映画「この世界の片隅に」製作プロセスの秘密 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

TBSラジオ「ウィークエンドシャッフル」のムービーウォッチメンでも大絶賛していたこともあり、仕事終わりに、川崎で話題の「この世界の片隅に」を見てきた。
平日の出張帰りの夜だったので、空いていると思いきや、ほとんど満席で、あまりいい席は取れなかった。

結果、見てよかった。
胸をかきむしられるような素晴らしい映画だった。

こうの史代さんの原作は既に読んでいて、素晴らしかったので、ストーリーとか、セリフがいいのは予想できた。

しかし、低予算映画ではあるので、アニメーションのクオリティ面では全く期待せず見たのだが、背景の精緻さに加えて、人物の心情を見事に表現するアニメーション表現が予想外に素晴らしく、感心してしまった。
主人公すずを演ずるのんさんの声の演技も、人物像にぴったりはまっていた。

原作は、もう少し政治的メッセージも強く表現されているが、映画では、主人公すずの眼から見た、戦前から戦時中の世界への気持ちを主体に描き、映画を見た人に考えさせる構成となっており、これはこれで映画として正解だと思う。

個人的には今年見た中ではナンバーワン(今年は全然映画を見ていないので何の意味もないが)。
これは、絶対に見るべき映画だと思う。