1965年に誕生し、人形劇による特撮という草分けであり最高傑作のテレビ番組「サンダーバード」だが、旧シリーズが関西では頻繁に再放送されていて、子供のころから何度も見ていて、大好きだった。
もちろん、プラモデルも何個も作った記憶がある。


大人になって改めて見ると、初回の「SOS原子旅客機」からして、旅客機の胴体着陸シーンなんか凄いな、と思う。
当時、モーションカメラなんて技術はなかったはずなので、書割ではなさそうな背景が流れる中、固定で着陸する旅客機を捉え続ける撮影を、どうやって撮ったのかが不思議でならない。

あと、面白いのは、スイッチやレバーの操作の様子を拡大する場面の撮影。
こうした操作のアップは、人形の手ではぎこちなくなるからだろう。ここだけは、敢えて本物の手を、あたかも人形のようなベタっとした着色をして、人形っぽい服を着せ、人形っぽい、ちょっとぎこちない動きで演技をしていたりするのだ。
そのことによって、そのほかの人形だけによるシーンとのリアリティのギャップを減らしていた。

今、細かく見ていくと、作り手の苦心が分かってくるのだ。

「サンダーバード」新シリーズ、8月にNHKで先行放送 - ITmedia ニュース

さて、その「サンダーバード」が、50年の時を経て、テレビシリーズとして蘇るそうだ。