これまでも何度かラジオを特集してきたことがある雑誌「AERA」最新号で、大見出しではないが、ちょっとしたラジオの特集記事が掲載されていた。


朝日新聞出版 最新刊行物:雑誌:AERA:AERA 2016年3月14日増大号

「ラジオはいま生まれ直す~多様な言論がある自由の空間」というタイトルで、10ページほどの特集だ。

「ジェーン・スー相談は踊る」の誕生に関する記事があったり、声が大好きな秀島史香の記事があったり、東日本大震災絡みの報道の記事などもあり、短いが盛りだくさんの特集となっており、ラジオファンには、それなりに読みごたえはあると思う。

ただ、気になる点もあった。
ラジオが、まるでメディアの特性として、他のメディアに比べ、言論の自由があるかのような前提に対しては、あまり頷けないな。

ラジオには、テレビや新聞に比べ、報道の自由があるようなことが言われているが、私は、それは単にメディアとして圧倒的少数派なので、無視していい存在だと思われているからに過ぎないように思う。

もし、民放ラジオが商業的に復活でき、リスナーも無視できないほど増えたら、大手スポンサーを怒らせるような発言はできなくなるだろうし、政権だって圧力を掛けるようになるに違いない。

実際、大スポンサーの宗教団体をラジオで批判して、タレントが干された例もあるしな。