遅まきながら、YouTubeで、宮崎駿監督が、アカデミー名誉賞の授賞式に出席し、その後、鈴木プロデューサーと一緒に行った受賞会見を見て、感想をちょっと。

この会見、見る機会がなかったのだが、そのときの報道やネットで知る情報によれば、宮崎駿が引退を撤退し、また長編映画を撮る気があるこを表明したかのように、書かれていたように思う。

実際に、見てみたら、全然違ったので、唖然としてしまった。



翻訳したらこうなった: 海外「神様ありがとう・・」宮崎駿監督が「死ぬまでアニメ作品を作り続ける」と語る 

宮崎駿監督は、こうした賞が大嫌いで、これまでも出来るだけ出席を避けてきたきらいがあるが、今回のアカデミー名誉賞については、親友のジョン・ラセターから「脅されて出席した」そうで、さすがに断れなかった模様。

また、長編映画からは引退した宮崎駿監督だが、今後も、ジブリ美術館で上映する短編アニメーションは制作してゆくことを、改めて表明。
このこと自体は、既報のことであり、何も新しい情報ではない。

記事をろくに読まず、過去の記者会見の内容もうろ覚えで、「宮崎駿がまた長編映画を作る」とか「一度言った引退を撤回した」とか、ウソをばら撒く人が多いのは困ったものだな。
前回の引退宣言は、明確に「長編映画の制作から引退する」と言っていたし、今回の発表で「長編映画」を作るとは一言も言っていないから、発言内容は引退会見から何も変わってはいないのだ。

今回新しい情報と言うと、本人の受賞の弁によれば、同時受賞したアイルランドの94歳の名女優、モーリン・オハラさんに比べたら、自分はまだ小僧であり、リタイアなんて言葉にせず、体力の続く限り、できることをやっていくという決意を表明したことだろう。

この人は、生涯クリエイターであり続けるのは間違いないだろう。長編映画はもう無理にしても。

これまで大ヒットの宿命を背負わされてきた宮崎駿が、商業性を離れたところで、どんな作品を作るのか、のんびり楽しみに待ちたいな。
ジブリ美術館には、そんなに頻繁にはいけないから、短編がある程度まとまったらBlu-ray化してくれたら嬉しいな。

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