これも聴いたのだが、ここでも、伊集院の女優論などの質問に対する松岡茉優の発言が常に的確で、頭がいいことに感心した。
そんな中、自らは演技の天才ではないという松岡茉優の、しっかり台本を読み込んで理詰めで演技を行う姿勢が、伊集院のラジオに対する姿勢も共鳴するものがあったようで、実は伊集院自身も、実は理屈派で、おぎやはぎのように出たとこ勝負で面白くはできないことへのコンプレックスがあるという。
そして終盤に、伊集院の爆弾発言が飛び出す。
ここまでの松岡茉優の発言を聴いた上で、「率直な感想なんだけど、しゃべりっぱなしの深夜番組『JUNK』ってありますが、やったほうがいいよ。絶対」と松岡に進言。
しかも「生放送で衝撃的なこと言いますけど、僕もう51歳なんで、おそらくそう長くないんですよ、深夜放送続けるの。後をやるんなら本当に任せたい。」という、神田松之丞が聴いたら激しく嫉妬するような提案を、松岡茉優に投げかけたのだ(実際、この後、松之丞は自分の番組で嫉妬交じりのネタをしゃべっていた)。
これに対し、松岡茉優は「汗かいちゃう、うれしい」と喜んだ上で、木曜深夜(現在おぎやはぎ担当)は、広瀬すずがいいかも、と切り返し。
これに、伊集院は「そっか、(すずちゃんは)本能派なんだ。・・・なんで最後にそんな面白い話をするの?」と笑い、伊集院が話し足りない雰囲気で、ゲストコーナーは終了。
現在、深夜ラジオの絶対的キングである伊集院光が、自らの終わりを示唆したうえで、初めてJUNKを禅譲していいよ、としゃべった衝撃のエンディングとなった。このスリリングな回、是非とも聴いて欲しいな。
伊集院光は、過去にも、赤江珠緒を発掘し、ジェーンス・スーも最初に顔合わせした後絶賛していたし、伊集院が初期に目を付けて売れた芸人も、バイきんぐ、サンドウィッチマン、みやぞん、ザキヤマなどいっぱいいて、人を見る目は確かなので、本人を目の前にして言ったことは、本気なのだろうと思う。
松岡茉優自身も、文化放送で「松岡茉優ト文化的交流」という冠番組をやっていたことがあり、J-WAVEの「AVALON」もやっていたことがあるが、いずれも聞いたことがあった。
その印象では、伊集院が言うほどの喋りの天才とまでは思わなかったが、楽しいテンションの高い喋りをする人だという印象は残っている。
でも、改めてそう言われてみれば、一人しゃべりのスタイルが、立て板に水で、前のめりの感じで、すぐに自己完結しちゃうところが、伊集院と似ていたような気がするな。聴き直してみよう。
松岡茉優のJUNKが、本当に実現するのかどうかは、松岡茉優自身の本業である女優としての仕事の問題や、事務所の方針もあるし、まだどう転がるかは分からないが、伊集院が本気でプッシュするなら、本当に「JUNK松岡茉優の○○」が始まるかもしれないな。
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