NHK-FMで、祝祭日のみに放送される特別番組「今日は一日○○三昧」は、毎回、次はどんな企画かと毎回楽しみにしていて、チェックするのだが、1月8日(月・祝)は、「今日は一日“RAP”三昧」と題して、ライムスター宇多丸さんがMCを務め、12:15から10時間RAPの歴史を紐解くという。

これは必聴だろうと予約録音したが、他の定例のラジオ番組を聞くので手一杯でなかなか聴けず、先週末にようやく聴き終えることができた。

出演者は、宇多丸さん以外には、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんが情報面のサポートも務め、DJ YANATAKEさんが曲を掛けるという馴染みのメンバーに、本来、RAPスラング辞典コーナー(収録)担当の音楽ライター・渡辺志保さんも、途中から本編トークに加わる形となった。

さらに途中途中にゲストとして、いとうせいこう、Bose(スチャダラパー)、Zeebra、ライムスター、漢 a.k.a. GAMI(MSC)、BAD HOP、DJ IZOHという日本語RAPの歴史を作ってきた人たちがその史実を語り、ミニライブまで披露するという大変贅沢な番組だった。

普段、「今日は一日○○三昧」というと、基本、リスナーのリクエスト番組なので、ゆったりとした間で曲もフルに近い形で書けることが多いのだが、今回はそうではなく、RAPの歴史をたどるのに必要な曲を、MCが選局し解説するのがメインという、「三昧」としては珍しいパターンの番組となった。

しかも、宇多丸さんや他の出演者が熱くて情報量が物凄く多い番組だったので、とてもではないが「ながら聞き」できるような番組ではなく、聴き終わるとかなりの疲労感となった。