完全に見落としていた「ヴァンゲリス」の訃報 [音楽]
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ヴァンゲリスが79歳で死去 『炎のランナー』『ブレードランナー』など映画音楽の巨匠 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
YouTubeを見ていたら、ミュージシャン「ヴァンゲリス」の追悼動画がオススメされて、驚いて調べてみたら、2022年5月17日に亡くなっていたことを初めて知ったのだ。
大好きなミュージシャンの一人だったので、その死を何か月も知らなかったことにも、かなりショックを受けている。
享年79歳で、新型コロナウィルスの治療中だったというから、余計に気が滅入るな。
ヴァンゲリス - Wikipedia
ヴァンゲリスというと、世間的には、ギリシャ出身のシンセサイザー奏者/作曲家で、
有名なのは、「炎のランナー」や「ブレードランナー」の映画音楽ということになるのだろうか。
ヴァンゲリスが世に出たのは、1968年に結成したプログレッシブロックバンドの「アフロディテス・チャイルド」のメンバーとして。
1972年には大作アルバム「666」が注目を集めた。私的には、このバンドはそれほど好きではない。
その後はソロ活動を本格化させ、数々のインストルメンタルアルバムや、映画音楽を作り続けたが、私が好きになったのは、これ以降の音楽だ。
ヴァンゲリスが、他のシンセサイザーミュージシャンと、明らかに異なるのは、パーカッショニストとしても有名で、彼の作る音楽には、シンセサイザーと並んで、彼が自ら演奏するパーカッションも重要な位置を占めていること。
もう一つ、特徴的なのが、一つの音楽レーベルから連続でアルバムを出すのは2~3作が上限で、頻繁にレーベルを移籍していたこと。
さらには、映画音楽などは、並行して別レーベルから発売されており、これまで恐ろしく様々なレーベルからアルバムを発売しているのだ。
私は、ヴァンゲリスの大ファンだったが、当時は、日本では発売されていなかったアルバムも多く、彼のアルバムをコンプリートするのは至難の業で、輸入レコード屋を探し回ったり、米Amazonサイトから直接輸入したりしたのを覚えている。
そんな中でも、私が、一番仕事が忙しく、苦しかった時代に、どれだけ彼の「野生(Opera Sauvage)」というアルバムに、精神を落ち着かせてもらっていただろうか。
「野生」は、今でも私のマイフェイバリットアルバムで、時々聴く。
今も、この追悼文を書きながら、真っ先に掛けてしまったアルバムが「野生」だった。
フランスの野生動物のドキュメンタリー番組のサウンドトラックで、冒頭の「Hymn」という曲が、彼のベストアルバムにもよく収録されているほど、親しみやすい曲なのだが、全体が組曲になっていて、最後まで聴くと、少し元気になり、寝る前に聴くと安らかに眠れる。
今、心が疲れている人は、是非とも最後まで聴いて欲しいアルバムだ。
一方、私にとって、ヴァンゲリスの楽曲は、「音がいい」ことでも価値があり、いろんな曲を、オーディオ機器のレビュー用リファレンス音源として使ってきた。
特に、次の2曲は、頻繁に使っている。
2002 日韓FIFAワールドカップのためにヴァンゲリスが作ったテーマ曲で、シンセサイザーバージョンもあるが、リファレンス音源としては、このオーケストラバージョンの方がさらにいい。
(だたし、このYouTube動画の音質は、CDに遠く及ばないことは予めお断りしておく。)
これは、映画「南極物語」のメインテーマ。
楽曲的に見れば、冒頭の銅鑼の音が、「これが彼の日本に対するイメージなのか?」と思うと、若干興ざめなのだが、音質自体は素晴らしい。
どちらの曲もそうだが、彼の使うシンセサイザーの低音は、ポピュラー音楽で使われるEベース、シンセベースなどの80Hzぐらいまでの音より、さらに低い音も使っている。
また、シンセの音をあまり加工せずに使っているケースが多く、音が歪んでいると、そのことが如実に分かる音源となっている。
さらに、彼自身が奏でるパーカッション楽器の音は、30Hzぐらいのバスドラムから、奇数高調波も多い様々な鳴り物が多用されていて、低域から高域まで音域が幅広く、これを両方完璧にに再現できるオーディオ機器は、なかなかない。
それゆえ、オーディオ機器の音質チェックにはもってこいの音源なのだ。
ヴァンゲリスについて、他にも語りたい観点はたくさんあるのだが、最近は、ヴァンゲリスなんて、名前さえ知らない人も多いだろう。
なので、ここでは、まずはヴァンゲリスというと先に挙げた映画音楽ぐらいしか知らないという方に、日本ではあまり知られていないと思われる傑作アルバムをご紹介しておこうと思う。
そして、次の「Juno to Jupiter」というアルバムが遺作となった。
これは、まだ手に入れていなかったことに気付いた。
サブスクでも聞けるが、早速CDとして購入したところだ。
最後に、私の一番つらかった日々を、音楽で支えてくれたヴァンゲリスに、改めて心から哀悼の意を表したいし、彼の音楽が、これからも多くの人々に聴き続けられて欲しいと思う。
関連記事:
