日経TRENDY雑誌「日経トレンディ」は、現在、定期購読中だし、定期購読を始める前も、職場で毎号読んでいた大好きな雑誌だ。
世の中の新しいものに広くアンテナを張るために、とても便利な雑誌なので、仕事上もとても参考にしてきた。
その「日経トレンディ」が、「ラジオ番組」を特集するというのは、ここ10年ぐらいを思い返しても記憶がなく、ここまで大きな特集はおそらく初めてではないだろうか。
コロナ禍の下、ラジオのリスナーが増えているそうで、radiko利用者も1000万人目前ということで、「日経トレンディ」としては初めて「ラジオが今トレンドに乗っている!」と認識したということらしい。
伊集院光、木村拓哉、宇多丸、アルコ&ピース、尾崎世界観、今市隆二、松本穂香、水溜りボンドなどのインタビューが掲載されており、特に、伊集院光のインタビューは、ボリュームもあり、読みどころも多かったので必読だ。
ラジオ番組の人気ランキングも掲載されているが、いわゆる聴取率とは必ずしも一致しているとは限らないみたいで、今でも、深夜番組に熱烈なファンが多いことは改めて感じたな。
さらには、様々なジャンルに分けて、今聞くべき番組が紹介されていたり、ラジオショッピングや競馬番組の裏側、ポッドキャストなどの音声コンテンツについても幅広く状況が知れる特集となっていた。
一方で、便利な予約できるラジオや防災ラジオなども多数紹介され、しっかりしたレビューが書かれているるのも、日経トレンディらしいところ。
ちょっとした文句を言うとしたら、どうやらこの特集の取材、編集時期が少し前だったらしく、10月からの番組改編がうまく記事に反映できていない部分があること。
一応修正は入っているのだが、タイトルとしては9月で終了した番組が紹介されていたりする部分もあるのが惜しい。
そもそも、改編をぎりぎりにならないと発表しないラジオ局の方が悪いのだが。
それと、ラジオ以外の音声コンテンツ配信について広く紹介しておきながら、今や一大勢力と言える「ラジオクラウド」に関して全く言及していないのは、片手落ちではないだろうか。
それ以外は、大変充実した特集となっているので、ラジオファンは是非とも買って読みましょう。
価格は税込690円で安いし、電子書籍版もあるので、お好みでどうぞ。
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