SSブログ

電子書籍ストア乱立の末に [電子書籍]

スポンサードリンク



日本で、電子書籍ビジネスが本格的に立ち上がるに従い、昨年は、異様にたくさんの電子書籍ストアがオープンした。

アマゾンの「キンドル」シェア首位に 昨年度、電子書籍端末の38% - MSN産経ニュース

実際には、Amazon、楽天Kobo、ソニーの大手三社で、約97%のシェアを占め、品揃えが貧弱な中小は、今後、撤退するサービスが増えそうだ。
いや、正直なところ、利用者から見れば、早く淘汰されて欲しいというのが本音。
ただ、その際問題になるのは、現状の電子書籍の大半は、著作権保護が掛かっており、何かのときのためにバックアップを自由に取ることができないことだ。

楽天の電子書籍ストア「Raboo」終了に思うこと

 国内電子書籍事業者の淘汰が始まるようですが、サービス終了で読めなくなるのは不条理な感じ(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

ITライフハック |サービス終了後はどうなる!電子書籍は永遠に読めるのか【デジ通】

終了した「エルパカBOOKS」利用者に、「楽天Kobo」のクーポン2000円分 -INTERNET Watch

サイトによって著作権保護方式や、その暗号鍵が異なると、そのコンテンツを、別のサイトにそのまま移行したりすることも難しい。
実際、これまでの終了したサービスでは、返金したり、別のサービスへの移行で、利用者の損がないよう配慮されているケースが多いが、今後すべてのサービスが、そうした親切な対応をしてくれるとは限らない。
経営体質の弱い中小の電子書籍配信サービスで、電子書籍を買う怖さがここにある。

正直言って、使い勝手の上でも、電子書籍を読むのに、各々のストアが用意した何十ものリーダーを選んで起動しなければいけない状況は、なるべく早くなくなって欲しい。
これだけストアが多いと、どの電子書籍を、どのストアで買ったか、完全に把握できなくなるからだ。
そのため、私自身は、最近は、たとえお得なキャンペーンなどがあっても、Amazonと楽天Kobo以外では、電子書籍は買わないことにしている。
この2社は、最終的に潰れることはないだろう、と値踏んでいるからだ。

【やじうまWatch】何があった?電子書籍版「ガラスの仮面」、版元からの要請で近日中に配信終了 -INTERNET Watch

一方、ストアが閉鎖したわけではなく、版元や著作権者の要請で、一度配信開始した電子書籍を、取りやめるケースが出てきた。
一度ダウンロードしたコンテンツは読み続けられるが、配信終了後は再ダウンロードも出来なくなるという。
電子書籍リーダーを買い替えたら、それだけで買った電子書籍が読めなくなるケースもある訳で、これは非常に困る。
確かに、電子書籍というのは、モノを買っているのではなく、読む権利を買っているだけなのではあるが、買うときには、ほぼずっと読み続けられることを前提に価格を納得して購入している。
特に、「ガラスの仮面」なんて、何度も読むに値するマンガなのだから、そういう気持ちで買った人は多いはずだ。
それを、版元(あるいは著作権者)の都合でこんなに早く撤退するというのは、読者を馬鹿にしているし、無責任もはなはだしいと思う。

紙の本なら、廃刊になっても、古本屋で探すこともできるだろうが、著作権保護の掛かった電子書籍は、そんなこともできない。
著作権保護を掛けて電子書籍を出すなら、それは未来永劫出し続ける。配信をやめるなら、著作権保護を掛けずに公開する。
そういった覚悟を、著作権者や版元は持って欲しいな。

関連記事:
電子書籍から紙の書籍への道:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。