AKIRAの世界、ふたたび。大友克洋がデザイン監修のNHKスペシャル『東京リボーン』が放送開始|MAGAZINE | 美術手帖

大友克洋の代表作であるSFコミック「AKIRA」が、映画化されたのは1988年だった。
そこに描かれていたのは、荒廃した2020年の日本だったわけだが、その2020年に東京オリンピックが開催されて、それに向けて、現在、大幅な大改造が進んでいる。

ということで、「AKIRA」の制作に携わったクリエイターたちが集結し制作したNHKスペシャル『シリーズ「東京リボーン」』が、12月23日(日)、NHK総合で放送されるそうだ。

といっても、アニメ映画ではなく、あくまで「NHKスペシャル」なのでノンフィクションだが、その2020年の世界観を、大友克洋がデザイン監修したアニメーションを活用して表現する狙いとなっている模様だ。

番組に対し、大友克洋自身がデザイン監修を務め、テーマ音楽も映画「AKIRA」と同じ芸能山城組の山城祥二が担当するという。
タイトル題字も「AKIRA」と同じ劇画家・平田弘史が描いたという。

制作にあたって、大友克洋からの次のコメントが発表された。

東京好きですよ。すごく好きなんです。東京は、常に変化している。都市は生きものだから、それはしょうがないんじゃないですか。だから人々の生き方やスタイルが少しずつ変わっていくんじゃないでしょうか。新しい東京を、新しい人たちが創っていくべきだと思います。これが今回の番組の、テーマなんじゃないかなと思っています。昭和の残滓ざんしを全部切り捨てて、新しいものをつくり上げるということ。東京はいつもそんなふうでなきゃいけないんですよ。