ヘッドフォンで参加できる:業界初の“3Dラジオ”、J-WAVEが実験オンエア - ITmedia LifeStyle

J-WAVEが、ヤマハが開発した音響技術を使用してラジオ業界初の「3Dインタラクティブラジオ」の実験放送を行うそうだ。

行なわれるのは、8月29日(月)の22:00~22:54に放送予定の「INNOVATION WORLD」という番組内で。

INNOVATION WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO

「INNOVATION WORLD」は、ナビゲーターはm-floのVERBALさんで、さまざまなアイデアやテクノロジーを持つ企業やクリエイターに光をあてる番組だそうで、前半はゲストトークがあるが、その後、その番組後半に「3Dインタラクティブラジオ」の実験放送が行われるそうだ。

これは、スタジオのスマートフォンをコントローラーにして、ラジオの音声を左右だけでなく上下や前後に動かすという試みだそうだ。

ただし、「3Dインタラクティブラジオ」の音響体験をしたければ、リスナーは、ヘッドホンを装着した状態で、放送を聴く必要がある。
また、使用するヘッドホンは、できれば外部雑音が入りにくい密閉型かカナル型が望ましいだろう。

ViReal? | Y2 PROJECT

使用されているヤマハが開発した音響技術とはなんだろうと思い、ググってみたが、おそらくこれだろう。

耳たぶの形状を考慮しながら、左右の音量差だけでなく、位相差や、反響音のずれなどを加工することにより、立体音響を実現しているものと思われる。
ただ、ヘッドホン再生に特化することで、安定した立体音響を実現できるようにしたもので、技術的にはそれほど新しいものとは思わなかった。


こちらのサンプル音源があるが、確かにヘッドホンで聞くと、音が左右の平行線上を越えて、上や下からも聞こえてくる感覚が味わえるな。

さて、放送では、どんな音源を3D再生するのだろうか?
単に、出演者の声をあちこちに定位させるだけじゃ面白いくないが、その程度なんだろうな。
本当は、例えば、怪談のラジオドラマを、この3D音響で流すとか、ラジオ局なら更なる工夫が欲しいところ。