じわじわ減少中。書籍、月刊誌、週刊誌の販売金額推移(Hayato Ikeda) - BLOGOS(ブロゴス)

紙の本、雑誌の販売が、年々減っているそうで、特に、雑誌の減少が酷いようだ。
この現象を、電子書籍がカバーできるのかどうか、記事でも疑問をなげかけている。

本に関しては、上手く行けば、市場として定着し、トータルの販売金額を盛り返す可能性はあると思う。

本は、比較的電子書籍化によるメリットが大きいからだ。特に、漫画は。
漫画は、基本、活字の本より冊数は増えるから、紙の本はより一層置き場所に困っている。
それがすべてメモリに収まる電子書籍は、明らかに便利だからだ。

しかし、電子雑誌となると、電子書籍みたいな存在意義は、本当にあるのだろうか?

活字中心の本と違って、リフロー(文字の流し込み)が効かない複雑なレイアウトの雑誌の場合、紙の紙面サイズをそのまま縮小しても、タブレットやスマフォで見やすいとは限らない。
特に、A4などの大判でレイアウトされた雑誌を、画面が小さなスマフォでは読みづらいことこの上ない。7インチのタブレットでも苦しいと思う。

ズームすればいいと思うかもしれないが、雑誌の文章のレイアウトは複雑であり、拡大すると、文字の流れを見失いやすく、読みやすいとは言えない。

電子化の差別化要因としてリンクやマルチメディア化が挙げられるが、それなら、スマフォやタブレットに最適化されたWebサイトでいいはずだ。

例えば、「じゃらん」という雑誌があるが、「じゃらん」のWebサービスやWebアプリがある。
そこに、「じゃらん」の紙面を電子化した電子雑誌をリリースしても、レイアウトは読みにくいは、検索はやりにくいは、更新頻度はWebに劣るはで、何もメリットはないのではないだろうか。

だから、個人で紙の雑誌を自炊して読むならともかく、有料で電子雑誌を買う意義というのが、私には感じられないのだ。

なので、個人的には、電子雑誌は、電子書籍のようには定着するとは思えない。
電子新聞も似たような面があって、電子雑誌同様、新聞の紙面そのものを電子化したものは、最初は驚かれたが、結局読みにくくて、尻すぼみになるのではないかと思う。

電子雑誌、電子新聞に関しては、「紙の雑誌、新聞は衰退し、Webサイトに置き換わるだろう」という昔からある平凡な結論になる気がしてならないな。


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