NHKアナウンサーは、定期的に、担当番組をローテーションするのは知っているが、これだけの人気番組を、アナウンサーのローテーションみたいな感覚でやめるというのは、NHK、絶対に間違っているぞ。
「すっぴん!」を聞いていない方もいると思うので、簡単にご紹介すると、MHKラジオ第1で、毎週月曜~金曜の午前8時30分から11時50分に放送されている、朝の生ワイド番組だ。
アンカーをNHKの藤井彩子アナが務め、各曜日のパーソナリティとコンビを組んで、曜日ごとにカラーの違う放送を行っている。
そして、各曜日パーソナリティも、バラエティ豊か。
・月曜:サンキュータツオタツオ氏のお得意分野の、落語、漫才などの演芸、変な論文から、SF、アニメなどのサブカルをメインに扱う、NHKとしては攻めた曜日になっているが、藤井アナが案外サブカルにも詳しいのは新しい発見。
他の曜日と違い、姉弟みたいな関係性も見所。私的には、月曜が一番面白く、毎週ほとんど全部聞いている。
・火曜:ダイヤモンド☆ユカイ「RED WARRIORS」のボーカルだった頃は、本人も曰く人間のクズだったが、今は、奥さんに感謝し子供を愛し、過去のプライドも捨て家族のために仕事を頑張っている男であることは、他のドキュメンタリー番組で知り、今は決して人として嫌いではない。
ただ、トークが他の曜日の人たちほど上手ではないので、時々、オープニングと豪華な音楽関係ゲストがあるときに聞く程度。
・水曜:能町みね子エッセイスト、マンガ家だが、ニッポン放送でも冠レギュラーを持っていたぐらいだから、しゃべりは達者。
ただ、内容的には、自分があまり興味がない相撲ネタが多過ぎるし、他のネタも「ナイツのちゃきちゃき大放送」とかぶることも多く、最近は、オープニングトークを聞く程度。
・木曜:川島明お笑いコンビ・麒麟でツッコミでネタ作り担当の川島だけに、この曜日だけは他の曜日と違い、どちらかというと藤井アナの天然ボケを川島が目ざとく発見し、藤井アナがツッコまれる関係性になることが多いのが面白いところ。
名物企画となっていて、毎週メール応募が多数集まる「日本一早い大喜利コーナー」は、毎週欠かさず聞いている。
・金曜:高橋源一郎決しておしゃべりが下手ではないのだがが、「笑いを取る」みたいな感覚はない方で、作家だけに朴訥と伝えたいことを語るスタイル。
高橋ヨシキや春日太一のコーナーが面白いので、毎週欠かさず聞いている。
各曜日、アンカーの藤井アナと曜日パートナーの関係性が、それぞれ違い、聞いていて飽きない工夫がされている。
なかなか時間も取れないので、すべてを聞けるわけではないが、現在、ラジオ番組の中では、1週間で聞いている延べ時間は、「アトロク」に次いで、「たまむすび」と2位を競うぐらい、かなりよく聞いている番組だと思う。
不満は、祝日は基本放送がお休みになったり、高校野球シーズンや、国会中継の時は、番組がなかったり、大幅に短縮されることも多いことか。
放送がないと、何か物足りなくて、とても寂しくなる。今回の番組終了の発表を聞いた時も、怒りがまず来た。
ということは、私はこの番組と藤井アナの大ファンなのだと思う。
後番組の「らじるラボ」に関しては、担当アナウンサー以外に、まだ何も情報は公開されておらず、曜日パートナーがあるのか、あるにしても誰なのかも全く不明。
ただ、藤井アナが交代するということだけは確かなようで、それだと、番組の雰囲気はまったく違うものになるのは間違いない。
NHKよ、今からでも遅くない。「すっぴん!」は、既にたくさんのリスナーのものとなってしまっている。
番組終了を、何とか考え直してもらえないだろうか?
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