2023年女子ワールドカップ オーストラリア・ニュージーランド大会が、7月20日に開幕した。

残念ながら、私も含め、日本では、国民もメディアも、あまり関心は高くない。

その一番の原因は、日本代表が女子ワールドカップで優勝して以降、国際大会でもどんどん弱くなり、試合内容も面白くないことだと思う。

申し訳ないが、これでは関心を持ちようがない。

なでしこW杯、テレビ中継なし?打開策は…放映権高騰 JFAの本気度疑う声も:東京新聞 TOKYO Web

一方で、国際サッカー連盟(FIFA)と、日本の放送局との放映権交渉が暗礁に乗り上げていて、日本では地上波での放送はないかもしれない、と言われていた。

何が問題だったかというと、次の状況があったためのようだ。

・放映権は従来、男女大会セットの契約だったが、今回から、別々の契約にし、FIFAは女子大会単独で放映権を要求した
・FIFAが、女子選手の待遇改善を掲げ、それを放映権料でまかなおうと、男子の10%という高い価格設定を行った
・FIFAは、ワールドカップの放映権は、無料で放送する前提となっており、有料放送で放映権を賄うことができない
・ネット配信の台頭で広告収入が減少している放送局に、高額な放映権料を支払う資金がなくなっていることを、FIFAは安易に考えていた
・特に、日本は、2022年のカタール男子大会で、NHKと民放の合同入札でも金額が折り合わず、ネット配信「ABEMA」が半分以上を拠出することで、ようやく合意できた状況だったのに、FIFAは「言い値で合意できた」ことから、女子大会について甘く見ていた

最終的には、間際になって、NHKが放映権を獲得したようだ。FIFAが折れたのだと思われる。