高橋幸宏さんの訃報に接して [音楽]
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一昨日、ジェフベックの訃報をお伝えしたところに、またまた悲しいお知らせ。
高橋幸宏さん死去 YMOなどのドラマー、70歳 - 産経ニュース
ドラマーの高橋幸宏さんは、2020年8月に脳腫瘍の摘出手術を受け療養していたことは、すでに知っていたが、残念ながら、2023年1月11日、享年70歳で、誤嚥性肺炎のため亡くなった。
後日、お別れの会を開く予定があるそうだ。
ユキヒロさんのご冥福をお祈りします。
ユキヒロさんと言えば、「サディスティック・ミカ・バンド」に参加しプロデビューしたが、何と言っても、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の一員として活躍したことが、一番有名だろう。
YMOは、テクノポップの旗手として、世界にも大きな影響を与えたが、なぜバンド形式である必要があったのか、謎のユニットであった。
だって、YMOの音楽的な観点でいえば、すべて自動演奏でいいはずで、実際、ライブでも、シンセサイザー・マニュピュレーターとして松武秀樹が参加し、演奏を支えていた。
だったら、すべての音源は自動演奏でもいいはずで、生のドラムスやベース、さらには、キーボードさえ必要とは思えない。
ところが、YMOは、ライブも敢えて楽器の生演奏で行い、ギターの渡辺香津美を加えて、バンド形態で、海外ツアーも敢行した。
そこには、坂本龍一の意図があり、電子音楽でありながら、グルーブ感を生むために必要だったみたいだが、正直、YMOの縦ノリの音楽に、ジャズのような横ノリのグループ感は感じたことがなく、いまだにそのニュアンスが、よく理解できていない。
ただ、ユキヒロさんの正確無比なドラミングは、そんな縦ノリのYMOにピッタリではあった。
そして、YMOで音楽的に主導していたのは坂本龍一なのは間違いないが、ユキヒロさんも、代表曲「ライディーン」を作曲している。
今振り返ると、この曲、主旋律は至ってシンプルなメロディ。
それを意識させないのは、分厚いシンセの音色のインパクトの強さだろうか。
ちなみに、もう一つ、「ド・レ・ミ」で始まる名曲に、カンサスの「Dust in the Wind」もあるが、印象的な「ド・レ・ミ」としては双璧だろう。
【追悼】唯一無二、音楽とファッションどちらも天才:高橋幸宏さん | THE RAKE JAPAN | The Modern Voice of Classic Elegance
話を戻すと、ユキヒロさんは、音楽だけではなく、ファッション界でも知られた人だった。
実は、武蔵野美術大学出身(中退)で、ファッションモデルやプロデュースの仕事も多く、非常におしゃれなオジサンだったことも、とても印象に残っている。
坂本龍一 高橋幸宏さん訃報に言葉にならず…グレーで反応か?ファンにも悲しみ広がる
訃報に対し、坂本龍一は、ツイッターにグレーの画像のみをアップロードし、悲しみを伝えている。
坂本龍一さんは体力低下を告白 8割が苦しむ“がん悪液質”の2つのサイン【Dr.中川 がんサバイバーの知恵】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
坂本龍一自身も、がんの闘病を続けており、正月の特番「NHK MUSIC SPECIAL 坂本龍一」でも、「体力が低下しており、今は1時間のコンサートも難しい」と告白している。
その状況で、ユキヒロさんの訃報は、ますます辛いだろうなぁ。
【追記】この記事を書いた後、1月16日の「アフター6ジャンクション」を聴いていたら、自分の記事のプアさに恥ずかしくなった。
ラジオを聴いていて、私自身もすっかり忘れていた様々な曲やエピソードが発掘されて、感慨深かったし、ユキヒロさんの作詞家としての才能も再認識できた素晴らしい追悼特集となっている。
是非ともRadikoタイムフリーで聞けるうちに、様々な人に聞いて欲しいと願う。
2023/01/16/月 18:00-19:00 | アフター6ジャンクション(1) | TBSラジオ | radiko
2023/01/16/月 19:00-20:00 | アフター6ジャンクション(2) | TBSラジオ | radiko
2023/01/16/月 20:00-21:00 | アフター6ジャンクション(3) | TBSラジオ | radiko
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後日、お別れの会を開く予定があるそうだ。
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YMOは、テクノポップの旗手として、世界にも大きな影響を与えたが、なぜバンド形式である必要があったのか、謎のユニットであった。
だって、YMOの音楽的な観点でいえば、すべて自動演奏でいいはずで、実際、ライブでも、シンセサイザー・マニュピュレーターとして松武秀樹が参加し、演奏を支えていた。
だったら、すべての音源は自動演奏でもいいはずで、生のドラムスやベース、さらには、キーボードさえ必要とは思えない。
ところが、YMOは、ライブも敢えて楽器の生演奏で行い、ギターの渡辺香津美を加えて、バンド形態で、海外ツアーも敢行した。
そこには、坂本龍一の意図があり、電子音楽でありながら、グルーブ感を生むために必要だったみたいだが、正直、YMOの縦ノリの音楽に、ジャズのような横ノリのグループ感は感じたことがなく、いまだにそのニュアンスが、よく理解できていない。
ただ、ユキヒロさんの正確無比なドラミングは、そんな縦ノリのYMOにピッタリではあった。
そして、YMOで音楽的に主導していたのは坂本龍一なのは間違いないが、ユキヒロさんも、代表曲「ライディーン」を作曲している。
今振り返ると、この曲、主旋律は至ってシンプルなメロディ。
それを意識させないのは、分厚いシンセの音色のインパクトの強さだろうか。
ちなみに、もう一つ、「ド・レ・ミ」で始まる名曲に、カンサスの「Dust in the Wind」もあるが、印象的な「ド・レ・ミ」としては双璧だろう。
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実は、武蔵野美術大学出身(中退)で、ファッションモデルやプロデュースの仕事も多く、非常におしゃれなオジサンだったことも、とても印象に残っている。
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坂本龍一自身も、がんの闘病を続けており、正月の特番「NHK MUSIC SPECIAL 坂本龍一」でも、「体力が低下しており、今は1時間のコンサートも難しい」と告白している。
その状況で、ユキヒロさんの訃報は、ますます辛いだろうなぁ。
【追記】この記事を書いた後、1月16日の「アフター6ジャンクション」を聴いていたら、自分の記事のプアさに恥ずかしくなった。
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ボーカリストとしてのユキヒロさんも魅力的でしたね。テクノのメロディとは対照的な柔らかい声が印象に残っています。
by 関東のラジオ聴き (2023-01-17 01:11)
関東のラジオ聴きさん、こんにちは。
自分の記事を読み返して、「坂本龍一」は、客観的に呼び捨て締まっているのに、高橋幸宏は無意識に「ユキヒロさん」と書いている。
「坂本龍一」って、凄いけど遠い存在なのに対して、「ユキヒロさん」って、彼の書く歌詞の世界が「マッチョイズム」と対極にあって、とても親しみがあり身近に感じていた気がします。
by naniwa48 (2023-01-17 11:45)