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ノンフィクション作家「小松成美」について多少誤解していたかも [出版]

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田中みな実あったかタイム|TBSラジオFM90.5+AM954~何かが始まる音がする~

ラジオ番組「田中みな実 あったかタイム」の2020年2月29日(土)、3月7日(土)に、ノンフィクション作家の小松成美さんが出演していた。
お名前も作品も知ってはいたが、正直、本は一冊も読んだことがなく、おそらく昔、お名前を意識することなく、雑誌「Number」でスポーツノンフィクションを読んだことがある程度だと思う。

今回初めてトークを聞いていて、この方を大いに誤解していたかもしれない、と反省するとともに、今更だが彼女の本を読んでみようかなと思い始めている。

小松成美 - Wikipedia

小松成美さんというと、中田英寿や、イチロー、野茂英雄など、誰もが知る有名なスポーツ選手のノンフィクション本を多数手がける人というイメージがある。
その後、スポーツ以外でも、歌舞伎の中村勘三郎や、女優の森光子、ミュージシャンのYOSHIKIやGReeeeN、そして、最新刊の浜崎あゆみの「M 愛すべき人がいて」まで、ことごとく有名人のノンフィクション本ばかりという印象。
しかも、対象が有名人だけに、売れた本も多いのも事実。

ノンフィクションというと、沢木耕太郎のように、必ずしも世間には知られていないユニークな人を発掘して、文章で知らしめるというのが使命だろ、と勝手に思い込んでいるところもあり、彼女のことは、その作品ラインナップを見ただけで、「書けば売れる有名人ばかりを取り上げて、適当な取材で適当な本を量産するノンフィクションライター」というジャンルにカテゴライズしてしまい、真剣に読むことをしてこなかった。

世間的にも、これだけ売れっ子の作家であるにもかかわらず、ノンフィクション関係の文学賞を一つも受賞していないのは、おそらく一般的なノンフィクションの価値観では、あまり評価されてこなかった作家なのかもしれない。

しかし、今回のラジオでのトークを聞いていると、彼女が、決して、「売れる本」を狙って有名人に近づき取材をしてたわけではないことはよく分かった。

興味を持つ取材対象はまったく違うが、番組で語っていた、その取材やインタビューの姿勢は、非常に沢木耕太郎に近く、おそらく取材対象に対する愛情と熱で取材対象を動かすことで、幾多の作品をモノにしてきたのだろう。

その関係性の作り方のうまさは、今回の番組出演でも随所に発揮されており、おそらく、小松成美さんは、最初から田中みな実を取材対象として考えていて、この番組に臨んだとしか思えないほど、会話の中でスムーズに田中みな実の信頼を得て、今後も継続的に取材させてもらう許諾を得ていた。

正直、親しいジェーン・スーが、田中みな実のドキュメント本を書けばいいのに、と思っていたのだが、小松成美さんの取材姿勢を聞いていると、スーさんは近過ぎるのと、人を描くにしても自分の世界に投影された部分を描くタイプの作家なので、ちょっと違う気がしてきた。
小松成美さんの方が、メディアには出ない田中みな実も含めて切り込み、より面白いノンフィクションになる気がするな。

取材に何年もかける人らしいので、いつその本が出るのかは分からないが、彼女が田中みな実のことを、取材対象として興味を抱いているのは間違いないので、いつかそれが出るのを楽しみに待ちたいと思う。

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土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』|テレビ朝日

ちなみに、なぜこの時期に、「あったかタイム」に小松成美さんが出演したのかと思ったら、(番組トークでも明かされたのだが)4月からテレビ朝日の土曜ナイトドラマ枠で、小松さんの小説(?)「M 愛すべき人がいて」を原作としたドラマが始まり、

『M 愛すべき人がいて』マサの右腕に白濱亜嵐&眼帯の秘書に田中みな実 主題歌は「M」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース

さらには、そのドラマに、田中みな実が松浦会長の狂気の秘書役として出演するためらしい。
今回は、そのプロモーションも兼ねて、番組に呼んだのだろう。

ただ、脚本が鈴木おさむかぁ。この人、ラジオやバラエティはともかく、ドラマや映画では、この人が発揮する趣向が好みじゃないんだよな。
今回も、田中みな実の役は、原作では地味な存在でしかないらしいが、ドラマでは大幅に脚色され出番が増えるらしい。
予告編を見ると、眼帯をつけたエキセントリックな苛め役になっていて、どう脚色するかが容易に想像できて・・・やっぱり見ないと思うわ。

また、ノンフィクション作家なら、そういうのは嫌いそうだが、小松成美さんは、トークの中でドラマの脚色は気にしないと言っていた。それは、これが一応「小説として書かれたも」のだから、だろうか? 真意を聞いてみたい気はする。

小松成美さんの本については、残念ながら、浜崎あゆみには、全くと言っていいほど興味がないので、最初に読むとしたら、映画化もされた「熱狂宣言」か、テレビでも取り上げられていた「虹色のチョーク」あたりになりそう。
どちらも、今回初めて小松さんが著作で知らしめたと知ったが、映像作品を先に見て知っていて、今でも鮮烈に印象に残っている人たちだからだ。
まずはどちらか一冊、図書館にあったら、それを借りてみようかな。

それで気に入れば、また別の本を、今度は買うと思う。

関連記事:
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