学者芸人サンキュータツオさんは、東京ポッド許可局やデイキャッチなどで活躍されており、変な論文、漫才の文体解析など、ユニークな着目点が面白い人だと思う。
一方、タツオさんは、居島一平さんという方と米粒写経(こめつぶしゃきょう)という漫才コンビでも活動していることは知っていたが、最近まで実際の漫才を見たことがなく、相方の居島一平さんについては何も知らなかった。
しかし、JFN系列の米粒写経のお二人が出演するラジオ番組「
米粒写経のイマドキ用語の基礎知識」のポッドキャストや、
米粒写経マニアというYouTube公式チャンネルを聞き始めて、タツオさんだけでなく、居島一平さんの方も、妙に気になりだした。
漫才コンビのパターンとして、コンビで性格も役割も正反対のケースは多く、タツオさんが、学究肌で緻密だし、ネタも自分で作るタイプだろうと感じたので、居島一平さんは、豪放磊落な人じゃないかと想像していた。
ところが、実際には、タツオさんと、変わらないぐらい学究肌で緻密、ネタも作るみたいだし、さらに言えば、タツオさんより変人かもしれない。
米粒写経 - Wikipedia興味が湧いたので、居島一平さんがピンで出演する番組を探したのだが、テレビにはほとんど出ていない。もちろん、レギュラー番組なんて、あるはずもない。
舞台のネタ動画を見てみたら、コアでブラック、右翼からも左翼からも文句が来そうな、なかなかハードなネタも多く、こりゃ安易にテレビには出せないわ。
なるほど、頭の回転が速く面白いのに、売れない原因はここか。
ラジオだと、コミュニティFMのSHIBUYA-FM(78.4MHz)で、毎週土曜日20:00?20:58に、「居島一平のViolent Saturday~歯軋り番外地~」という冠番組があるらしい。
USTREAM: 居島一平のViolent Saturday~歯軋り番外地~: 毎週土曜日20:00~20:58ちなみにこの番組、Ustreamでも生配信されているようなので、全国どこでも聴ける(見られる)。
ただ、TBSラジオでレギュラーも持ち、書いた著作が色々なメディアで取り上げられ、名前が売れてきた相方のタツオさんに比べて、芸人として売れているとは言い難い状況。
ただ、芸風が芸風だから、仕方ないかもな、と思っていた。
ところが、ゲストで呼ばれたTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」で、イチかバチかで、日本の歴史のラップ芸を見せたところ、大沢悠里が気に入り大絶賛。
「芸人になってくれてありがとう」とまで言われ、悠里さんの肝入りで直ちにレギュラー出演が決定。
「大沢悠里のゆうゆうワイド」水曜に「居島一平の行ったつもりで都道府県」というコーナーが誕生した。
実は、このコーナー番組の存在自体、最近まで知らず、レギュラーを持つに至る経緯も最近聞いたばかりなのだが、ワンチャンスをものにした感動的なお話で泣きそうになった。
また、早速、このコーナー番組の、過去の放送をいくつか探して聞いてみたのだが、別の意味で小さな感動があった。
居島一平さんのことを調べ始めて、好きなことに対するあくなき探究心と破壊力に、どんどんファンになっていく私だが、一方でこの芸風では売れないだろうな、とも心の底で思っていた。
ところが、「ゆうゆうワイド」を聞くと、最近は、本当に自分がやりたい以外のことでも、客観的な面白さを表現し始めて、芸の幅を広げているのが分かり、これならさらに人気が出るんじゃないかと思えたからだ。
もちろん、ライブなどで、尖った笑いも続けては欲しいが、好きな芸人さんにはやっぱり芸人を続けて欲しいから、ある程度売れても欲しい。
まだまだとっかかりかもしれないが、こうして、居島一平さんの面白さが、徐々に知られるところになり、活躍の場も広がりつつあるのは、にわかファンとしても嬉しいな。
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