「図書カードNEXT」6月1日より発行、QRコードでサーバー残高を照会 -INTERNET Watch

日本図書普及株式会社は、6月1日より「図書カードNEXT」を発行する。従来の「図書カード」の発行は6月で終了となる。


「図書カードNEXT」は、複製防止用に特殊加工されたカード裏面のQRコードを専用端末で読み取り、サーバーにインターネット経由で接続して、管理されているカード残高を照会する仕組みとのこと。

従来の「図書カード」が、カードに磁気記録で残高を管理し、穴の位置でおおよその残高が分かる仕組みだったのに対し、「図書カードNEXT」は、サーバで残高や、使用金額、利用店舗など管理し、利用者は、Webサイトでそれらの情報を確認することができるようになるそうだ。

カード自体の材質も、磁気ベルト付きのPET素材から、コーティングされた単なる紙素材になり、リサイクル性も向上していると思われる。

なお、Webサイトで利用情報を見るためには、カード裏面に記載されたID番号とPIN番号を入力する必要があるそうだ。

発行されるカードは、ピーターラビットシリーズと東山魁夷シリーズの500円、1000円、3000円、5000円の各4種類と、富士山シリーズの1000円、2000円の計10種類で、従来の「図書カード」同様、オリジナルカードの製作も可能だそうだ。

なお、発行を終了する従来の「図書カード」は、今後もそのまま利用は可能で、有効期限も無期限とのこと。その一方で、「図書カードNEXT」の有効期限は、約10年となる。
サーバでの管理上仕方ないとはいえ、お金を前払いしたプリペイドカードが、10年で突如無効になるというのは、違和感を感じる部分だ。