真造圭伍のマンガ「ノラと雑草」「ひらやすみ」に感動 [マンガ]
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マンガ家・真造圭伍というと、確か、昔、ラジオで荻上チキさんが「森山中教習所」を紹介していて、それをきっかけに読んだことがあった。
今確認すると、これがデビュー作だったんだな。
当時は、お話は面白かったけど、絵はへったくそー!と思った気がしたし、それ以降、作品を読む機会はなかったのだが、最近、立て続けに、2つの作品が激賞されていて、読み始めた。
それが、どちらも凄い作品で、ぶっとんだ。
マンガとしての表現力も、格段に進歩していて全くの別人。
ノラと雑草|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌
一つが、月刊「モーニング・ツー」に連載されていた「ノラと雑草」で、重くて読むのが辛くなる物語。
刑事・山田は、JKリフレのガサ入れ現場で、自らの過失で亡くした娘に少し似ている少女・詩織に出会う。
詩織は、母親から虐待を受けていて、家出を繰り返すが、警察も児童相談所も、彼女を積極的には救わない。
山田は、娘への負い目もあって詩織を救おうとする中、少しずつ心を通わせたかに見えたが、詩織の心の鎧をなかなか解くことはできない。
しかし、彼女を救おうとする人に詩織の絵の才能が見いだされ、詩織は学校で美術部に入部し、事態は好転したに見えたが・・・
家庭内暴力、家出少女、少女売春など、現代の子供をめぐる重苦しテーマが語られるが、救いのない人生を歩んできた詩織の行く末を見終えるまで、もう目が離せない自分がいた。
こちらは、4巻で既に完結しており、すぐに読めるから、是非読んで欲しい。
真造圭伍「ひらやすみ」 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
もう一つが、週刊スピリッツで連載している「ひらやすみ」。
Brutus No. 937 試し読みと目次 | BRUTUS | マガジンワールド
実は、この作品、雑誌Brutusの「やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない」というマンガ特集で、マンガ連載前に、その前日譚が掲載されていて、それを読んだのが最初。
あらすじには、こんな風に書かれているが、ヒロトは、阿佐ヶ谷に住む元俳優のフリーターで、彼の周りには、高校時代からの親友・野口ヒデキ、バイト先の釣り堀の店長など。
ニコニコ不動産に務める立花よもぎに惹かれながらも、嫌われることばかりしてしまい落ち込む。
なつみちゃんは、田舎出のコンプレックスを抱えた美大生で、友達ができない中、同級生の横山あかりに出会い、何とか大学生活にも慣れながら、密かにマンガ家を目指している。
都会でもない田舎でもない阿佐ヶ谷の日常が、繰り広げられる中、ヒロトとなつみちゃんは、どういう道に進むのか、ヒロトとよもぎの恋愛はうまくいくのか?
それぞれが問題を抱えており、重くて暗い話になりそうなところを、ヒロトのあっけらかんとした性格の視点を通して、軽快に可笑しく描き出す。
単行本はまだ1巻までしか出ていないが、出てくる登場人物が、ことごとく魅力的で、もうこの先が楽しみで仕方ない。
このような全く方向性の違う2作を、立て続けに生み出せる真造圭伍というマンガ家、只者ではないな。
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マンガ「紛争でしたら八田まで」で、ウクライナ情勢を知る:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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マンガ家・真造圭伍というと、確か、昔、ラジオで荻上チキさんが「森山中教習所」を紹介していて、それをきっかけに読んだことがあった。
今確認すると、これがデビュー作だったんだな。
当時は、お話は面白かったけど、絵はへったくそー!と思った気がしたし、それ以降、作品を読む機会はなかったのだが、最近、立て続けに、2つの作品が激賞されていて、読み始めた。
それが、どちらも凄い作品で、ぶっとんだ。
マンガとしての表現力も、格段に進歩していて全くの別人。
ノラと雑草|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌
一つが、月刊「モーニング・ツー」に連載されていた「ノラと雑草」で、重くて読むのが辛くなる物語。
刑事・山田は、JKリフレのガサ入れ現場で、自らの過失で亡くした娘に少し似ている少女・詩織に出会う。
詩織は、母親から虐待を受けていて、家出を繰り返すが、警察も児童相談所も、彼女を積極的には救わない。
山田は、娘への負い目もあって詩織を救おうとする中、少しずつ心を通わせたかに見えたが、詩織の心の鎧をなかなか解くことはできない。
しかし、彼女を救おうとする人に詩織の絵の才能が見いだされ、詩織は学校で美術部に入部し、事態は好転したに見えたが・・・
家庭内暴力、家出少女、少女売春など、現代の子供をめぐる重苦しテーマが語られるが、救いのない人生を歩んできた詩織の行く末を見終えるまで、もう目が離せない自分がいた。
こちらは、4巻で既に完結しており、すぐに読めるから、是非読んで欲しい。
真造圭伍「ひらやすみ」 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
もう一つが、週刊スピリッツで連載している「ひらやすみ」。
Brutus No. 937 試し読みと目次 | BRUTUS | マガジンワールド
実は、この作品、雑誌Brutusの「やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない」というマンガ特集で、マンガ連載前に、その前日譚が掲載されていて、それを読んだのが最初。
無料の楽園。もらった平屋モラトリアム。
生田ヒロト、29歳、フリーター。定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの?将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。そんな彼は、人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえさんから、タダで一戸建ての平屋を譲り受けることに。
そして、山形から上京してきた18歳の従姉妹・なつみちゃんと2人暮らしを始めました。しかし、彼の周りには生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて……
あらすじには、こんな風に書かれているが、ヒロトは、阿佐ヶ谷に住む元俳優のフリーターで、彼の周りには、高校時代からの親友・野口ヒデキ、バイト先の釣り堀の店長など。
ニコニコ不動産に務める立花よもぎに惹かれながらも、嫌われることばかりしてしまい落ち込む。
なつみちゃんは、田舎出のコンプレックスを抱えた美大生で、友達ができない中、同級生の横山あかりに出会い、何とか大学生活にも慣れながら、密かにマンガ家を目指している。
都会でもない田舎でもない阿佐ヶ谷の日常が、繰り広げられる中、ヒロトとなつみちゃんは、どういう道に進むのか、ヒロトとよもぎの恋愛はうまくいくのか?
それぞれが問題を抱えており、重くて暗い話になりそうなところを、ヒロトのあっけらかんとした性格の視点を通して、軽快に可笑しく描き出す。
単行本はまだ1巻までしか出ていないが、出てくる登場人物が、ことごとく魅力的で、もうこの先が楽しみで仕方ない。
このような全く方向性の違う2作を、立て続けに生み出せる真造圭伍というマンガ家、只者ではないな。
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