
「ラジコオーディオアド」では、各ラジオ局が持つ自社広告枠(自社の番組やイベントの宣伝、および、ACジャパンが流れている枠が該当すると思われる)を、radikoリスナーの年代や性別といった属性でターゲットをセグメント分けし、ターゲットとなるセグメント情報や聴取履歴などの情報に従い、広告を配信するサービスで、当初は、在京7局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVE、InterFM897)限定で実証実験が始まり、秋頃を目途に在阪局(ABCラジオ、MBSラジオ、OBCラジオ大阪、FM COCOLO、FM OH!、FM802)へと拡大、その後、順次、全国展開を目指すということだったので、10月からは在阪局にも拡大されるのだろう。
ちなみに、こうしたターゲット広告の広告料単価は、対象を絞れている分、広告効果が高いと言われており、放送広告よりは単価はかなり高いはず。なので、radikoでのリスナー絶対数がまだ少ないにしても、広告料単価が高い分、これはこれで十分新たなビジネスになりえるのだろうな、とは思っていた。
しかし、ラジオ局や広告代理店は、もう一歩先を考えていたらしい。今秋の番組改編で、その試行が始まったようだ。
~リアルタイム視聴より、タイムフリーを主戦場に~ コンテンツマーケティング発想で新ラジオ番組 【10BLOCKS(テンブロックス)】 を10月から開始|お知らせ|各地域に根ざした総合広告代理店|DENTSU WEST JAPAN INC. 電通西日本
10月からの新番組を見ていて、ニュースリリースにおいても、radikoタイムフリーを意識した番組編成というのが、かなり目についたのだが、こちらの記事を読んで、その本当の意図がようやく理解できた。
Kiss FM KOBEの新番組「10BLOCKS(テンブロックス)」についてのニュースリリースなのだが、通常、早朝の時間帯というと、早起きのお年寄り向けの番組が定番なのだが、とは言ってもその聴取率はたかが知れている。
この番組は、そうではなく、もっと下の世代をターゲットとしている。
では、そうした世代に早起きして聴いて欲しいと考えているかというと、そうではなくradikoのタイムフリーで、積極的に後から聞いて欲しいという、狙いらしいのだ。
こうした早朝の時間帯は、ほとんどスポンサーがつかないから、先ほど説明した「ラジコオーディオアド」が流せる広告枠がたくさんある。
そして、こうした番組に、radikoタイムフリーで聴くリスナーを積極的に呼び込むことで、従来全くお金にならなかった時間帯の番組でも、新たな広告収入を得られる可能性が出てくるのだ。
おそらく、その辺の効果について調査するという狙いもあって、今回電通西日本と組んで、この番組を立ち上げたようなのだ。
開局30年を迎えるJ-WAVE(81.3FM)の秋改編は、スローガンに掲げる「OVER THE WAVE」をテーマに、深夜にオリジナリティあふれるプログラムを一気に10番組新たに編成!|株式会社J-WAVEのプレスリリース
そういわれてみれば、J-WAVEは、10月から、平日深夜26時以降のド深夜に、かなり個性的、または、実験的な番組を始めるが、これも
本格的なタイムフリー時代を見据え、「タイムフリーで聴きたくなる」をキーワードに深夜帯の編成を刷新し、個性溢れる30分番組を月~金曜日で編成した
と説明しており、おそらくこれらもタイムフリーで聴いてもらい、それにより「ラジコオーディオアド」の広告収入を積極的に増やすあらたな施策と捉えるべきなのだろう。
また、始まる番組が極めてバラエティに富んでいるのも、一体どのような番組が、タイムフリーに向いていて人気が出る可能性があるのか、データを取り、今後の番組編成に生かしたいのだと思われる。
木梨憲武のTBSラジオ新番組スタート、土曜朝6時に1時間生放送 - お笑いナタリー
TBSラジオの新番組「土曜朝6時 木梨の会。」も、朝6時から放送するのが不思議だったが、こうした一連の流れの中で見ると、これもradikoタイムフリーで聴いてもらい、どの程度「ラジコオーディオアド」の収益が上がるかを検証したいという試みなのだろう。
そう考えれば、完全に納得の人選と時間帯だ。
もし、この一連の試みが成功し、「radikoタイムフリー」と「ラジコオーディオアド」の組み合わせが、ラジオ局にとって新たな金のなる木であると認識されたら、これらのようなタイムフリーを狙った深夜早朝の番組編成は、今後ますます増えそうだな。
お金のことばかり言うと、ラジオ局を批判していると捉えられるかもしれないが、全くそうは思っていないので、誤解なきよう。
近年、聴取率も下がり続け、広告収入も低迷するラジオ局が再生するには、このような新たな収入源が絶対に必要だと思うし、どんどん積極的にやるべきだと思う。
今後、早朝深夜にも面白い番組がどんどん誕生することを期待したいな。
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