「今年は音楽の巨人の訃報が多い」と、今年、何度書いただろうか。またもやそんなニュース。

作曲家の冨田勲さん死去 シンセサイザー音楽の第一人者:朝日新聞デジタル

作曲家で、世界的にも、シンセサイザー音楽の第一人者、冨田勲さんが亡くなった。享年84歳だったそうだ。


冨田勲さんの、最初のキャリアは作曲家で、NHKドラマの「花の生涯」「新日本紀行」などのテーマ曲などを作曲。


また、盟友、手塚治虫からの依頼で「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などのアニメ主題歌も多数担当した。
この時代、当然、まだシンセサイザーには出会っていないため、作りだされる楽曲は、ほとんどオーケストラ演奏であり、和楽器なども取り込んだものも多く、武満徹などと並んで現代音楽作家の新鋭でもあったのだ。

ただ、この時代、冨田勲としてのクオリティとして許せない仕事もあったようで、「ジャングル大帝」サウンドトラックの再発売を、なかなか本人が許諾しなかったりしたこともあった。
私はCDも持っていて、たまに聞くが、今でも素晴らしい楽曲だと思うのだが、自分のした仕事に厳しい人だったのだろう。


それ以外にも、「きょうの料理」やニュース番組のテーマ曲CM曲、なども多数手掛けており、実は冨田勲作曲とは知らずに、耳馴染みになっている曲も多いのだ。