TBSドラマ「アンナチュラル」は、途中何度か、平昌オリンピックの中継という強力裏番組にもさらされ、視聴率が悪かった回もあったらしいのだが、内容的にはずっと高いクオリティを保ったまま、最終回まであと2回を残すだけとなった。

TBSのドラマ「アンナチュラル」がやけに面白い:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ

第6話「友達じゃない」:東海林が朝起きると、横に寝ていた男が死んでいたというベタな設定から始まり、殺人の疑いが掛けられ、それを晴らす展開となってからは、想像を超える展開に。ヤリサー事件と、自白強要、仮想通貨ビジネスが絡む盛りだくさんの展開だったが、実は、女の友情ももう一つのテーマだった。

第7話「殺人遊戯」:「殺人者S」と名乗る学生が、自分が殺したというYの遺体を「殺人実況生中継」としてライブ配信しており、ヒントを元にミコトが死因を謎解きをする展開。コナンみたいな本格推理っぽい話と思わせて、真のテーマは「イジメにどう向き合うのか?」だった。その意味で、最後に自殺を止めた中堂のセリフが秀逸。エンディングでは、中堂からミコトへの協力要請があり、いよいよ話が末に向けて動き出す。

第8話「遥かなる我が家」:雑居ビル火災での亡くなった町田さんとその親との物語と、奥さんを失ったゴミ屋敷のヤシキさんの逸話を並行して描くことで、家を出てUDIラボで働く六郎と、六郎の父の物語を、浮かび上がらせる手法は見事。町田さんにとってあのビルこそが帰る場所だったように、六郎にとってUDIラボは自分の居場所と気付くラストは泣けた。
個人的には、第5話と並ぶ神回だった。

アンナチュラルな野木亜紀子(@nog_ak)さん | Twitter

ところで、脚本家の野木亜紀子さんは、ツイッターの公式アカウントで、ずっと「アンナチュラル」に関してコメントを書いているのだが、これが非常に興味深い内容が多くて、番組ファンなら読んでいて楽しい。