マンガ家・真造圭伍というと、確か、昔、ラジオで荻上チキさんが「森山中教習所」を紹介していて、それをきっかけに読んだことがあった。
今確認すると、これがデビュー作だったんだな。

当時は、お話は面白かったけど、絵はへったくそー!と思った気がしたし、それ以降、作品を読む機会はなかったのだが、最近、立て続けに、2つの作品が激賞されていて、読み始めた。

それが、どちらも凄い作品で、ぶっとんだ。
マンガとしての表現力も、格段に進歩していて全くの別人。


ノラと雑草|モーニング公式サイト - 講談社の青年漫画誌

一つが、月刊「モーニング・ツー」に連載されていた「ノラと雑草」で、重くて読むのが辛くなる物語。

刑事・山田は、JKリフレのガサ入れ現場で、自らの過失で亡くした娘に少し似ている少女・詩織に出会う。
詩織は、母親から虐待を受けていて、家出を繰り返すが、警察も児童相談所も、彼女を積極的には救わない。

山田は、娘への負い目もあって詩織を救おうとする中、少しずつ心を通わせたかに見えたが、詩織の心の鎧をなかなか解くことはできない。

しかし、彼女を救おうとする人に詩織の絵の才能が見いだされ、詩織は学校で美術部に入部し、事態は好転したに見えたが・・・