「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞2023年11月2日に、「ユーキャン新語・流行語大賞2023」のノミネート30語が発表された。
今年の選考委員会は、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、パトリック・ハーラン氏(お笑い芸人)、室井滋氏(俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成されており、12月初めにトップテン・大賞語が発表されるそうだ。
ノミネート30語のうち、商品、サービス、コンテンツ、人物など、それら自体がヒットしたり、話題になったのであって、その名称が流行ったわけではない言葉がある。
・X(エックス)
・10円パン
・電動キックボード
・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
・藤井八冠これらは、この言葉が本来の使い方を離れて、日常会話で応用されるような近い方もされていないので、除外していいと思う。
こういうのは、「日経トレンディ」が、しっかりその年のヒット商品で評価すればいいのだ。
・NGリスト/ジャニーズ問題
・別班/VIVANT(ヴィヴァン)
・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバーこの辺は新しい傾向で、流行語と、流行語を生み出された母体を合わせて挙げるという手法。
そういう趣旨なら、
「首振りダンス/新しい学校のリーダーズ」と書きべきなのに、文筆業や学者の方もいるのだからしっかりして欲しい。
個人的には、この中では
「別班」という言葉が新鮮で、ドラマのヒットと共にニュース番組などでも、自衛隊にあると言われるこの組織について取り上げられることが多々あったので、興味を持つ人が多かった。
・I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)
・ひき肉です/ちょんまげ小僧お笑い業界からは、世界で話題になった
「I'm wearing pants!」が、久々にランクイン。
ただ、ギャグの世界も、もはや
「ひき肉です」のように、YouTubeの世界から生まれる時代なのかもしれない。
・アレ(A.R.E.)
・憧れるのをやめましょう
・声出し応援「野球」からは、これらに加えて、
「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」が選出。
「アレ」については、阪神ファンの私には、客観的に判断できないのだが、「野球」ジャンルは、選考委員が大好きなのか、今までも大賞の確率が異様に高いため、大賞の可能性も高そうだ。
・生成AI
・チャットGPTIT関係では、この2つが挙がったが、チャットGPTは生成AIの一つの実装であり、候補に挙げるなら、一つに纏めて
「チャットGPT/生成AI」で十分だったと思う。
この辺、ITオンチの文系の方ばかりで選出する弊害が出ている。
・新しい戦前
・オーバーツーリズム
・エッフェル姉さん
・性加害
・頂き女子
・OSO18/アーバンベア
・5類
・2024年問題/ライドシェア
・地球沸騰化
・闇バイトニュースをにぎわせたキーワードは、このあたりか。
ただ、
「OSO18/アーバンベア」については、
「クマ被害」の方が、よっぽどニュースをにぎわせたと思う。
・蛙化現象
・スエコザサ
・観る将
・4年ぶり
・Y2K上手く分類できなかった言葉は、このあたり。
ただ、重要でないかというと、
「4年ぶり」という言葉は、あらゆるイベントや場面で見かけることが多く、「アフターコロナ」を象徴する言葉として、密かな大ヒットだったと思うので、個人的には
「4年ぶり」を大賞に推したい。
ちなみに、ノミネートされなかった言葉で、入っても良かったのではないか、と思ったのは次の言葉。
・増税メガネ
・異次元の(少子化対策)
・迷惑系YouTuber
・なぁぜなぁぜ?「増税メガネ」は、ちょっと遅すぎたか。
それにしても、岸田首相は、演説で
「異次元の」という言葉がやたら好きだったよな、と思ったので、挙げてみた。
【追記】TIKTOK発の「強風オールバック」は、「やってみた動画」を多数生み出し、日清のCMでパクられるまでヒットしたので、追加しておきたい。
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