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ショック!和田誠さんが亡くなった [人物]

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イラストレーターの和田誠さん死去 83歳 菊池寛賞、妻は平野レミさん - 毎日新聞

イラストレーターであり、エッセイストであり、映画監督としても有名だった和田誠さんが、亡くなったという。
83歳ということで、年齢を聞けば、短命という訳ではないのだが、いつまでたってもイラストの作風が若々しく不変だったので、全く歳をとった感覚を抱いていなかった。

私にとって、和田誠さんとの最初の出会いというと、星新一の文庫本だったと思う。
読書の幅を広げてゆく中で、谷川俊太郎、北杜夫、遠藤周作、丸谷才一、吉行淳之介など、様々な作家の本でイラストを拝見してきた。

脚本家の三谷幸喜は、自身も和田誠さんそっくりのイラストを描くが、和田氏を師と仰いでいいることを、後にエッセイにも書いていたのも印象的。


自分が書いていた映画に関するエッセイと併せて、俳優たちのイラストも数多く描き、和田さんのイラストを使った「ゴールデン洋画劇場」のオープニングアニメーションもとても印象的だった。

和田さんは文才も素晴らしく、イラストと同じようにシンプルで分かりやすい文章なのに、「お楽しみはこれからだ」の映画に関する深い考察は大好物だった。

そして、「倫敦巴里」という文庫本にもなっておらず絶版の本が実はパロディ本の大傑作もあった。
もっと広く読まれて欲しい本だ、と、思って今調べたら、増補版の「もう一度 倫敦巴里」という本が出ていることが判明。これは買わねば。


自分でも映画を作り始め、「麻雀放浪記」「快盗ルビイ」など名作をものにした。

奥さまは、料理愛好家の平野レミさんで、レミさんの今回公開されたコメントを読んでいて、涙が出てきた。

通夜、告別式はすでに近親者のみで営まれたが、後日、お別れの会を開く予定だそうだ。

和田誠 | わだまこと | Makoto Wada | オフィシャルサイト

決まれば、こちらのサイトで告知されるはずだ。

お別れの会も必要だろうが、個人的には、和田誠さんを総括する企画展をお願いしたい。

1つの企画展で、和田さんの全貌を見せるなんて不可能なので、和田さんの生涯を、ある一面で切り取った企画展が、色々開催されることを期待している。

例えば、映画俳優のイラスト大全、和田誠と作家たち、和田誠のフィルモグラフィー、和田誠のエッセイから見える日常、和田誠のフォロワーたち、といった感じか。

和田誠さんがこれまで作り出してきたものを、これまで個別にしか見てこなかっただけに、いまこそテーマを決めて総括したものが見たい。

何だかショックで、まだ気持ちがまとまらないのだが、ともかくご冥福をお祈りします。

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