「ザ･トップ5」シーズン4の放送が、3月25日に全曜日終了した。
最終回は、すべての曜日をフルで聴いたので、最後に感想を書いておきたい。
火曜日は、笹川アナと博多華丸の緊張関係がなかなか解けなかった。
そのことを象徴するのが、笹川アナが高橋芳朗や大吉先生と組んだ回だ。レギュラー回より明らかに笹川アナの噛む回数が少なく、会話も弾んでいた。
終盤は随分和やかになったとはいえ、ここからが「ザ･トップ5」の面白いところ、という入り口の時点で終わった感じは否めない。
一方、笹川アナは、素人目に見てもアナウンサーとしての基礎を一から鍛えないと。
それがあってこそのフリートークだし、今回のような番組は、時期尚早だったのかもしれないなぁ。
水曜日は、久々にフルで聞いてみたら、二人の関係が実に楽しげで、まさに「ザ･トップ5」らしい、いい雰囲気ができ上がっていた。最終回も盛り上がったし、火曜日がオーラスでよかったと思う。
私は、話題自体が若過ぎてついていけなくて、ほとんどPodccastでしか聴かなかったのだが、最終回、電話コーナーも面白かったし、もっと聴けばよかったな、と思う。
ハセンは、ラジオ初挑戦なのに、がんばったと思うし、見た目以上に真面目だし、決して馬鹿じゃないのが分かった。
サービス精神旺盛で、いまどき珍しいバブル世代っぽいキャラを打ち出してはいるが、このキャラは、生かせば生かすほど男版「田中みな実」になりかねない危険性もはらんでいる。
TBSは、変に嫌われ者にならないよう、彼の個性をうまく生かしてあげて欲しいな。
木曜日は、今までにないタイプの組み合わせだった。
本谷有希子の、パターン化を嫌う、ねじれた性格と、発想の面白さ、作家らしい本質を突く視点の鋭さ、発言の思い切りの良さが光った。
今回の「ザ･トップ5」では一番の掘り出し物だったと思う。
特に、臨時で本谷がハセンと組んだ回で、冒頭から、ハセンへの人間観察で切りつけ、ハセンが本気で落ち込んでいる様子は、爆笑させられたな。さすが視点が作家だわ。
伊藤アナも、年を跨ぐあたりから次第にタガが外れ始めて、会話もよく弾むようになった。最後のころの伊藤アナのデレデレっぷりは、先シーズンの林みなほを思わせるものがあったな。
金曜日は、高橋芳朗のツッコミにより、出水アナのトークのNGポイント（エロネタなど）が続々あらわになる中、常に卒のない印象の出水アナが、しばしば破綻をきたす様は面白かった。心は乙女なのに外見や経歴で誤解されやすい悩みとか、「出水アナって、本当はこういう性格なんだ」という地の部分は、後半大分出ていたと思う。
ただ、前シーズンと違って、NGポイントについて、なぜそれがNGになってしまったのか、生い立ちに遡っての自己分析みたいなものにまでは至らず、話があまり深化しなかった印象はあって、そこは食い足らなかったな。
それを反映してか、最終回もあっさり終わった感じ。あっけなかった。
さて、前半、どの曜日も個人的にはイマイチ乗り切れず、どうなることかと思ったシーズン4の「ザ･トップ5」だが、後半になって木曜コンビが金曜コンビを追い抜き、最後はぶっちぎりで勝った感じかな。本谷有希子、恐るべし！
最終回を聴いてみて、水曜もちゃんと聴き続けていたら、後半、かなり面白かったのかも。失敗したな。
この春からの番組編成では、残念ながら「ザ･トップ5」出演者の抜擢起用はなかったみたいだが、個人的希望としては、番組の立場上、実現しえなかった本谷有希子と高橋芳朗のペアで番組をお願いしたいところ。絶対面白い番組なると思うんだけどな。
また、シーズン5は、オレーラの外ロケで、凄さが再発見された小林アナを是非ともお願いしたい。
若手では、やたら落ち着きがあって何かと話題性もある皆川アナと、「たまむすび」や「あったかタイム」での出演を聞いて、なかなかのクセ者と分かった古谷アナを希望したいな。
ということで、来シーズンも、また新しいメンツの組み合わせ、期待してます。
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