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NHKスペシャル・東京リボーン第2集「巨大地下迷宮」の感想 [テレビ]

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NHKスペシャル | 東京リボーン第2集巨大地下迷宮

2019年2月10日(日)の21:00~21:49に、NHK総合チャンネルで、NHKスペシャル・東京リボーン第2集「巨大地下迷宮」が放送された。
1か月ぶりの放送ということもあり完全に忘れていたのだが、「東京リボーン」でキーワード自動録画を掛けていたお蔭で、無事録画されており、後から見ることができた。

デザイン監修が大友克洋、音楽監修が山城祥二という「AKIRA」コンビで、ナレーションを、神田松之丞と松坂桃李が務める構成は第1集と同じだが、今回は、東京の地下世界を描く。

私の予想は外れた部分と当たった部分があり、リニア新幹線品川駅や、虎ノ門ヒルズ新駅が取り上げられたのは当たり、渋谷の地下は一部当たりといったところか。逆に、東京駅の地下街が、ここまでフィーチャされるとは思わなかったな。

東京の地下の集積度は世界一と言われており、13の地下鉄路線が複雑に交差し、電気・ガス・水道・通信などの地下トンネルすべてをつなぎ合わせると、その長さは実に地球3周分になるという。

その地下トンネルを掘り進むのが巨大なシールドマシンで、番組では東京外環道に使われたという直径16mの国内最大のシールドマシンメートルが公開されていたが、こうしたシールドマシンは、工事毎にカスタム品として作られるそうで、コストを掛けて地上に引き上げるても、他の工事に使えないらしく、基本、工事が終わると地中に埋められて廃棄されるという。
そうしたシールドマシンは、東京の地中に1,000機以上埋まったままになってるそうで、後の時代に、発掘した人類がいたら、これを何だと思うのだろうな。

そして、地権者の権利の及ばない大深度地下の利用も行われており、品川では、いよいよリニア中央新幹線の大深度地下トンネルの工事が間もなく始まるという。

一方で、3mの小型シールドマシンを使い、小さな人用の地下トンネルを掘るプロジェクトが紹介された。

京橋エドグランの容積率緩和の条件として、東京駅から地下道を引く必要があったそうで、地下鉄の下や地下埋設物の間を縫って、小さなトンネルを掘る職人の仕事ぶりが描かれる。

IMG_3152.JPG

京橋エドグランは、少し前に行ったことがあるが、この地下道の存在は知らなかったな。もう完成したのなら、次は通ってみよう。

それに続いて紹介されたのが、2020年に完成予定の虎ノ門ヒルズ新駅。
ここは、旧マッカーサー道路の終点にあり、オリンピックでは交通の要所となるため、何としても2020年に完成させる必要があるらしい。
この現場は、既存の埋設物が完全に把握し切れておらず、シールドマシンが使えないため、手作業で穴を掘っているため、工事は至難を極めているという。

IMG_7768.JPG

実は、この工事現場、つい先日通りがかったばかりで、ずいぶん大掛かりな工事しているな、とは思ったが、そういう状況にあったんだな。

さて、ここで話が別の方向に転換する。

地下空間というのは、地震に強いため、災害時の避難場所として最適なのだそうで、3.11の経験を課題に、地下空間を災害の避難場所に作りかえる工事が進んでいるのだそうだ。

東京駅の地下広場に5千人、渋谷の地下広場で1万人を収容できる空間を建設中らしい。

東日本大震災の時、仙台駅の天井が崩落したことの反省から、天井は震度7に耐えられる鉄骨を渡し、渋谷のさらなる地下には、洪水が起きた時の雨水を溜める貯水槽の空間も作っているらしい。

さらに、日本最大の地下迷宮と言われる東京駅周辺の丸の内・大手町地区は、JR東日本、東京メトロ、東京都、三菱地所など所有者の異なるビルとビルを結ぶ地下道が複雑に広がっているが、当然ながら、それらの管理は所有者ごとにバラバラに行われている。

その様子を、徒歩版のGoogleカーみたいなものを歩き回らせて、NHK自らCG化し、番組で披露。
お金、掛かってるな。

それを、巨大災害への備えて、各企業が災害対策を連携して行おうという動きが始まっているらしく、実際に災害が起きた時に、人の誘導や救助体制なども、どう連携するのか具体的な検討が始まり、訓練なども行われている。

といったところで、第2集は終わり。今回も、たくさん見どころがあり、とても引き込まれて見ることができた。

ネットではこの番組を見て、税金の無駄遣いや無秩序な乱開発といった観点で批判している人もいるが、この番組のキモは、過酷な環境できっちり仕事を成し遂げる男たちのカッコよさを描くことなのだろうと思っているので、自分の政治的主張を述べるのは別にいいけど、無理矢理この番組に関連付けないで!と言いたい。この番組は、そういう番組じゃないんだから。

なお、番組最後の予告によれば、第3集は「海底トンネル」の話になるそうだが、何と、次回は11月になるらしい。
また、来月には、新作が見られると思っていたので、ちょっとガッカリだが、取材が大変なんだろうな。

私の予想としては、まもなく全面開通する湾岸道路の海底トンネルや、東京湾アクアラインの掘削と災害時の避難設備あたりが取り上げられるのではないかと思っている。

じっくり次回を待ちたいと思う。

第2集の再放送については、まだ予定は発表されていない。ただ、第1集もすぐに再放送があったので、第2集も再放送はされると思う。分かったら、追記してお知らせしたい。
すぐに見たい方は、NHKオンデマンドの見逃し配信(有料)で見ることができるそうだ。

【東京駅地下通路】大手町から東銀座までつながっているという噂は本当なのか検証

ところで、以前、TBSラジオの「興味R」という番組で、東京駅から地上に出ずにどこまで行けるかという検証を行っていたが、東方向、南方向については、東京メトロの東銀座駅、歌舞伎座の先の万年橋付近が限界という結論になっていた。
しかし、東京駅から京橋エドグランへの地下道が新たにできているのだとしたら、東京メトロ京橋駅の京橋エドグラン付近の方が、より西の端にあたるのかもしれないな。

関連記事:
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