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ギタリスト・安藤正容が、T-SQUAREを引退! [音楽]

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和田アキラの訃報に、かなり落ち込んでいたところに、追い打ちをかけるようにショックなYouTube動画を発見。


T-SQUAREの安藤正容、年内ツアーをもって引退を決断(動画あり / コメントあり) - 音楽ナタリー

T-SQUAREの結成時(当時は「THE SQUARE」)からのリーダーであり、ギタリストで、多くの名曲を作り続けてきた安藤正容(私には、昔の安藤まさひろの表記の方がなじみがある)が、2021年4月21日発売のニューアルバム「FLY! FLY! FLY!」と、そのライブツアー終了をもって、T-SQUAREとしての活動から引退することを発表した。

振り返ると、安藤まさひろは、2000年のアルバム「T-SQUARE」制作後にも、一度、T-SQUAREからの脱退を表明したことがあった。

アルバム「T-SQUARE」は、新たにメンバーに加わったキーボードの松本圭司が音楽的な主導権を握り、打ち込みやループ、サンプリング、ターンテーブルなどを大胆に打ち出した新機軸のアルバムとなったが、そのT-SQUAREの音楽性の変化に、安藤本人として思うところがあったのだと思う。

安藤としては、自分だけが脱退し、他のギタリストを新たに迎えてのT-SQUAREの継続を希望していたが、他メンバー(則竹、須藤、宮崎、松本)は、安藤まさひろがいないT-SQUAREは考えられないと、脱退を表明。話し合いの結果、バンドの解散が決定した。

私自身も、この解散話を聞いたとき、一ファンとしてかなりのショックを受けた。
安藤がいないT-SQUAREなんて考えられないし、安藤がT-SQUAREをもうやりたくないなら、解散しかないだろう。
でも、本当は辞めて欲しくない、というのがファンとしての心情だった。

ここで、思わぬ動きがある。

この頃には、米国から帰国し、親交も回復していた伊東たけしとで、久々の企画アルバムの制作が持ち上がっていたのだが、事務所・レコード会社が、その作品「FRIENDSHIP」を、T-SQUAREのアルバムとして発表することを提案した。
二人はこれを了承し、T-SQUAREは、思いもよらない経緯で、安藤と伊東のユニットとして、再出発することになった。

そこまで、T-SQUAREは、毎年、ある意味、幕の内弁当のようなアルバムを作り続けていたのだが、T-SQUAREを二人のユニット化したことで、安藤にとっても、解き放たれたものがあったのだろう。

アルバム「FRIENDSHIP」は、そもそもの成り立ちもあったのだろうが、それまでの幕の内弁当的な「売れる」アルバムづくりを廃し、二人がその時やりたかった音楽をそのままパッケージングしたものとなった。

そこから、もはやバンドの形態から解き放たれた安藤の、かつてない自由な音楽活動が始まった。

翌2001年に発売した「BRASIL」は、安藤がかねてから作りたかったブラジルでの録音によるラテンジャズアルバム。

安藤が大好きな海外からもメンバーを迎え、ハードロック・サウンドを追求した「T-SQUARE plus」。

かと思えば、アルバム「TRUTH」発表時の安藤・伊東・和泉・則竹・須藤の5人が、「帰還限定」と銘打って再結成し、「THE SQUARE」として活動を行い、アルバム「Spirits」を制作したり、韓国公演や、クロスオーヴァー・ジャパンへの出演も行った。

宮崎隆睦、田中豊雪ら旧メンバーやブラスセクションをゲストに招いた25周年記念公演「野音であそぶ」や、カシオペアとの初のジョイントライブ「CASIOPEA vs THE SQUARE」も開催され、カシオペアのメンバーやT-SQUAREの旧メンバーらも参加したセルフカバーアルバム「T comes back」まで発表してしまった。

デビュー30周年を迎えた2008年には、その時のメンバー4人に、和泉宏隆、田中豊雪、則竹裕之、須藤満、宮崎隆睦の旧メンバー5人を加え「T-SQUARE SUPER BAND」として、アルバム「Wonderful Days」を制作するなど、自由な発想での音楽づくりが目につくようになった。

そうした自由な音楽活動で得たものが大きかったのだろう。2004年以降、T-SQUAREを再びメンバーを固めたバンドとしての活動を再開させるが、以前のような、シングル発売を狙った曲作りは、影を潜めるようになった。

この時期、安藤のソロプロジェクトとしても、単独名義のアルバム「WINTER SONGS」や、みくりや裕二とのアコースティックギターデュオ「Anmi2」。
さらには、並行して、グランツーリスモシリーズや、アークザラッドシリーズの音楽制作も手掛けているから、安藤としても、かつてないほど多忙の日々を送っていたのではないだろうか。

その安藤も、今年で、66歳だと聞いた。

その年齢を知ってしまうと、今回の「そろそろT-SQUAREを引退し、マイペースで音楽活動をしたい」という安藤の表明に対して、ファンとして、一度目の脱退表明の時のように「辞めるな!」とは、もう言えない。

キーボードの河野啓三が、2019年に脳出血で倒れ、2020年のアルバム「AI Factory」を制作後、バンドを脱退せざるを得なかったとからも、何か感じることもあったのかもしれない。

安藤の引退は、残念ではあるが、本人は、音楽活動から引退する訳ではないこと、T-SQUAREへの楽曲提供や、ゲストでのライブへの参加などは、今後も続けてゆく意思があることを表明している。

見方を変えると、安藤としては、「T-SQUAREのリーダー」という重過ぎる立場からは、そろそろ降りたい、というのが、本音なのではないだろうか。それは分かるな。

今後、T-SQUAREの活動は、伊東たけしと、ドラマーの坂東慧に、サポートメンバーを加えたプロジェクトとして行っていくことが発表されているが、調べたら、伊東たけしって、67歳で、安藤より年上なんだな。見えない(笑)

管楽器を演奏するというのは、体にもいいから、肉体も若いんだろうか。

こちらはこちらで、どんな新しいT-SQUAREの音楽が生み出されることになるのか、期待して待ちたいと思う。

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