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中国で、日本のアニメ映画の上映が増えている [映画]

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中国での上映が半年で9本!日本のアニメ映画がますます増えて...|レコードチャイナ

中国では、劇場公開される外国映画は、内容的に上映が許可されないものがあるだけでなく、国内の映画産業を守るため、数量的にも上限が決まっていて、その多くがアメリカのハリウッド映画で、韓国映画も比較的多いのに対し、日本映画はほとんど公開されることがなかった。

2007から2009年に、中国で「ドラえもん のび太の恐竜」、「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~」、「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」の3本のアニメ映画が公開されたそうなのだが、興行成績は惨憺たるものだったそうで、2010~2011年に、「名探偵コナン」劇場版が2本連続して上映されたが、これらも興行成績はそれほど振るわなかった。
その結果、2012~2014年の3年間は、日本のアニメ映画は、中国で上映されなかった。

その時期、中国でハリウッド映画の次に気があったのが韓国映画だったのだが、韓国が米国のTHAADミサイル配備を決定したことで中国が反発し、韓国映画の輸入が事実上ストップした。

その代わりに、空いた韓国映画枠を埋める形で、日本映画の上映が決まったのだ。

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そして、2015年5月28日に「STAND BY MEドラえもん」が中国で公開したところ、プロモーションもうまかったのか、当時の日本映画では最高の5億3000万元という興行成績をたたき出し、大ヒットした。

これを契機に、中国でも日本のアニメは商売になると認識されるようになり、2016年は、中国の日本アニメ映画輸入配給数は、前年の2本から9本に激増した。

2019年に至っては、半分も過ぎていないのに、中国で日本のアニメ映画がすでに10本(6月21日の「千と千尋の神隠し」も含む)も上映されたという。

「千と千尋の神隠し」は、旧作なのに、同時期に公開した「トイ・ストーリー4」の倍以上の興行収入を上げ、週末3日間の成績では、「君の名は。」、「STAND BY ME ドラえもん」に次ぐ、日本映画歴代3位となったそうだ。

さらには、7月公開予定の劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」II.lost butterfly」、劇場版「機動戦士ガンダムNT」、秋から年末にかけては、公開が見込まれる新海誠監督の最新アニメ「天気の子」、劇場版「名探偵コナン 紺青の拳」などのヒットも予想され、中国での日本アニメの興行収入が、過去最高を記録するのは間違いなさそうだ。

今年3月初めに公開された比較的地味な作品「夏目友人帳」も、評判が高く、興行成績も1億1500万元(約18億4000万円)にまで達したそうで、中国でもコアな日本アニメファンが増え、映画館に行く人間が増えていると言えるだろう。

変な話ではあるが、日本のアニメは、これまでも中国国内で違法に流通しており、中国の子供たちは、それらを長年見続け、熱狂してきた。
その世代が、今、お金を稼ぐ大人になったことで、お金を払っても、ホンモノを映画館で見たい、という世代に育ったのかもしれない。

その意味では、これからがようやく中国でコンテンツで稼げる時代なのかも。
なにせ、中国の人口は日本の十倍。富裕層だけでも、日本の人口並みの1億人いると言われる。
違法コンテンツで満足する層は引き続きいるにしても、それでは満足しないファン層や、富裕層だけでも、相当なビジネスになりそうだ。

関連記事:
中国でコンテンツビジネスが成立する時代になったのか?:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ





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コメント 2

映画マン

naniwa48さん、こんにちは。映画ブログを運営しているものです。
中国で日本のコンテンツがヒットするのは嬉しいですね。
正式に日本のコンテンツを楽しんでもらえるようになれば、日本にとっても中国にとってもWin-Winですね!

応援完了です!
by 映画マン (2021-01-22 11:25) 

naniwa48

映画マンさん、こんにちは。
中国人の著作権に対する認識も変わりつつあり、中国国内で海外のパクり事案が発覚すると、中国人自身がそれを恥じ、批判するようになってきました。
これは大きい変化だと思いまs。
by naniwa48 (2021-01-23 01:02) 

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