大瀧詠一さんを偲んで [音楽]
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2013年12月30日、ミュージシャン大瀧詠一さんが、解離性動脈瘤で亡くなった。
65歳とは、今の時代としては、早すぎる死だった。
若い頃、アルバム「A LONG VACATION」をよく聴いていたし、カラオケでもよく歌っていたので、ショックはショックなのだが、正直、ここ20年ぐらい、全然聴いていなかったので、真正面から死を嘆くのは、後ろめたいのも事実。
なので、年明けから、久々に、iTunesライブラリ化してあった大瀧詠一作品を、聞き返していた。
懐かしさもあるし、新しい発見もあって、非常に新鮮な体験だった。
なぜ、最近は、聴かなくなったかも、分かった気がした。
私にとって、大瀧詠一というと、ソロアーティストとして活動し始めた「A LONG VACATION」以降の一連の作品だ。
ソロアーティストとしての名アルバムをYouTubeからご紹介したい。
個人的には、太田裕美に提供した「さらばシベリア鉄道」の、セルフカバーが一番好きだな。
よくカラオケでも歌っていたよ。
この曲も収録されたアルバム「A LONG VACATION」は、名曲揃いの傑作アルバムだが、どちらかというと、作詞家松本隆の歌詞世界のインパクトが大きく、私自身、松本隆をフォローし続けるきっかけとなったアルバムだった。
今回聴き直してみて、当時としては、メロディーラインも凝った構成の曲も多いことを改めて感じた。
大瀧詠一の声も、他の誰にも似ていない個性的な声で、ファルセットも美しく、非常に曲に合っているな。
ただ、当時から不満だったのだが、正直、アレンジに関しては、当時の欧米ポップス、ロック、ソウルのパクリだらけだったなという点も、改めて感じだ。
そう、大瀧詠一だけでなく、松任谷正隆なんかもそうだったのだが、当時の洋楽を中心に聴いていたような人間からすると、明らかなパクリアレンジが多かったのだ。
そうした点がどうしても許せない気がして、あまり深追いしなかったのだと、今、思い出した。
また、大瀧詠一というと、主に作詞家松本隆と組んで、多くの歌手に楽曲提供する職業作曲家としても、多羅尾伴内の別名でのアレンジャー、プロデューサーの仕事も印象深い。
アイドルが多いが、森進一の「冬のリヴィエラ」、小林旭の「熱き心に」なんかも手がけていたし、無類の音頭好きとしても知られ、金沢明子の「イエローサブマリン音頭」のプロデュースを手がけたりもした。
その中で、一番のヒットということになると、松田聖子の「風立ちぬ」だろうか。
個人的に一番の名曲だと思うのは、薬師丸ひろ子の「探偵物語」だな。
といっても、この曲が一番凄いのは松本隆の歌詞であって、曲は、薬師丸ひろ子の声が生きるメロディではあるが、むしろサポート役。
凝ったメロディーラインではないが、彼女しか歌えない素晴らしいバラードに仕上がっている。
さて、ここまで、大瀧詠一が手がけた曲を聴いてみると、誰が聞いても、一発で分かる特徴があるのが分かる。
まずは、ホールトーン風のリバーブを強めに掛けたスケール感のあるドラムやアコースティック楽器、そして、モータウンサウンドを思わせる厚めのコーラス。
ステレオ音場をフルに生かしたゆったりとした独特の音空間は、ワンパターンともいえなくは無いが、今のフルデジタル音源の世界とは違った趣があるな。
大瀧詠一の足跡を改めて聴き直して、故人を偲んでみた。
皆様も、もう一度聴いてみませんか? 間違いなく、その価値はありますよ。
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私にとっての筒美京平:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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2013年12月30日、ミュージシャン大瀧詠一さんが、解離性動脈瘤で亡くなった。
65歳とは、今の時代としては、早すぎる死だった。
若い頃、アルバム「A LONG VACATION」をよく聴いていたし、カラオケでもよく歌っていたので、ショックはショックなのだが、正直、ここ20年ぐらい、全然聴いていなかったので、真正面から死を嘆くのは、後ろめたいのも事実。
なので、年明けから、久々に、iTunesライブラリ化してあった大瀧詠一作品を、聞き返していた。
懐かしさもあるし、新しい発見もあって、非常に新鮮な体験だった。
なぜ、最近は、聴かなくなったかも、分かった気がした。
私にとって、大瀧詠一というと、ソロアーティストとして活動し始めた「A LONG VACATION」以降の一連の作品だ。
ソロアーティストとしての名アルバムをYouTubeからご紹介したい。
個人的には、太田裕美に提供した「さらばシベリア鉄道」の、セルフカバーが一番好きだな。
よくカラオケでも歌っていたよ。
この曲も収録されたアルバム「A LONG VACATION」は、名曲揃いの傑作アルバムだが、どちらかというと、作詞家松本隆の歌詞世界のインパクトが大きく、私自身、松本隆をフォローし続けるきっかけとなったアルバムだった。
今回聴き直してみて、当時としては、メロディーラインも凝った構成の曲も多いことを改めて感じた。
大瀧詠一の声も、他の誰にも似ていない個性的な声で、ファルセットも美しく、非常に曲に合っているな。
ただ、当時から不満だったのだが、正直、アレンジに関しては、当時の欧米ポップス、ロック、ソウルのパクリだらけだったなという点も、改めて感じだ。
そう、大瀧詠一だけでなく、松任谷正隆なんかもそうだったのだが、当時の洋楽を中心に聴いていたような人間からすると、明らかなパクリアレンジが多かったのだ。
そうした点がどうしても許せない気がして、あまり深追いしなかったのだと、今、思い出した。
また、大瀧詠一というと、主に作詞家松本隆と組んで、多くの歌手に楽曲提供する職業作曲家としても、多羅尾伴内の別名でのアレンジャー、プロデューサーの仕事も印象深い。
アイドルが多いが、森進一の「冬のリヴィエラ」、小林旭の「熱き心に」なんかも手がけていたし、無類の音頭好きとしても知られ、金沢明子の「イエローサブマリン音頭」のプロデュースを手がけたりもした。
その中で、一番のヒットということになると、松田聖子の「風立ちぬ」だろうか。
個人的に一番の名曲だと思うのは、薬師丸ひろ子の「探偵物語」だな。
といっても、この曲が一番凄いのは松本隆の歌詞であって、曲は、薬師丸ひろ子の声が生きるメロディではあるが、むしろサポート役。
凝ったメロディーラインではないが、彼女しか歌えない素晴らしいバラードに仕上がっている。
さて、ここまで、大瀧詠一が手がけた曲を聴いてみると、誰が聞いても、一発で分かる特徴があるのが分かる。
まずは、ホールトーン風のリバーブを強めに掛けたスケール感のあるドラムやアコースティック楽器、そして、モータウンサウンドを思わせる厚めのコーラス。
ステレオ音場をフルに生かしたゆったりとした独特の音空間は、ワンパターンともいえなくは無いが、今のフルデジタル音源の世界とは違った趣があるな。
大瀧詠一の足跡を改めて聴き直して、故人を偲んでみた。
皆様も、もう一度聴いてみませんか? 間違いなく、その価値はありますよ。
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