「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞今年のユーキャン 新語・流行語大賞の候補30が発表された。
先日の日経トレンディの今年のヒット商品の発表と並び、「いよいよ年末だな」と感じるところだな。
今年の候補は、次の通り。
・あな番(あなたの番です)
・命を守る行動を
・おむすびころりんクレーター
・キャッシュレス/ポイント還元
・#KuToo
・計画運休
・軽減税率
・後悔などあろうはずがありません
・サブスク(サブスクリプション)
・ジャッカル
・上級国民
・スマイリングシンデレラ/しぶこ
・タピる
・ドラクエウォーク
・翔んで埼玉
・肉肉しい
・にわかファン
・パプリカ(米津玄師によるNHK2020応援ソング)
・ハンディファン(携帯扇風機)
・ポエム/セクシー発言
・ホワイト国
・MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)
・◯◯ペイ
・免許返納
・闇営業
・4年に一度じゃない。一生に一度だ。
・令和
・れいわ新選組/れいわ旋風
・笑わない男
・ONE TEAM
毎年言っているが、新語・流行語大賞なのだから、商品名だったり、サービス名だったり、人命だったり、コンテンツ名だったり、そのものの言葉は、候補に挙げるのを止めて欲しい。
「しぶこ」は今年ナンバーワンの女子ゴルファー、「翔んで埼玉」は今年大ヒットした邦画、「ドラクエウォーク」は、今年大ヒットしたゲーム、「パブリカ」は今人気のヒット曲なのだから、言葉としてでなく、対象そのものを日経エンタテインメントのランキングで評価すればいい。
同様に、「ハンディファン」は今年大ヒットした家電、「サブスク」は今人気のサービス形態なのだから、日経トレンディの今年のヒットで評価すればいいだけ。
れいわ新選組も、ポエム/セクシー発言も、別に言葉としてヒットした訳ではないのだから、新聞の政治問題の振り返りで語ればいいだけのこと。
言葉として賞をあげるなら、今年新たに生まれた言葉や、以前からあったが今年新たな意味づけが生まれ、普及した言葉に与えるべきだし、そんな中でも、言葉として日常会話の中で応用が効いて、よく使われた言葉というのが、大賞に選ばれるべきだと思っている。
そんな中で、今年はお笑い芸人のギャグが皆無なのが寂しいところ。こんなことは珍しいな。
一方で、スポーツは、ラグビーネタがいくつもランクインしたのが目につくが、個人的には「ジャッカル」が、お笑い芸人や、日常生活の中でもギャグ的に使われ始めており、予想外の大ヒットだと思う。
また、元々負のイメージが強かった「にわか」という言葉だったのに、「にわかファン」と開き直ることで、ポジティブに、ラグビー以外でも普通に使われる言葉になったのも目立った。
新語という意味では、「肉肉しい」は、新しい形容詞というだけで珍しいし、本当に数年後に国語辞典に乗っている可能性があるという意味でよくできた言葉だと思う。
そして、今年発掘された、ほぼ新語であり、企業名にも、歌にも、政治団体にも使われ、幅広く使われたということで、今年の大賞はやっぱり「令和」でいいんではないかと思う。
日常でも、「令和初」とか「令和生まれの」とか、何かと使われたしね。
関連記事:
2018ユーキャン新語・流行語大賞は「そだねー」:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