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第37回日本アカデミー賞授賞式を見ていて [映画]

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日本アカデミー賞公式サイト

先週末、3月7日(金)の夜、第37回日本アカデミー賞の授賞式を日テレでやっていたのを、全部ではないが見た。

最初に、ちょっと驚いたと同時にホッとしたのは、樹木希林さんが、西田敏行さんと一緒に元気に司会をしていたこと。

樹木希林さんといえば、昨年の日本アカデミー賞で、最優秀主演女優賞を取り、その受賞メッセージで、「最優秀主演女優賞を取ると、翌年の司会をしなければいけないらしいのだが、癌を患っていて、出来そうにないので困った」という衝撃の告白をして、世間を驚かせた。

しかし、この日の樹木希林さんの体調は思ったよりよさそうで、受賞者とのやり取りも、樹木希林さんでしかできないような軽妙さと慇懃無礼さ。
とても立派な司会だった。
日本の宝のような人だけに、これからも、あまり無理せず、長生きして欲しいなぁ。

賞に関しては、見ていない映画の方が多いぐらいなので、受賞作品や受賞者の妥当性に対して、あまり何も言う立場にはない。

ただ、個人的には、「凶悪」のピエール瀧が凄まじかったので、最優秀助演男優賞を取って欲しかったな。
「そして父になる」「凶悪」で両極端の演技を見せたリリー・フランキーが取るのは、まあ妥当だったけどね。

また、「そして父になる」という作品は評価しながら、福山雅治の演技を評価せず受賞させないなら、最優秀アニメーション作品賞も、売れた「風立ちぬ」より革新的な「かぐや姫の物語」が受賞して欲しかったなと思う。

あくまで、見た範囲の映画での感想に基づく、個人的な意見でしかないですが。

ところで、個人的に、この番組で一番、目が釘付けになったのはそんなところではなくて、話題賞を受賞したオードリー若林くんだった。


日本アカデミー賞で、芸人が受賞するというと、過去、ビートたけしやマキタスポーツなど、芸人らしく衣装から仕掛けてくるケースも多いのだが、この日の若林くんは、そんなそぶりも見せない普通のスーツ姿。

ところが、最初の入場のときからして、顔はこわばり、歩き方も不自然。
受賞のメッセージも、全く余裕がなく、笑いも取れず、逆に、「役者と芸人の仕事は7:3ぐらいの割合で」みたいな、本人の意図しないトンチンカンな返答で笑いが起きるという、本人にとっては実に不本意な事態だったのだろう。



そのときの様子を、直後のオールナイトニッポンで話しているが、入場のときから、歩いているだけで笑われて、受賞メッセージも全くウケず、本当に場違いだったと回顧している。

いやー、それはちょっと違う。
確かに、私も見ていて噴き出してしまったが、それは、若林くんがあの場に場違いだったからではなく、本来漫才ではツッコミの立場である人が、パニック状態になり、完全に突っ込まれる立場に陥ってしまっていたのが、可笑しかったのだと思う。
それに、普段テレビでは見たことがない余裕のない緊張した顔が、男から見ても、可愛らしくて、可笑しくて仕方なかった(実際、うちの奥さんも「カワイー!」と声を上げていた)。

オードリー若林正恭、緊張しすぎww | ガールズちゃんねる - Girls Channel -

ネガティブ思考の若林くんだけに、悪い方ばかりに考えてしまうのだろうし、確かに、普段は自分で考えたネタで笑わせる芸人として、意図した笑いが取れなかったのは不本意なのだろう。
でも、緊張してボケとして笑われるのも、芸人としては成功に違いない。それは、ヘタ歌を歌う若林くんが取る笑いと同じだと思う。
その様子を見ていた人で、それをネガティブに捉えた人は、ほとんどいないんじゃないかな。
実に、普段どおりの若林くんらしい、魅力溢れる受賞態度だったと思うけどな。

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