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漫画家さいとう・たかをさんの訃報 [人物]

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漫画家さいとう・たかをさん死去、84歳 「ゴルゴ13」の作者 [さいとう・たかを]:朝日新聞デジタル

「ゴルゴ13」などの人気作品で有名な漫画家さいとう・たかを氏が、2021年9月24日に、膵臓がんのため亡くなったというお知らせが入ってきた。84歳だったとのこと。

葬儀は親族で行い、特に一般の方向けのお別れの会みたいなものは行われないようだ。

「ゴルゴ13」といえば、1968年から現在も連載中で、単行本は今月202巻が刊行され、累計発行部数は3億部を超すという。
2021年7月に201巻を発売し、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されたことでも話題になった。

みなもと太郎 さいとう・たかをの偉大な功績を語る

さいとう・たかを氏のマンガ界における功績というと、もちろん作品自体の評価や、劇画というジャンルを切り開いた功績もあるが、それだけではない。

アトロクでも話が出ていたが、雑誌に長編マンガの連載を認めさせたのも、さいとう・たかを氏だったというし、それを実現するために、「さいといたかおプロダクション」を設立し、法人を作って分業制でマンガを作り始めたのも、さいとう・たかを氏が初めて。

手塚治虫がマンガの神様と呼ばれるが、それと同じぐらいの功績と言っていいだろう。

さいとう・プロダクション公式サイト

「ゴルゴ13」についても、生前から分業体制を敷き、自分が死んでも、作品は続くことを明言していたが、今回の訃報を受けて発表したメッセージでも、さいとう・たかを氏の遺志により、さいとう・プロダクションが、作品連載を継続することが発表されている。

代表作は、もちろん「ゴルゴ13」だが、男なら一作も読んだことがない人はいないのではないだろうか。
その一方で、あまりにも長大過ぎるので、私もそうだが、全作をすべて読んでいる人もあまりいないと思う。

私個人としては、短くまとまって面白かった「サバイバル」や、全部は読めていないと思うが、時代物の「鬼平犯科帳」が大好きだったな。

今チェックしていて、大好きだった変身ヒーロー物「バロム・1」の原作も、さいとう・たかを氏だったんだな。ちょっと驚き。

残念なのは、これだけの巨匠なのに、実は、海外ではほとんど知られていないこと。
割と海外受けしそうに感じる「ゴルゴ13」でさえ、海外では、傑作選みたいな本が出ているぐらいで、ほとんど翻訳されていないらしい。

これを機に、もうちょっと世界にも知られたらいいのにな、とは思う。

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