日本たばこ産業(JT)の「ちょっと一服ひろば」というサイトに、「ちょっと一服ノベルズ:とある広場で、あの人と。」というコーナーがあり、ここで短編小説が公開されていることを知った。

とある広場で、あの人と|ちょっと一服ノベルズ|ちょっと一服ひろば
無名の素人作家などではなく、新進気鋭の作家から、ベストセラーもある中堅どころまで、なかなかのラインナップ。
しかも、すべて、各作家の人気シリーズのスピンオフというか外伝的な作品ばかりだ。

雑誌「ダ・ヴィンチ」とのコラボレーションによる企画だそうで、現時点で、福田栄一、朱野帰子、薬丸岳、七尾与史、碧野圭、柳広司、辻村深月、吉川トリコ、中村航、谷村志穂、三浦しをん、笹本凌平、貫井徳郎、誉田哲也、垣根涼介、宮木あや子、中田永一、狗飼恭子、中山七里、貴志祐介、東直己、冲方丁の作品が掲載されている。

文章は、Webブラウザで、横書きを立てスクロールして読む形となる。

私の場合は、冲方丁の新作を探して検索していたら、偶然、このサイトで、直木賞を受賞した「天地明察」シリーズの番外編「雁首仲間」が無料で読めることを発見し、早速読んだのが最初。

続いて、目についた好きな作家である、三浦しをんの「まほろ駅前」シリーズの番外編「多田便利軒、探偵業に挑戦する」や、貫井徳郎の「オレンジの水面」、柳広司の「シガレット・コード」なども次々読んでみたが、無料で読めるのはもったいないぐらいの作品だ。
どれもサイトの性格上、「タバコ」が絡む小説となってはいるが、そんなことは気にせず楽しめた。