ビデオリサーチ社が、2018年4月度首都圏ラジオ聴取率の調査結果を発表し、それに伴い、各ラジオ局からもそれに関する発表が相次いだ。
2018年4月度首都圏ラジオ聴取率の調査結果 | ビデオリサーチまずは、首都圏全体のデータを、ビデオリサーチの発表から拾ってみると、全局個人聴取率(SIU) (6時~24時)は、前回2月と同じ5.2%で、変わらず。
ただ、年齢別のデータを細かく見てゆくと、35歳以上の聴取率は変わっていないのに、12-19才が、1.2%から0.9%に激減し、20-34才も、2.5%から2.4%に減少していることが目につく。
若年層の絶対的数が小さいのと、聴取率の有効桁数が二けたと粗いので、全体の個人聴取率にまでは影響を与えていないのかもしれないが、同じ5.2%でも、聴取者数は微減していると捉えた方がいいようだ。
さて、各局の発表はどうだろうか。
おかげさまで、101期連続16年10ヶ月間個人聴取率No.1に!まず、TBSラジオが、101期連続16年10ヶ月間、個人聴取率No.1であることをいち早く発表。
個人聴取率は、週平均に加え、平日、土曜の各平均も1位とのことで、0.9%と、2月よりも0.1%アップ。2位はJ-WAVEで0.8%、3位はニッポン放送で0.6%だそうで、J-WAVE、ニッポン放送共に、前回と聴取率は変わらず、TBSラジオだけが聴取率を改善し、J-WAVEとの同一首位から再び単独首位に返り咲いた。
最高聴取率ランキング(15分単位)トップ10も発表され、TBSラジオは8番組がランクインした。
最高聴取率ランキング(15分単位)
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| 順位 |
| 放送局 |
| 番 組 |
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| 1位 |
| TBSラジオ |
| 安住紳一郎の日曜天国 |
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| 2位 |
| TBSラジオ |
| 森本毅郎・スタンバイ! |
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| TBSラジオ |
| 伊集院光とらじおと |
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| TBSラジオ |
| 荒川強啓 デイ・キャッチ! |
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| TOKYO FM |
| 福山雅治 福のラジオ |
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| J-WAVE |
| TOKYO HOT 100 |
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| 7位 |
| TBSラジオ |
| ジェーン・スー 生活は踊る |
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| TBSラジオ |
| 大沢悠里のゆうゆうわいど 土曜日版 |
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| J-WAVE< |
| ~JK RADIO~ TOKYO UNITED |
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| 10位 |
| TBSラジオ |
| 赤江珠緒 たまむすび |
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| TBSラジオ |
| 土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送 |
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| 文化放送 |
| 大竹まこと ゴールデンラジオ! |
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| ニッポン放送 |
| 飯田浩司のOK? Cozy up! |
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| J-WAVE |
| J-WAVE TOKYO MORNING RADIO |
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| J-WAVE |
| RADIO DONUTS |
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「ジェーン・スー 生活は踊る」と、赤江さんが復活した「赤江珠緒 たまむすび」、「大沢悠里のゆうゆうわいど 土曜日版」がランキングに復帰したのが目につく。
一方で、平均聴取率でTBSラジオに迫るJ-WAVEの番組も、着実にランクインする番組が増えており、躍進しているのが分かる。
J-WAVE(81.3FM)4月度聴取率調査で「F1」「M2」「F2」「M2+F2」「20代女性」など主要ターゲット層で首位を獲得!:時事ドットコムそのJ-WAVEは、2月の平均聴取率が、TBSラジオと同率一位だったこともあり、前回は威勢がよかったが、今回は、『「12~59歳男女」において引き続きトップレーティングを獲得』という微妙な一歩後退した表現となった。
高齢者層を除けば、ウチが勝っている!というところを強調しているが、20歳以下は個人聴取率No.1ではないことも示唆しており(おそらく首位は文化放送?)、そこが一番の不安要素かも。
壇蜜加入 大竹まことゴールデンラジオ聴取率44勝 - 芸能 : 日刊スポーツ文化放送は、全体的な発表はなかったが、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」は、平日午後1時~3時半で個人全体1.1%(前回より0.1%アップ)を獲得し、首都圏ラジオ局の中で同時間帯首位だったことを発表した。
ランキングでは、裏番組の「たまむすび」も同率で並ぶが、これは最高聴取率。平均聴取率では、「ゴールデンラジオ」の勝ち、ということなのだろう。
『オールナイトニッポン』が10代・20代から根強い人気 - 首都圏聴取率 | マイナビニュースニッポン放送では、「タッキーの滝沢電波城」(0.3%)、「オードリーのオールナイトニッポン」(0.7%)、「薬師丸ひろ子 ハート・デリバリー」(0.9%)など計7番組が同時間帯首位であることを発表したが、屋台骨の「オールナイトニッポン」では、オードリー以外では同時間帯首位を取った番組がなかったようで、今ひとつ勢いを感じない。
最後に、今回の発表では、一番気になっていたことが、分からないのが残念。
TBSラジオがナイター中継を辞めて、「アフター6ジャンクション」を始めたことで、その時間帯のSIU(全局個人聴取率)は上がったのか? 下がったのか?
ナイター聴取者以外に、新たなリスナーを取り込めて、SIUが上がったなら、たとえ同時間帯首位が取れなくても「アフター6ジャンクション」は成功と言えるだろうから、この点だけ、どこかのメディアがしっかり取材して聞き出して欲しいな。
【追記】TBSラジオに吉兆?若者層リスナー増えた ナイター中継撤退効果か/芸能/デイリースポーツ online「アフター6ジャンクション」の聴取率は、番組内の発言によれば、同時間帯で第3位だったそうだが、上の記事によれば、同時間帯のSIUが伸びたそうで、プロ野球中継を辞めて、ある程度、新規リスターを開拓できたと言えるみたいだ。
また、J-WAVEの聴取率1位にM1層が含まれていなかったので、どこだろう?と話題にしたが、何と!1位はTBSラジオだったらしい。F1層もJ-WAVEと並んで1位だったようだな。
これも「アトロク」効果だろうか? 次のスペシャルウィークでもこの傾向が続けば、TBSラジオにとっては大きいかもね。
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