V-LOWマルチメディア放送については、正直、全く期待していないが、まずは放送される2つの「Amanekチャンネル」「TOKYO SMARTCAST」というコンテンツプロバイダについて、詳しい内容が公開されたので、一応ご紹介。

ドライブ向けV-Lowラジオ「Amanekチャンネル」来春登場。APIでアプリ/番組制作も - AV Watch

「Amanekチャンネル」は、カーナビ関係の会社が立ち上げるというので、てっきりナビに表示するデータ配信みたいなのが主眼なのかな、勝手に思っていた。
実際にはちょっと違って、リスナーはドライバーが主眼であるのは間違いないが、ちゃんとしたラジオ放送を流すようだ。
流す情報は、交通情報や天気、エリア情報などが主体になるようで、よく高速道路を走っていて、FMで交通情報を流しているが、あれのワイドエリア版と考えればいいのかもしれない。
また、TTS(データ放送の一種で自動音声)で、ゲリラ豪雨や地震津波情報などの限定された地域の情報を随時知らせることができるそうだ。

2020年には、年間300万台の自動車がV-LowチューナとAmanekソフトウェアモジュールを組み込むと想定し、また、または外付けのV-Lowチューナを介してカーナビなどで利用可能になると考えており、500万リスナーの獲得を目指すという。

現状でも大半のカーナビには、フルセグまたはワンセグの地デジチューナーが内蔵されており、方式的に似ているV-LOWは、おそらくほとんどハードコストの上昇なしに、対応できるはず。あとは、ソフトの開発だ。

とはいえ、カーナビメーカーに、V-LOWを組み込むだけのメリットが提示されないと、搭載機種の拡大は厳しいので、何らかのメリットを提供するはず。
正直言って、説明される放送内容に、2セグメントもの帯域が必要とは思えないので、絶対に何か隠している。
おそらく残りの帯域で、発表されないカーナビ向けの機能向上に役立つデータ配信サービスを考えているはずだ。

メディアビジネス最前線 - V-Low放送のCP「TOKYO SMARTCAST」が想定する三つのセールスモデル:ITpro

TOKYO FM系の「TOKYO SMARTCAST」は、2セグメントのうちの1セグメントを使い、高音質チャンネル「TS ONE」を立ち上げる。