チック・コリアが亡くなっていた:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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ヴァンゲリスが79歳で死去 『炎のランナー』『ブレードランナー』など映画音楽の巨匠 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
YouTubeを見ていたら、ミュージシャン「ヴァンゲリス」の追悼動画がオススメされて、驚いて調べてみたら、2022年5月17日に亡くなっていたことを初めて知ったのだ。
大好きなミュージシャンの一人だったので、その死を何か月も知らなかったことにも、かなりショックを受けている。
享年79歳で、新型コロナウィルスの治療中だったというから、余計に気が滅入るな。
ヴァンゲリス - Wikipedia
ヴァンゲリスというと、世間的には、ギリシャ出身のシンセサイザー奏者/作曲家で、
有名なのは、「炎のランナー」や「ブレードランナー」の映画音楽ということになるのだろうか。
ヴァンゲリスが世に出たのは、1968年に結成したプログレッシブロックバンドの「アフロディテス・チャイルド」のメンバーとして。
1972年には大作アルバム「666」が注目を集めた。私的には、このバンドはそれほど好きではない。
その後はソロ活動を本格化させ、数々のインストルメンタルアルバムや、映画音楽を作り続けたが、私が好きになったのは、これ以降の音楽だ。
ヴァンゲリスが、他のシンセサイザーミュージシャンと、明らかに異なるのは、パーカッショニストとしても有名で、彼の作る音楽には、シンセサイザーと並んで、彼が自ら演奏するパーカッションも重要な位置を占めていること。
もう一つ、特徴的なのが、一つの音楽レーベルから連続でアルバムを出すのは2~3作が上限で、頻繁にレーベルを移籍していたこと。
さらには、映画音楽などは、並行して別レーベルから発売されており、これまで恐ろしく様々なレーベルからアルバムを発売しているのだ。
私は、ヴァンゲリスの大ファンだったが、当時は、日本では発売されていなかったアルバムも多く、彼のアルバムをコンプリートするのは至難の業で、輸入レコード屋を探し回ったり、米Amazonサイトから直接輸入したりしたのを覚えている。
そんな中でも、私が、一番仕事が忙しく、苦しかった時代に、どれだけ彼の「野生(Opera Sauvage)」というアルバムに、精神を落ち着かせてもらっていただろうか。
「野生」は、今でも私のマイフェイバリットアルバムで、時々聴く。
今も、この追悼文を書きながら、真っ先に掛けてしまったアルバムが「野生」だった。
フランスの野生動物のドキュメンタリー番組のサウンドトラックで、冒頭の「Hymn」という曲が、彼のベストアルバムにもよく収録されているほど、親しみやすい曲なのだが、全体が組曲になっていて、最後まで聴くと、少し元気になり、寝る前に聴くと安らかに眠れる。
今、心が疲れている人は、是非とも最後まで聴いて欲しいアルバムだ。
一方、私にとって、ヴァンゲリスの楽曲は、「音がいい」ことでも価値があり、いろんな曲を、オーディオ機器のレビュー用リファレンス音源として使ってきた。
特に、次の2曲は、頻繁に使っている。
2002 日韓FIFAワールドカップのためにヴァンゲリスが作ったテーマ曲で、シンセサイザーバージョンもあるが、リファレンス音源としては、このオーケストラバージョンの方がさらにいい。
(だたし、このYouTube動画の音質は、CDに遠く及ばないことは予めお断りしておく。)
これは、映画「南極物語」のメインテーマ。
楽曲的に見れば、冒頭の銅鑼の音が、「これが彼の日本に対するイメージなのか?」と思うと、若干興ざめなのだが、音質自体は素晴らしい。
どちらの曲もそうだが、彼の使うシンセサイザーの低音は、ポピュラー音楽で使われるEベース、シンセベースなどの80Hzぐらいまでの音より、さらに低い音も使っている。
また、シンセの音をあまり加工せずに使っているケースが多く、音が歪んでいると、そのことが如実に分かる音源となっている。
さらに、彼自身が奏でるパーカッション楽器の音は、30Hzぐらいのバスドラムから、奇数高調波も多い様々な鳴り物が多用されていて、低域から高域まで音域が幅広く、これを両方完璧にに再現できるオーディオ機器は、なかなかない。
それゆえ、オーディオ機器の音質チェックにはもってこいの音源なのだ。
ヴァンゲリスについて、他にも語りたい観点はたくさんあるのだが、最近は、ヴァンゲリスなんて、名前さえ知らない人も多いだろう。
なので、ここでは、まずはヴァンゲリスというと先に挙げた映画音楽ぐらいしか知らないという方に、日本ではあまり知られていないと思われる傑作アルバムをご紹介しておこうと思う。
そして、次の「Juno to Jupiter」というアルバムが遺作となった。
これは、まだ手に入れていなかったことに気付いた。
サブスクでも聞けるが、早速CDとして購入したところだ。
最後に、私の一番つらかった日々を、音楽で支えてくれたヴァンゲリスに、改めて心から哀悼の意を表したいし、彼の音楽が、これからも多くの人々に聴き続けられて欲しいと思う。
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