著作権「死後50年」は本当に短すぎるか? 10分でわかる正念場の保護期間問題 -INTERNET Watch

日本でも、著作権の有効期限を「死後70年」にすべし、という圧力が、米国からあって、以前から議論を呼んでいる。

正直、著作権者が生きている間に加えて、著作権者が死んでも、扶養する子供が成人するまでは、著作権が生きていても許せる気はする。でも、奥さんも亡くなり、子供がみな成人した後も、著作権が生き続けるというのは、世の中の公平性を阻害する気がする。
さらに、ディズニーが主張するように、著作権者が死後も、著作権を管理する会社を維持するために、有効期限を延長さえようという考え方に至っては、全く賛同できない。

なので、心情的には延長には反対なのだが、上の記事に、「コンテンツビジネスに関しては、輸入超過なので、日本には不利」と書かれているのを読んで、ふと「本当にそうかな?」と思い始めた。

確かに、米国のコンテンツビジネスの過去の蓄積は大きい。
しかし、日本のコンテンツを、海外に真剣に売る動きは、ごく最近のことであり、伸び率としては米国を上回る。
しかも、コンテンツの横展開は、実は、米国よりうまい。元が、アニメだったら、映画に、ぬいぐるみやフィギア、テレビゲームやカードゲーム、様々なキャラクターグッズに、ミュージアムやテーマパークまで、幅広い分野で儲けられる。

しかも、米国の例を見れば、本当にいいコンテンツは、親から子に伝えられ、長く楽しまれるのだから、今後、半世紀を見れば、日本がうまく立ち回れば、継続的なコンテンツ輸出国になれるはずだ。

そう考えると、著作権の有効期限が70年に伸ばし、他国にも、TPPを利用して積極的に延長を呼び掛けた方が、今から50年後、ロングレンジで見れば、日本のコンテンツビジネスには、むしろ有利に動くのではないかと思えるのだ。

もちろん、これって、今、すぐにもうかる話ではない。
福井弁護士の言うように、延長による死蔵コンテンツの増加などの弊害もあるだろう。
だったら、50年でいったん切れるが、申請すれば延長できるようにしてもいいんじゃないだろうか。

今すぐではないにしろ、未来の日本の貴重な不労財源であり税収となりうるのだから、大局的に政治で判断して、戦略的に延長することもあっていい気がしてきたな。

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