ジェーン・スー新刊「生きるとか死ぬとか父親とか」5月18日発売!【動画あり】

ジェーン・スー新刊「生きるとか死ぬとか父親とか」が届いたので、じっくり読み始めたが、先ほど読み終えたところだ。

一般的に、親を一人の人間として見られるようになるのは、自分に子供ができて、子育てを始めて、親の立場が分かり始めてからだ。私の場合、その頃から、ざっくばらんに親と話せるようになった気がする。

「あの凍りつくような場面は、父親の浮気だったのか?」とか、「何で大手企業を辞めて、親戚の小さな職場に転職したのか?」とか、今になって思い出す謎を素直に聞けるようになったのは、この頃からだった。

スーさんの場合は、父親のことをを知る機会がなかなかなかったのは、子どもを産んでいないことも大きいのではないかと思う。

自分の親が好きだったかというと、嫌いな部分も多かったが、今は、一人の人間として見れば、人間なんてそんなもんだよな、と思える。

そして、それは、親に似た部分を確実に引き継いでいる自分に対する自己肯定に他ならないのだろう。

就職して、当時の団塊の世代より上の世代の幹部や上司と接して改めて感じたのだが、基本、彼らは戦後の激動の時代を生きただけに、モラルより生きることが大事な無茶苦茶な世代だったのだ。

特に、全共闘世代と言われるような人達の中には、「世の中のルールは破るためにある」ぐらいの感覚の人たちが結構いたんだよな。