「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞毎年恒例だが、「現代用語の基礎知識」選の「ユーキャン 新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が、今年も発表された。
候補は次の通りだが、今回も大いに不満。
1.愛の不時着/第4次韓流ブーム
2.新しい生活様式/ニューノーマル
3.あつ森
4.アベノマスク
5.アマビエ
6.ウーバーイーツ
7.AI超え
8.エッセンシャルワーカー
9.おうち時間/ステイホーム
10.オンライン○○
11.顔芸/恩返し
12.カゴパク
13.鬼滅の刃
14.クラスター
15.香水
16.GoToキャンペーン
17.3密(三つの密)
18.自粛警察
19.Zoom映え
20.総合的、俯瞰的
21.ソーシャルディスタンス
22.ソロキャンプ
23.テレワーク/ワーケーション
24.時を戻そう(ぺこぱ)
25.Niziu(ニジュー)
26.濃厚接触者
27.BLM(BlackLivesMatter)運動
28.PCR検査
29.フワちゃん
30.まぁねぇ~(ぼる塾)
毎年言っているが、単にヒットしたサービス、商品の名前そのものは他に応用されていないなら、先日発表になった日経トレンディの「2020年ヒット商品ランキング」で評価すればいい。
「ウーバーイーツ」「愛の不時着」「香水」「鬼滅の刃」は、これに該当するだろう。
また、人気が出た芸能人や、ヒットしたコンテンツの名前なら、日経エンターテインメントの「タレントパワーランキング2020」で評価すればいい。
「フワちゃん」「Niziu」なんかは、別に「言葉」として流行ったわけではないのだから、そちらだでいいろう。
それ以上に腹を立てているのが、肝心の言葉が入っていないこと。
2020年の新語・流行語大賞はコロナ一色だろうな:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ2020年6月の時点で、私が個人的に候補を挙げたコロナ禍で生まれた言葉も、たくさん抜けている。
なにより、「新型コロナウイルス/COVID-19」が入っていないのが驚き。
これは、まさに今年生まれた新語であり、それを後世に残る形で候補にも残さないのは、毎年の「新語・流行語大賞」の役割を放棄しているとしか思えず、この暴挙が信じられない。
また、「鬼滅の刃」から挙げるなら、むしろ「全集中」だろう。これ、日常生活で応用が利くから、これからますます流行りそう。
逆に、ドラマはヒットしたが「顔芸/恩返し」は無理矢理過ぎる。この言葉がどこか日常で流行ったか? 素直にヒットドラマとして評価すればいいだけのことなのに。
「総合的、俯瞰的」は、正直何のことか分からなかったが、ただ政治家をイジりたかっただけじゃん。
「アベノマスク」なんかも、コロナ禍で生まれたたくさんの言葉の中では、どうでもいい部類だし、すでに誰も話題にしていない。
お笑い関係では、ぺこぱも、ヒットしたのは「時を戻そう」じゃなくてむしろ「否定しないツッコミ」の部分であり、的外れ。
ぼる塾「まぁねぇ~」は、そんなに流行ってたのか? 知らなかったな。
「AI超え」に至っては、完全に忘れていたな。そもそも新語ではないし、誰がどこで流行語として使っているの?
藤井聡太二冠の偉業を素直に評価すればいいだけのことなのに、無理やり流行語の分野で評価しようとするから、こんな変なことになるのだ。
この大賞も、そろそろ審査員と審査基準を一新して、本当に「言葉」そのものの賞に絞った方がいいと思うな。
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