東京リボーン (6) 「国立競技場 試練のスタジアム」を見た

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NHKスペシャル - NHK

NHKスペシャルの枠で、首都東京の新たな建築物や、インフラのリニューアルなど、土木建築にかかわるエンジニアの仕事を描き続けた「東京リボーン」というドキュメンタリーシリーズは、理系の私にはとても面白く、毎回欠かさず見てきた。

元々、全6集と予告されていたが、第5集まで放送された後、一向に音沙汰なく、3年かかって、2021年7月23日(金)の朝8時15分～に、第6集が放送され、ようやく完結した。

私は、運良く、自動録画に引っ掛かり、録画されていたので、見ることができたが、第6集が、ここまで延び延びになっていたのは、今回のテーマが「国立競技場 試練のスタジアム」だったからのようだ。

東京2020オリンピックの開会式が、放送当日の夜に行われるため、その会場となる国立競技場のドキュメンタリーをこのタイミングで放送することにしたのだろう。

新国立競技場の知られざる物語というから、迷走したザハ案のことや、その後改めて隈研吾案に決まるまでの生臭い話が中心になるかと思いきや、このドキュメンタリーはそうではなかった。

さらに言えば、隈研吾の設計思想みたいなものが中心になるかとも思ったら、もちろん、空気の流れを作る話や、木材を大胆に取り入れ、しかも、全国各地からそれを集める話などはあったが、ドキュメンタリーの主体は、過去にない唯一無二の設計の巨大建築物を、緻密な技術と、日本人らしい堅実な日程管理で作り上げてゆく、現地のエンジニアや職人たちの努力の物語だった。

いかにも、「東京リボーン」らしい。

私の大学時代、合コンなどでよくやる理系ボケとして、

「こいつは数学科で、今でも、毎日、数学の宿題を解いてるねん」
「こいつは島津製作所への就職が決まっていて、入社したら日本人形を作る職人になるんやて」
「こいつは農学部なので、今は、稲刈りで忙しいねん」

などと同様に、

「こいつ土木工学科なので、将来、工事現場で働くねん」

なんてのがあった。
これに対して、土木工学科の人間がよく言っていたのが、「土木工学は英語で言えばCivil Engineeringや！　だから、英語で言え！」と反論ツッコミをしていたのを、今でも思い出す。

「東京リボーン」を見ていて、彼らのやっているのは、確かに「Civil Engineering」だよな、と改めて思う。

ちなみに、今の時代では、こうした発言を文字通りとらえて、職業差別だと怒る人もいそうだ。
それについては、大昔の学生時代の発言だし、これに本人が「ちゃうわ！」と答えて、自己紹介するボケ、ツッコミの関係性があっての発言なので、その点はご容赦願いたい。

放送予定 - NHKスペシャル - NHK

ちなみに、第6集は、7月29日（木）　午前0:11～1:00に、NHK総合で再放送される。

それ以外にも、過去の回も、次のように再放送されるので、今日ある方は録画してご覧になってはいかがでしょう？

・東京リボーン(4)「巨大インフラ　百年残す闘い」：NHK総合1　7月29日(木) 午前1:00～午前1:49
・東京リボーン(5)「渋谷　迷宮大改造」：NHK総合　7月29日(木) 午前1:51～午前2:40

見逃し・同時配信 - NHKスペシャル - NHK

動画配信サービス・NHKプラスでも、現在、東京リボーン (6)「国立競技場 試練のスタジアム」と、東京リボーン(1)「ベイエリア 未来都市への挑戦」 が配信中だ。

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タグ：第6集 開会式 隈研吾 ドキュメンタリー 土木建築 NHKスペシャル 東京2020オリンピック 試練のスタジアム 国立競技場 東京リボーン 職人 ザハ案 建築物 インフラ 理系ボケ 土木工学 Civil Engineering NHK総合 再放送 NHKプラス