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長生きしたいけど、どう老いるべきか [人物]

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三遊亭円楽、車いす&ハンドマイクで高座出演 目標は「まともな長講一席できるよう」 - 芸能 : 日刊スポーツ

脳梗塞で倒れた落語家の三遊亭円楽さんが、2022年8月11月に、東京・国立演芸場の高座に上がり、203日ぶりに高座復帰したというニュースを見た。


幕が開き、一目で左半身に不自由を抱えていることが分かるし、表情にも大変な治療を経験したやつれが出ている。

ただ、しゃべりについては、多少活舌や声量に問題は抱えているが、話す内容は明晰で、ダジャレも毒舌も健在だったので、その点では安心して聞いていられた。

実際に落語はしなかったが、今後、体調を見ながら、長講一席ができるようになったら、という欲があるという。


高座の後、取材にも対応したが、ここでも頭脳は明晰で、脳梗塞で、思考回路は全くダメージを受けていないようだった。


円楽さんのニュースで思い出したのが、樹木希林さんの晩年の様子。

彼女も、体中が癌細胞だらけ、と自ら言いながら、体が動かなるぎりぎりまで映画に出て、映画の宣伝のためには、テレビやラジオにも出ていた。

しかも、話の内容を聞くと、マネージャーもおらず、自分で全部やっていたという。

映画賞の授賞式での、「受賞したので来年プレゼンターをやらないといけないが、体中が癌細胞だらけなので、来年できるかどうかわからない」という、毒のあるひょうひょうとした受賞メッセージが今も印象に残っている。

自分も年齢を重ね、どういう年の取り方をしたいか、考えることがある。

今は、人間ドックで、数値が悪化している部分もあるが、おおむね体は健康だと思う。

奥さんには、認知症の兆候があったらすぐに病院に連れて行ってくれ、と頼んであるが、今のところ、そちらも問題ないみたいだ。

老化というのは、人間のいろんな部分でバラバラに進むとは思うが、おおざっぱに言って、体は元気で頭が先にボケるのがいいか、体がボロボロになって頭だけが明晰なままがいいのか、といった究極の選択を考えることがある。

それで言うと、円楽さんや樹木希林さんの姿を見ていて、改めで、自分は、体がボロボロでも頭だけは明晰なまま死ぬ方がいいな、と思うのだ。

ボケて体が元気というのは、本人は幸せかもしれかもしれないが、これほど周りに迷惑をかけることはないだろうと思う。

それに対し、円楽さんや樹木希林さんは、ご本人はとても大変だろうと思うが、生き生きとしているし、身体的な不自由も、介護をする人は大変だとは思うが、それでも、それを感謝する頭脳が残っている方が、周りも助かるに違いない。

円楽さんのニュースを見ていて、改めて、年老いても、できるだけボケないよう努力したいと、決心を新たにした。

このように、考えたことを文章にし続けることも、年老いても続けていれば、きっと頭脳にはいいことの一つだと思うので、可能な限り続けようと思うな。

【追記】
落語家の三遊亭円楽さん死去 演芸番組などで長年活躍 72歳 | NHK | 訃報

三遊亭円楽さんが、2022年9月30日、肺がんのため亡くなりました。享年72歳だったそうです。
この記事を書いてから、2か月で亡くなるとは、残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りします。

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